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元気印中小企業


自動車部品で世界をまたにかける [協和合金]

高島真澄社長

高島真澄社長

会社名 協和合金(株)
代表者 高島真澄社長
業種 自動車用変速機部品の製造・販売
所在地 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町17-4
電話 045-772-1331

中国の合弁会社に第2工場を建設

 協和合金は1947年に創業した。自動車の手動変速機(MT)用シンクロナイザーリングやシフトフォークなどの製造、販売を手がける。製造拠点は横浜市にある本社工場と、95年に中国の武漢泛洲機械製造と設立した武漢協和歯環(湖北省武漢市)の2拠点。また、仏パリに販売拠点を設け、ヨーロッパを中心に世界中の自動車に使われている。
 08年秋の世界的な金融危機のあおりを受け、一時、売上高は金融危機前の半分にまで激減した。しかし、受注状況も徐々に回復し、現在08年夏の8割弱まで戻った。最近は中国の需要が旺盛で、同社は反転攻勢にかじをとった。
 その施策の一つが、11年春の稼働を目指す、中国合弁会社の第2工場建設。シンクロナイザーリングの増産体制を確立したのち、3年後の13年に生産量を現在の250万個から1.5倍超の400万個まで増やす。第2工場は武漢市内に本社とは別に確保した敷地面積2万平方メートルに建設し、協和合金は機械の導入などに5億-6億円を投資する。
 中国国内では、内陸部を中心にMT車の占有率が8割以上と高く、今後も需要増が見込まれている。7月からは中国の自動車メーカーへの供給力を強化するために、協和合金から武漢協和歯環に設計開発の担当者2人を派遣した。新型車や既存車種への採用の提案のほか、現地技術スタッフの育成も行い、増産体制を支えていく。

品質向上の試みに終わりなし

 高島社長は、02年に社長に就任したが「そのころは会社として一番苦しいときだった」と振り返る。顧客からのクレームは増える一方で、従業員の問題に対する認識の甘さという現状を打ち破るために、工程管理の徹底を従業員と一緒になって進めた。
「(従業員に対して)時に厳しく接することもあった」と高島社長は話すが、その甲斐あって、現在クレーム数はそのころの5分の1にまで減った。ただ、減少したものの、高島社長は決して満足していない。ここからのクレーム数の減少は至難の業だが「ぜひ破ることのできない壁を打ち破りたい」(高島社長)とさらなる前進を追求する。
 同社は10年の経営方針の第1項目に「品質向上」を掲げた。また、以前から実施していたものの運用が不完全だった「技能総量表」を4月から完全実施した。技能総量表は、仕事の要素を細かく分類している。加えてその到達度4段階に分け、従業員がそのレベルに達しているかどうかを判断するものだ。従業員の技能向上をもって、品質向上につなげる狙いだ。高島社長は「若手だけでなく、管理職にとっても重要なものとなる」と話す。それは、業務内容をローテーションした場合、新しい業務が何も分からない管理職をなくすという目的をもつ。同社の品質向上へのこだわりは今後も続く。

MT用シンクロナイザーリング

MT用シンクロナイザーリング

Onepoint

新興国への展開が打開のカギ

 世界各国で特許を取得している同社のシンクロナイザー技術。その強みを生かして世界展開を行ってきたが、高島社長は「以前は日本やヨーロッパの自動車メーカーに採用されればそれが世界中に広まったが、数年前からその傾向が変わった」と話す。それは言うまでもなく、中国やインドなど新興国の存在だ。今回、第2工場の建設で中国展開の歩みを進めた。今後、中国の自動車メーカーに対して、きめ細かい営業活動を行っていくことが業績上昇のカギとなるだろう。


掲載日:2014年4月 2日

神奈川県製造業

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