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元気印中小企業


ローテクをアイデアで武器にする [司ゴム電材]

元気のひみつ
  • 約20年間で売上倍増、敏腕2代目社長
  • ローテクに徹し、創造性の高い製品を開発
  • 中小製造業者を買収、再生の請負人へ

エレベーター事業を拡大

 司ゴム電材はゴムや樹脂製品の販売、金属加工や組み立て事業を手がける。強みを持つのはエレベーターの機能部品関連事業。人や荷物が載るかごの動きを制御して減速停止させる「リミットスイッチ」で特許を保有しているほか、ドア開閉装置や火災時に煙の侵入を防ぐ遮煙構造などを開発している。2012年には、エレベーターの意匠部品の製造・販売事業に参入した。石森製作所(川崎市川崎区)の一部事業を買収。同社の芝山工場(千葉県芝山市)を引き継ぎ、製造子会社「司冠栄製作所株式会社」を設立した。既存のエレベーター事業とあわせて事業展開、販売力を強化するねらいだ。
 とはいえエレベーター関連製品の売上高に占める割合は全体の3割。残りは自動車や医療関係などに分散している。1つの取引先や分野に偏らないことで、不況に強い経営体制を作ってきた。
 もともとは、工業用機械などに使われるゴム関連製品の商社として1955年に創業。その後金属製品の製造を始めたが、売上高構成比は販売事業7割、製造事業3割とあくまで『商社』だった。エレベーター関連事業が売上高に占める割合も数%だった。メーカー路線へのシフト、エレベーター関連事業の強化に踏み切ったのが、2代目で現社長の小泉徹洋氏だ。「販売力、製造力、開発技術力、改善力、調達力、コスト力について、大企業に負けないノウハウとスキルを築き上げてきた」と自社の強みを力説する。

営業力でV字回復

 小泉徹洋氏は、1994年に家業の司ゴム電材へ入社した。バブル崩壊後の不景気により、取引先の大手企業が内製化を進めるなど中小企業にとって苦しい時期だった。同社においても、約30億円あった売り上げが、25億円を切るなど厳しい状況にあった。
 入社後、「売り上げのV字回復を果たさねばならない」と着手したのは、営業力の強化だ。営業マンを積極採用しマンツーマンで指導、提案営業と技術営業を教え込んだ。また、展示会への出展を積極化したほか、客先で直接展示会を行う「ミニ展示会」を始めた。当時入社した営業マン5人は、現在では役員や営業トップに成長した。
 次に着手したのが製造力の強化。当時、エレベーター関連事業は売り上げの数%にも満たなかったが、「既存建物の更新と新規建物向けへの納入が見込める成長市場」と注目。エレベーター向けの板金部品を拡大させるために、金属加工分野で2億円ほどの設備投資を行った。いちかばちかの大型投資だったが、この投資が当たり、売上高は30億円近くまで回復した。また、エレベーターメーカーから技術者を引き抜くなど、開発力強化にも取り組んだ。そうして完成したのが、現在も主力製品の一つであるリミットスイッチ。かつては金属製で大型だったリミットスイッチを樹脂製とし、小型化することで、特許取得にもつながった。
 この経験が転機になった。小泉社長は「構造は簡単でも性能がよい。最先端技術ではないローテクだが、アイデアひとつで商売になると気づいた」と話す。アイデアと発想力こそが司ゴム電材の開発力の強みだ。

日本でのモノづくりにこだわる

 2008年4月に社長就任。同年、資材本部を新設し、資材管理、調達管理、購買コスト管理を強化した。こうした一連の改革が功を奏し、2014年3月期の売上高は20年前の倍の約60億円となる見込みだ。
 今後は、こうして培った製造業経営のノウハウを、自社の経営だけでなく、国内製造業の活性化に役立てる考えだ。2012年に買収した工場は、赤字続きだった経営を初年度で黒字化した。3年目には、譲渡時に8億円だった年商が、約15億円となる見込みだ。小泉社長は「不振で困っているが力のある企業をM&Aし、当社のノウハウを使えばお互いにもっと飛躍できる。相手の従業員の幸福を保証するのが基本だ」としている。
 海外市場にも大きな魅力を感じているという。現在、海外売上高は1%にも満たないが、世界のエレベーター需要の半数を占める中国で、エレベーター部品を展開したい考えだ。現在、中国事務所の開設に向けて準備を進めている。
 しかし、海外生産を始めることはない。「自社のノウハウを使って、力はあるが経営不振に悩む中小企業を救うのがミッション。日本のモノづくりを活性化したい」と闘志を燃やしている。

ゴム、樹脂、金属製品など幅広い商材を展開

ゴム、樹脂、金属製品など幅広い商材を展開


Onepoint

圧倒的なバイタリティー

 小泉徹洋社長は現在46歳。子供のころから手先が器用なアイデアマンだった。身の回りのモノを分解したり、発明工夫展で賞をとったりしたという。大学は理工系に進んだ。技術的な素地を持つ一方で、「人と接するのが好きで、お酒も、ゴルフもやる」。全国の工場や中国、東南アジアを飛び回り「誰にも負けない」と断言するバイタリティーを誇る。各部署の運営などは幹部に権限委譲を進めている。社長自身のバイタリティーと人材力が、元気の最大のひみつと言えそうだ。

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企業データ

小泉徹洋社長

小泉徹洋社長

会社名 司ゴム電材(株)
代表者 小泉徹洋社長
業種 工業用ゴム製品の販売、樹脂・ゴム成型品・板金加工品の製造・販売、各種機械の販売、エスカレーターなどの設置工事業
所在地 埼玉県蕨市塚越2-19-21
電話 048-445-7532

掲載日:2014年3月26日

埼玉県

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