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元気印中小企業


防震分野で独自の研究開発進める [松田技術研究所]

元気のひみつ
  • 防震技術の研究で最先端を走り、航空宇宙関連でも採用
  • 真空断熱パネルの開発進め高い性能を実証
  • 営業担当を置かず技術開発に集中する

 松田技術研究所は輸送用コンテナをはじめとしたキャリーボックスの設計開発などを手がけている。長年、防震技術について研究を進めるとともに新たな分野にも事業展開している。
 同社はホンダ用品研究所(現ホンダアクセス)の技術者だった松田真次社長が1982年に創業した。創業当初は二輪車の純正部品を手がけていたが、次第に防震分野に進出。1990年代に郵便配達用のキャリーボックスを独自構造で設計し、全国の郵便局へ納入。耐久性が高く「納入後10年以上たっても買い換えが必要となる破損がない」と松田社長は胸を張る。生産は既にやめているが、同社には今でも多くの補修依頼が届いている。

サスペンションが“はやぶさ”に採用

 10年ほど前からは防振技術の研究開発を加速させ、エアサスペンションや金属サスペンションを開発した。金属サスペンションは、短冊状のステンレスを何枚も使って球状にしたものだ。同社のサスペンションの特徴は「キャスターと違って全方向に動くため、全方向に免震性がある」ことで、これが差別化できる強みとなっている。大手カメラメーカーの天体望遠鏡の輸送用などとして使われたことが評価され、2010年には宇宙航空研究開発機構(JAXA)から依頼を受けた。これは惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した際に、到着地のオーストラリアから日本へ採取した砂が入ったカプセルを輸送するための輸送ボックスだった。その後も輸送用としての引き合いが多数きており、列車の輸送コンテナとして供給するほか、航空機の輸送コンテナの開発も進める。特に航空機コンテナでは「従来のコンテナより大幅に軽量化できる」と胸を張る。

真空断熱パネルの技術開発が花開く

 近年はサスペンションだけでなく、真空断熱パネルの研究開発も進めている。同社の断熱パネルは薄いステンレスの板を溶接して貼り合わせており、2枚の板の間には200ミリメートルごとに直径6ミリメートル程度のガラスピンが入っていて熱が逃げる部分をできるだけ小さくするとともに、内部を真空に保つことで高い断熱性を確保している。外部を約80度Cに熱しても、内部の温度上昇は約2度Cに抑えられ、反対側のパネルはほとんど温度が上昇しない。従来の断熱パネルは内部にウレタンを使っているが、空気中の湿気がパネル内部に入り込み細菌やコケが発生する課題があった。これに対し、同社の真空断熱パネルは「オールステンレス製なので10年使っても劣化しない」と松田社長は絶大な自身を持つ。既に自動車塗装用などの用途で問い合わせが入っており、真空断熱パネルの大型化にも取り組んでいる。松田社長は「低温を維持できるのでiPS細胞(人工多能性幹細胞)や臓器の輸送向けにも活用でき、必要とされる市場は大きい」と見ている。
 松田社長は「サスペンションや真空断熱パネルはもうすぐ大きな市場を生み出し、当社の売り上げも大幅に増えるだろう」と今後の青写真を描く。サスペンションでは性能を維持したままさらにコストを抑えた鉄製の楕円形状のものを開発した。また、最近では南極で物資輸送用としての引き合いが来ており、開発を進めている。顧客の要望に応じた製品開発を進めることが、同社の成長力の源となっている。

開発した金属の球状サスペンション

開発した金属の球状サスペンション


Onepoint

研究開発に集中

 松田技術研究所は営業担当を置かず、研究開発に人材を集中させている。それは高い技術を開発すれば、おのずと引き合いが来ると考えるからだ。同社の技術力の高さは学生らの間でも広まっており、昨年新卒採用を行った際は「電話が鳴りやまなくて大変だった」(松田社長)と話す。常に研究開発を休めることなく進めることが、同社の強さの源泉となっている。

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企業データ

松田真次社長

松田真次社長

会社名 (株)松田技術研究所
代表者 松田真次社長
業種 輸送機器などの開発
所在地 東京都板橋区宮本町27-6
電話 03-3965-3821

掲載日:2014年4月 2日

東京都

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