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元気印中小企業


国内唯一の生体用電極専業メーカー [アイ・メデックス]

元気のひみつ
  • 国内唯一の生体用電極専業メーカー
  • 一貫生産、迅速対応による信頼性の向上
  • フロンティア精神と、あきらめない心

「作ってしまおう」精神、そして独立

 誰しも、健康診断の受診時や小学生時代に心電図検査を受けたことがあるだろう。検査では人体に付けた電極が心臓の収縮で起きる電気信号を検出し、心電計が波形として表示する。アイ・メデックスは、この生体用電極パッドと導電性ゲルの双方を手がける国内唯一のメーカーだ。製品は大手医療機器メーカーへのOEM(相手先ブランド)供給から自社ブランド展開まで広がる。海外製品に市場を席巻されていた電極を製品化し、ここまで成長してきた理由は「どこにもないなら、作ってしまおう」という市田信七社長の精神だ。
 社長は当初、化学品商社でプリント基板等に使う銀ペーストの拡販を担当。顧客から信頼の厚い商社マンに成長した。生体内電極との出会いはそのころだ。医療機器メーカー、フクダ電子から「使い捨て電極を手に入れないか」と相談を受けたのがきっかけ。当時は健康診断での心電計の利用が広がり、再検査用の心電測定に必要な精度の高い心電計にメーカーが参入を検討していた。だが、肝心の電極は海外製品ばかり。「だったら自分で作るしかない」。市田社長は燃えた。
 心筋細胞での電位変化は電解質イオンの出入りで起きるため、文献で発表された「イオン化が発生して安定的な銀・塩化銀電極」で電極を製作して欲しいと開発担当者より要望が有り、当時としてはまだまだ開発途上で有った銀ペーストのメーカーに開発を依頼しフィルムに印刷した銀・塩化銀電極を完成した。ところが大学の研究室等で認知されず、細々と試作レベルで製品を製造していたところ、エイズ対策などで80年代以降、銀、塩化銀を印刷した使い捨て電極(タブ型電極)が世界的に認知されるようになった。ところが、バブル崩壊と同時に会社の方針で電極も含めて社内生産の全面撤退と成った事からそれを機に、独立を決めた。92年に、アイ・メデックスを設立した。

2か月間、会社に泊まり込み開発

 アイ・メデックスの経営は順風満帆だったわけではない。当初は生体電極の組み立てを事業としていたが、客先より胸部電極用ウレタンパッドの製造依頼が来た。直ちに製造機械の開発とポリウレタン樹脂の調合に着手し、翌年より量産を開始した。だが、全く良品ができない日々が続き、廃業の2文字が脳裏をよぎることもあった。
 それでもあきらめなかった市田社長は、会社に2か月間泊まり込みながら、原因を突き止めて製品化を達成した。「2カ月で赤字を取り戻す」(市田社長)ほどの売り上げを伸ばした。
 そのころ、大手メーカーが電極パッドに用いる導電性ゲルの生産から撤退するとの連絡が有り、直ちに技術供与を依頼し、導電性ゲルの内製化に向けて新たな出発をした。技術の完全な習得は一朝一夕には行かなかったが、1―2カ月でゲル生産はもちろん、電極のスクリーン印刷やプレス工程も内製化。一貫生産体制を構築した。
 02年、大きく飛躍する出来事が起きた。フクダ電子から今度は「24時間身に付けて心電を記録する世界最小のホルター心電計を作るので、ディスポーザブル電極を開発してほしい」との依頼が舞い込んだのだ。「温めていた技術が生かせるチャンスが来た」と受け止めた市田社長は、直ちに数社のテープメーカーに相談するが、発注数量が少ないからと購入を断られてしまった。「それならかぶれにくいテープを内製化しよう」と開発に着手する。粘着剤及び素材メーカー数社から入手したサンプルを元に、テープの内製化に成功した。これを機に電極の一貫生産を開始した。電極の性能、テープの装着によるかぶれ等のクレームにも対応が迅速に出来る体制が整った事から、客先の信頼向上に繋がり、現在に至っている。

自社ブランド品で勝負

 2012年、初の自社ブランドとなる電極パッド「マイローデ」を発売した。利用者が自分で体に取り付けるウェアラブル(携帯型)の生体センサー用電極パッドだ。パッドにアースを内蔵して、体外からの電磁波などを取り除き、センサーへの影響を抑える技術を搭載した。
 このパッドは汎用性が有る事から評判が高く、特に医療分野への参入を考えている異業種のメーカーから相談を受けている。
 現在、国は医療産業の強化を掲げている。アイ・メデックスはその時流に乗って、よりよい医療機器をより安く提供して、患者に最適なケアを提案していきたいと意気込む。

初の自社ブランド品「マイローデ」

初の自社ブランド品「マイローデ」


Onepoint

常にフロンティア精神で

 「何も知らない素人だったから、怖いもの無しでここまで来られた」-。市田社長はこれまでの経営を振り返る。化学品商社の営業マンとしてキャリアをスタートした後に魅せられた医療機器の世界。市田社長は持ち前のフロンティア精神と、あきらめない心で市場を切り開いてきた。国内唯一の生体用電極専業メーカーとして、見すえるのが世界市場への挑戦。それにもフロンティア精神をフルに発揮するのは間違いないだろう。

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企業データ

市田信七社長

市田信七社長

会社名 (株)アイ・メデックス
代表者 市田信七社長
業種 銀電極や導電性ゲルなど医療機器の製造・販売
所在地 千葉県千葉市花見川区宇那谷町1504-6
電話 043-257-7411

掲載日:2014年3月31日

千葉県

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