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元気印中小企業


幻のスポーツカーをEVで復活 [グリーンロードモータース]

元気のひみつ
  • スポーツカーというニッチ市場に特化
  • 開発から製造まで社外のリソースを徹底活用
  • 部品メーカーが集積する京都の地の利

かつての名車「トミーカイラZZ」を電気自動車(EV)で蘇らしたのは、京都大学から生まれたベンチャー企業であるグリーンロードモータースだ。あえてスポーツカーというニッチ市場に特化し、2013年5月に受注を開始した。限定99台のうち第1期ととなる33台はすでに完売しており、2014年4月以降に順次納車していく。第2期も2013年度内に受注を開始し、2014年度に99台をすべて販売し終わる計画だ。

京大副学長が主導のプロジェクト

 2010年に設立した同社の前身は、1996年に京大のベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL)に発足した京都電気自動車プロジェクトだ。当時副学長だった松重和美氏が主導し、京都の部品メーカーと連携しながらEVの研究開発を進めていた。「京都の中だけで電気自動車が仕上がるという話を松重先生の講義で聞き、ぜひ参加したいと手をあげた」と小間社長は振り返る。すでに別のベンチャー企業を経営し、本格的に経営を学ぼうと、京大大学院に通っていたところだった。
 なぜベンチャー企業である同社がスポーツカーを手がけ、それがトミーカイラZZなのか。大学内のプロジェクトから企業へ移行しようと模索していた時、販売数量が期待できる小型車も候補に上がってはいたという。それでも小間社長は「絶対、スポーツカーをやるべき。EVの小型車は大手メーカーが必ず参入してくる。それでは価格勝負になりベンチャーでは勝てない。しかしスポーツカーなら、小さいながら市場は残っていても、大手にとっては費用対効果が悪く参入できない」とこだわった。
 そして白羽の矢が当たったのがトミーカイラZZ。もともとはトミタ夢工場というかつて京都にあった小さな企業が1997年に発売したスポーツカーだ。小間社長がグリーンロードモータースを立ち上げていたちょうどその時、トミーカイラZZの開発責任者だった松本章氏が同社の門を叩いた。1997年の発売で、206台を販売したところで、保安基準の改正のため大幅な構造変更を迫られ、400台以上の受注を残したまま販売が中止。今でも幻のスポーツカーとして根強い人気を持つ。この京都が誇る名車を復活させない手はなかった。復活したトミーカイラZZは、スタートから時速100キロメートルまでの加速に要する時間がわずか3・9秒。ガソリンエンジンの従来のスポーツカーを凌駕する加速性能を実現しており、「一度経験すると戻れない」(小間社長)。

ワクワクさせられる人数は

 EVスポーツカーを開発した同社だが、社員数はわずか12人にすぎない。生産も京都府舞鶴市の小阪金属工業へ委託している。その一方で事業に関わっている人数は、京都の部品メーカーや、自動車メーカーから独立した技術者などを巻き込み、総勢100人を超える。「性能試験の決定など自社で責任を取らなければならないところ以外は、アウトソーシングしている。社員を抱え込むほど、彼らを食べさせるために大量生産することが必要。そうすると本当に面白く、ワクワクさせることができなくなる」と小間社長は話す。
 それだけに電池メーカーなどサプライヤーとの協力関係は緊密だ。京都府内の部品メーカーを中心としたエコシステムを形成。大手自動車メーカーであれば機密扱いとなる、自動車の中枢そのもののシャーシ(車台)の技術情報も取引先にはオープン化しているため、サプライヤーからさまざまな技術が提案される。
 同社では2013年11月にベンチャーキャピタルなどから約6億円の資金調達に成功。2013年4月にグランドオープンしたグランフロント大阪(大阪市北区)のショールームに加え、第2期販売を機に東京でもモデル車を展示。ただ販売促進活動そのものは手広く展開する考えはなく、スポーツカーファンへピンポイントで訴求する。
 むしろ調達資金は、トミーカイラZZの生産に加えて、シャーシを社外に供給するプラットフォームビジネスなどへ充当する。そのためマレーシアのモーターショーにもすでに参加し、海外メーカーからは多くの引き合いを得たという。小間社長は「プラットフォームビジネスを成功させるため、部品メーカーとのエコシステムをさらに充実させていきたい。そうして自動車産業のウィンテルになりたい。われわれが世界に出れば京都の部品メーカーも潤う形にできれば」と意気込む。

トミーカイラZZ

トミーカイラZZ


Onepoint

ベンチャー成功の必須条件は“出会い”

 京大の副学長だった松重氏や、トミタ夢工場で開発を担当していた松本氏など、グリーンロードモータースが現在の姿になるまでには、さまざまなキーパーソンとの出会いがあった。加えてサプライヤーや外部技術者を巻き込んだエコシステムも、多くの出会いが積み重なってきたからこそ形成された。創業からの歴史はまだまだ浅いとはいえ、この出会いというチャンスを如何につかみ取るかが、ベンチャーが成功するための必須条件であると、同社の事例からは感じずにいられない。

企業データ

小間裕康社長

小間裕康社長

会社名 グリーンロードモータース(株)
代表者 小間裕康社長
業種 電気自動車メーカー
所在地 京都府京都市左京区吉田本町京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
電話 0774-39-8822

掲載日:2014年3月25日

京都府

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