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元気印中小企業


世界を視野に工作機械メーカーを支える [LNSヨシダ]

元気のひみつ
  • 個別仕様からベース機種採用に変更
  • 親会社のLNSの世界拠点を活用
  • 世界標準機種開発で技術力、存在感向上

 LNSヨシダは、チップコンベヤーと工作機械用クーラント装置を主に手がける。2012年に親会社となったスイスのLNS(オルバン市)のノウハウを活用、生産を従来の受注案件ごとのカスタマイズ方式からベース機種を中心に機能などの不足分はオプションで補う方式に改めて競争力を高めた。さらにLNSグループの世界標準となる機種を開発、LNSグループが世界各地に持つ拠点で、海外にも事業展開する日本の工作機械メーカーにサポートできる体制を整えているのが強み。これらを武器にチップコンベヤーなどのシェア拡大を図っている。

5分の1に絞り込み

 ベース機種は機能を必要性が高いものに絞り込み、部品を共通化した。減速機はできるだけ汎用品を用いることで100種類以上から20種類程度に絞り込んだ。モーターや制御盤などの主要部品の種類も大幅に削減した。
 個別案件ごとの対応では、チップコンベヤーなどの機種数は6000にも及び、サイズの種類も100種類以上あった。チェーンベルトは幅サイズを5センチメートル刻みにすることで数十種類を10種類に削減するなどで、できるだけ集約した。
 チップコンベヤーの第1号ベース機種の「ターボMHシリーズ」と「ターボHBシリーズ」では、機能と大きさを同じで比べればコストを25%低減した。コスト低減だけでなく、ボディーは材質変更で軽量化するなどの改良も行った。戸田徹社長は「能力は維持したままコスト競争力の高い製品を設備更新向けに売り込む」と意気込む。
 部品共通化により調達コストを削減できるだけでなく、「在庫管理がしやすくなり短納期化につながる」(戸田徹社長)と強調する。納期は従来より1週間程度短い2週間に短縮できる。また汎用品を用いた減速機などはメンテナンスがしやすくなるメリットがある。さらに部品共通化は生産現場で使う工具や治具の種類数も削減でき、作業性が高まるなどのメリットも生んでいる。
 ベース機種中心に変更したとはいえ、ユーザーのニーズにきめ細かく対応する体制は変えていない。工作機械で加工するワークの材質、つまりチップコンベヤーで運ぶ切り子の材質が変われば設計変更などが必要な場合がある。標準機種での使用データを検証し、改良を検討するプロジェクトをユーザーと共同で行っている。
 従来の一品一様の生産では新材料への対応などで設計変更したノウハウが生かされにくい。ベース機種中心であればデータ管理しやすく、新材料やトラブルなどに早く対応できるようになる。

世界9か所で標準機を生産へ

 世界標準機種の開発では、13年秋に新設した開発部門がコンベヤーの種類や構造、大きさなどの違いによる最大搬送量や引っ張り強度などのデータベース(DB)を作る。そのDBを基に13年末をめどに、コスト競争力の高い汎用機種と、スペックを高めた高性能機種の仕様を固める。
 開発した標準機種は、14年後半にLNSグループが英国や米国、中国など欧米アジア9カ所に持つ生産拠点全体で生産できるようにする。日本の工作機械メーカーに対しては、日本で製品テストした後、量産段階での現地調達への対応が可能になる。世界各地でサポートできる体制は徐々に評価されており、すでに米国では現地調達用の生産が始まっている。
 設計や生産現場でもLNSのノウハウを積極的に取り入れた改革を進めている。設計システムはLNSと同じ3次元システムに変更し、従来の2次元モデルを用いるよりも設計作業を効率化した。材料の歩留まりを向上できるほか、鋼材や部品の品質向上にもつながる。LNSとの共通化によりメンテナンスでも世界各地で対応しやすくなる。
 生産現場では、溶接作業で本体の首部分の作業性を高めた。溶接部分を首の斜め方向から垂直方向に設計改良し、溶接時はクレーンで吊り上げる方式から平面台に横置きにする方式とした。これにより溶接部分のずれが起きにくくなり、品質が向上する。
 日本の工作機械メーカーは自動車関連の設備投資が増えているブラジルやメキシコ、インド、インドネシアなどの新興国向けを中心に海外出荷が増えている。現地でのメンテナンスだけでなく海外工場での現地調達も素早く対応できる点を強みに工作機械メーカーに攻勢をかけ、現在30%程度のシェアを2015年12月期に50%以上に引き上げたい考え。

チップコンベヤーのベース機種第1弾の「ターボMHシリーズ」

チップコンベヤーのベース機種第1弾の
「ターボMHシリーズ」


Onepoint

世界での連携がカギ

 親会社のLNSの経営資源、ノウハウを有効に使って競争力を高めている。さらに世界標準機種の開発などでLNSグループ内での存在感も高めようとしており、成長への強い意欲が感じられる。世界各地での現地調達対応など強みを生かして成長するには、LNSグループ各社との連携をどう築き、顧客への信頼性をより高められるかがカギを握る。設計や機種などの共通化で土台は整えつつあり、生産やメンテナンスなどの実務面で真価が問われる。

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企業データ

戸田徹社長

戸田徹社長

会社名 (株)LNSヨシダ
代表者 戸田徹社長
業種 チップコンベヤー、工作機械用クーラント装置の製造、販売
所在地 石川県能美市道林町丑38の1
電話 0761-55-2058

掲載日:2014年3月25日

石川県

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