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元気印中小企業


社会基盤の“見えない安全”を守る [アイペック]

元気のひみつ
  • 独自技術により機器の開発に積極的に取り組む
  • 技術ノウハウの蓄積で幅広く対応できる
  • 常に顧客満足を追い求める

 アイペックは1976年に富山検査として創立した。当時は県内に検査会社がなく、関東や関西方面から仕事に来ていた。たまたま高見貞徳会長が関西電力の下小鳥発電所(岐阜県飛騨市)建設現場で鉄管検査の相談を受け「各メーカーに当たったところ全て断られた」(高見会長)。もともと機械設計をしていたが、これからの社会にとって必要性や重要性を感じ自ら立ち上げた。

独自技術で事業を展開

 2010年に現在のアイペック(IPEC)に社名変更した。「I」は検査・調査・点検の「インスペクション」と社会基盤の「インフラストラクチャー」、「P」は保全の「プリザベイション」、「E」は「エンジニア」、「C」は「コンサルタント」の頭文字を取った。検査だけする会社ではなく、その後の対策や補修を提案する。さらに特殊な計測器や検査機器を自社開発し販売するなど総合的に展開できるという気持ちが込められている。
 創業当初はタンクや鉄管、金属関係の非破壊検査が多かった。1セット300―500万円する石油地下タンク用漏洩測定機器を自社開発し、自社の業務に使用するだけでなく北海道から沖縄まで販売した。タンクローリー内も最大9層まで一度に検査できる。また、県内では北陸電力や関西電力の水力発電所が多くあり、これまで電力会社が行っていた計測検査や試験を請け負う。具体的に数値で振動の大きさが分かる機器を開発し発電所内でタービンを組んだ後の振動などを計測している。車軸の振動検査など鉄道関連にも仕事が広がった。
 コンクリート建造物が増えてくれば内部の鉄筋など構造の非破壊検査を手掛けた。大震災などでビルが倒壊したり高速道路の橋脚が崩れたりして社会的な品質や安心・安全が問われるようになった。特に60-70年代の高度成長期に造られた道路や橋梁、トンネルなどは当時の設計に比べて予想された交通量や重量などを大きく超えている。特に道路橋では全国に大きなもので15-16万カ所、各地方自治体で管理する2メートル以上の小さな橋は70万カ所あり補修などの対応が急がれる。吉岡裕一社長は「検査会社が時代と共に社会に必要となってきた」という。

顧客のニーズへの対応が第一

 しかし、適正な検査であると理解した上で検査料をもらうことの難しさを痛感している。「命にかかわる安全・安心は採算性だけを追い求めてはだめ」(吉岡社長)と信頼関係の構築に力を入れる。時間や手間がかかって値段が高くなっても顧客が納得するだけの技術力を日々磨く。「大きな部分と細かい部分をそれぞれ分別し総合的に診断し全体を見つめることができる」(吉岡社長)ようになった。
 一つの製品や技術を開発すると治具一つとってみてもそこから新たに派生するものがある。開発は実際に現場に出かけ作業をする中で考えることが多い。「現場を知っているからこそ使い勝手の良い製品ができる」(吉岡社長)といい、社会インフラ関連の新たなことだけでなく顧客のニーズに積極的に取り組み新しいものを産みだし対応する。
 検査業務も機器開発も要望にはどんなことがあっても応えるという社風がある。「製品カタログや会社案内にすべて載っている訳ではないが、今までにこなしてきた多くの仕事が財産となっている」(吉岡社長)と胸を張る。
 06年からは企画から検査、評価や対策・補修の提案まで一貫した検査体制をすべて社内スタッフで請け負う総合的な「補修コンサルティング・マネジメント業務」を推進する。非破壊検査員としては最高位の検査技術管理者や建設コンサルタント技術士など多くの有資格者を持つ。約80人のスタッフが土木・建築や電気、機械などあらゆる分野に対応する。
 緊急の場合でもすぐに対応できるよう技術者を含めて準備している。とにかく「顧客が一番臨んでいることは何かを考え、要望には何としても応える」(吉岡社長)ことで信用につながり、多くの検査業務で指名されようになった。創業以来の「見えないものをみる」という社是によって更なる安心、安全を提供する。

フックの引っ張り試験

フックの引っ張り試験


Onepoint

常に社会や顧客のことを考える

 吉岡社長は「今や顧客などからのほとんどの要望に応えられるようになった」という頼もしい言葉が聞けた。それだけ構造物に関する検査がさまざまな分野に必要な計測診断ができるようになってきた。北陸地区が中心だが、検査機器・装置の販売やモニタリング技術は全国に広まりつつある。まさに安全・安心を預かり"縁の下の力持ち"的な部分が多い。常に社会や顧客のことを考えどんな仕事もこなしていく積極的な気持ちがある。今後の新たな展開に注目していきたい。

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企業データ

吉岡裕一社長

吉岡裕一社長

会社名 (株)アイペック
代表者 吉岡裕一社長
業種 非破壊検査、計測、環境計量、診断調査、補修コンサルタント、検査機器販売
所在地 富山県富山市上野新町5-4
電話 076-438-0808

掲載日:2014年3月17日

富山県

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