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元気印中小企業


現場志向の先端工具をグローバル展開 [ユニカホールディングス]

元気のひみつ
  • 顧客が求める加工を先取りして開発
  • 市場変化を見通して小売り用に照準
  • 海外拠点は現地主導でスムーズ展開

 コンクリートドリルやホールソーといった電動先端工具を開発し、グローバル展開しているユニカホールディングス。1995年に中国、97年にベトナムで拠点を開設し、他社に先駆けてアジア市場でブランドを構築した。安見義矩社長は「先端工具は国家のインフラ整備に不可欠であり、地域特性に応じて幅広いニーズがある。先進国から新興国まで、現場が求める製品を形にして送り届ける」とビジョンを描く。

時代を先取りして顧客に提案

 1965年に創業。欧米から入ってきたコンクリート用の電動穴あけ工具に、安見社長は「国内の建築ラッシュで需要が高まる」と着目した。71年にコンクリートドリルを開発して以来、新素材や多機能を取り入れた建築向け工具のラインアップを拡大していった。安見社長は「現場でどんな建築物が計画されており、どういう加工が必要になるか。市場ニーズを先取りすることで、顧客に喜ばれる最新の工具を提案できる」と基本姿勢を語る。
 感度の高い製品を可能にするのは、開発・生産・営業が連携する一貫体制だ。現場に出入りする営業担当が仕入れた情報を開発部門に伝え、常に一歩先を行く工具に挑戦する。生産部門はできる限り自動化を進め、工程ごとの品質管理を徹底して不良品の発生を最小限に抑えている。その上で顧客に製品の不満があれば、基本的にすべて無償交換に応じる。「使い方に問題があったとしても、それを伝えることまで含めて当社の役割。返品コストは当然かかるが、顧客からの信用の方がより重要だ。しかも、送られてくる不良品は改善につながる貴重な"情報"だ」と安見社長は説く。
 販売チャネルにも独自の戦略がある。建設業者を顧客としながら、売上高の約2割はホームセンターなどの小売り店だ。「バブル当時からゼネコン業界の好況は長く続かないと見ていた。国のインフラ整備が一巡すれば需要は落ちる。将来的には大手よりも小口顧客が増えると考えた。金物店などの製品占有率を重視しつつ、量販店にうまく移行できた」と明かす。

海外は現地人材に任せて成果

 こうした先見性は、海外展開でも力を発揮している。安見社長は国内市場が頭打ちになることを見据え、早期からグローバル化を計画。そして中国に進出した際は、投資を抑えつつ事業基盤を作る方法を取った。複数企業に呼びかけ、敷地や車などを共同で運用したのだ。「中小企業は最初に無理をしないことが大事だ。ベトナム進出も同じ発想で、結果的にレンタル工場『ユニカ・ビーパン』の運営にも至った」と安見社長は振り返る。
 インド拠点も13年に現法化し、中近東・アフリカ諸国への展開をにらむ。「気候などによって建築物の素材・構造は異なるため、各地域に合った工具を開発する」と力強い。新興国だけでなく、ヨーロッパの改修建造物向けに環境規制対応品も広げる計画だ。
 スムーズな海外戦略のカギとなっているのは、徹底した現地人材の活用である。中国、ベトナム、インドの各拠点は経営者をはじめ全従業員が現地登用だ。「日本企業に雇われている感覚ではなく自分達の仕事として誇りを持つことで、どの国でも成果が出る」と安見社長。現在のホールディングス売上高における海外比率はまだ約15%だが、5年後には50%を目指す。新興国向けは海外生産、国内・欧米向けは国内生産とすみわけ、それぞれで収益を確保する考えだ。

コンクリートに穴を開けながら粉塵を吸い込み、作業環境をクリーンに保つ吸塵ドリルシステム「QビットUX」

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Onepoint

「先見性」と「現場精神」貫く

 時流を着実につかむ事業展開に通底するのは、安見社長の「先見性」と「現場精神」だ。顧客視点による開発、小口をにらんだ販路開拓、現地人材にゆだねる海外展開など、現場を重視するマネジメントが光る。ホーチミン市と共同で日系中小企業の工業団地「ビーパン・テクノパーク」を設立するなど、社会貢献事業も活発だ。

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企業データ

安見義矩社長

安見義矩社長

会社名 ユニカホールディングス(株)
代表者 安見義矩社長
業種 コンクリートドリルなど各種電動工具の製造販売
所在地 東京都千代田区岩本町2-10-6
電話 03-3864-8722

掲載日:2014年4月 3日

東京都

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