本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


インターネットを通じ独創的なサービス創造 [ドリームネッツ]

元気のひみつ
  • 企業規模に応じた適正な人員体制
  • 受託開発からの撤退
  • 自由な風土から生まれるオリジナル商品の開発

「売りたい」「買いたい」

 ドリームネッツの井上一成社長がインターネットの分野に足を踏み入れたのは1997年後半。当時は鉄工所勤務の会社員だったが、インターネットを通じて何かと何かをつなげられないかと考え始めたのがきっかけだった。弟とプログラマーの計3人で、ネット上にフリーマーケットのサイト「芝のキャンパス」を立ち上げた。
 当時はまだ「ホームページ」という言葉さえ浸透していなかったが、「売りたい」、「買いたい」という人が瞬く間に集まり、サイトのアクセス数が伸びた。売れた商品と入金されたお金を第三者として運営側が一度預かり、商品を検品後、12%の手数料を引いて購入者には商品、販売者には振り込む方式を採用した。「安心して取り引きができる」と利用者から高い評価を得た。
 顧客の声を反映して、普通のフリーマーケットのように値段交渉ができるように改良し、会員数は5万人を突破した。井上社長は「アイデアを形にできるインターネットは楽しい」と心から感じていた。

インターネット事業に本格参入

 2000年に入り、本格的にインターネット事業に参入するため、フリーマーケット事業は弟たちに譲り、井上社長はドリームネッツの前身である「インターネット開発研究所」を一人で創業した。
 フリーマーケットを成功させたバックボーンもあり、「誰でもネット通販を始められるような仕組みを作れないか」と考えていた。そこでネット通販に必要な商品登録、売り上げと顧客管理、アフターフォローなどを備えた素人でもネット通販事業が始められるパッケージソフトを開発。「時空商人」の名前で商品化した。
 同じ時期、企業のホームページ製作にも着手、システムの受託開発を始めた。「地方でシステム構築を請け負う企業はほとんどなかった」(井上社長)。新聞などに取り上げられたこともあり、受託開発の受注は増加。パッケージソフト「時空商人」も100本以上売れるヒット商品となった。いずれも評判は上々で、顧客の喜ぶ顔が何より嬉しかった。

何かが違う…下請けを止める決断

 知名度も上がり受託開発の受注が拡大すると、福山本社と東京支社で40人の従業員が働く規模になっていた。取引先の多くは大企業になり、売上高も億円単位まで伸長した。その一方でマネージメントが追いつかなくなっていた。社内がどう動いているのか把握できず、現場では納品した仕事のやり直しも出ていた。福山と東京を行ったり来たりする中で「何かが違う」(井上社長)と自問自答する日が増えた。
 ただ40人もの従業員を抱えると、目前の受注をこなして売り上げを伸ばさざるを得ない。日夜、発注元企業の無理難題を飲み、井上社長も従業員も徹夜が当たり前のようになっていた。そんな悶々とした日々が4年ほど過ぎた2008年。大きな決断をした。
 「下請け(受託)は楽しくない。もう止めよう」―。井上社長はもちろん、社員も心身共に疲れ果てていた。社内の一部からは反対の声も上がったが、請け負いの仕事は徐々に止めていった。ちょうどその頃、時空商人の改良版「アブロード」と、誰でも出版できる電子書籍「ウック」の開発を進めていた。この2つの商品開発に絞り込み、パッケージソフトの開発企業として軌道修正をかけた。
 大手企業の受託分が無くなり、リーマン・ショックの影響も受けて売上高は半減。従業員も少しずつ辞め、結果10人程になった。それに反比例するように、社内が生き生きとするようになった。
 電子書籍「ウック」はキングジムが事業として購入を希望、売却し収益を得た。従業員にも余裕ができ、品質を追求するようになり、良い商品が生まれるようになった。売上高はピーク時から半減したものの、当時より利益率は良くなった。2013年に発売した、スマートフォン向けアプリ作成サービス「アプスタ」も、飲食チェーンや美容室など利用者も着実に増やしている。
 ドリームネッツは紆余曲折を経て、ソフトウエア開発を主流とする原点に戻った。井上社長は確信している。「会社は規模ではない。世の中にない独創的で面白いものを作り出し、ビジネスに結びつけていくことが大事」ということを。

アプスタで作成したホーム画面(左)。スタンプ機能では、来店や購入金額に応じて顧客に任意数のスタンプを付与できる(右)

アプスタで作成したホーム画面(左)。
スタンプ機能では、来店や購入金額に応じて
顧客に任意数のスタンプを付与できる(右)


Onepoint

中小企業に注ぐ視点

 大手企業との取引が多かったけれど、井上社長の視点は中小企業にも注がれている。地元の鉄工所勤務の影響が大きい。スマホ向けの「アプスタ」は、中小企業や小規模店舗に代わって独自のアプリを製作するサービス。初期費用無料などが売りで、飲食店や服飾雑貨店、お寺などさまざまな業種からの申し込みが続いている。
 ドリームネッツでは、こうした新サービスを年間3本のペースで商品化していく計画。より多くの人たちが喜ぶ新商品登場に期待したい。

関連リンク
  • 支援情報ヘッドライン
    ビジネスに役立つ無料セミナーなど公的機関による支援施策情報が毎日更新されます。
  • ビジネスQ&A
    経営者からのよくある質問に専門家が回答した事例集。

企業データ

井上一成社長

井上一成社長

会社名 (株)ドリームネッツ
代表者 井上一成社長
業種 インターネットサービスの企画、開発
所在地 広島県福山市元町13の20
電話 084-973-3521

掲載日:2014年3月17日

広島県

最近の記事


このページの先頭へ