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元気印中小企業


フエキくんと歩むナニワの老舗企業 [不易糊工業]

梶田安彦社長

梶田安彦社長

会社名 不易糊工業(株)
代表者 梶田安彦社長
業種 文具・化粧品製造業
所在地 大阪府八尾市竹渕東2-62
電話 06-6709-3735

脱ホルマリンに17年

 工作で使う糊(のり)容器にあしらわれた、カワイイ子どものような顔をした犬。名前は「フエキくん」。幼稚園や保育園で使われるでんぷんのりで高いシェアを誇る、不易糊工業の商品キャラクターだ。そのキャラクターは今では不易糊工業の「安心・安全」の証として幅広く定着している。それだけにととまらず、今「変化」を遂げている。「自分が入社したのと同時期に、会社はフエキくんを使ったのりを発売した。それだけに思い入れが強い商品」と梶田安彦社長は力を込める。
 同社は1886年(明治19年)の創業。でんぷんのりや筆記具、墨汁などの文具の製造販売を手がける。主婦らの要望に応えて製品化したでんぷん糊「フエキ糊」は、発売後100年を越えるロングセラーだ。「たかが、でんぷん。お米を水分でかき混ぜたものだろう」と一般の人たちから、そんな感想の一言で片づけられがち。梶田社長自身も「入社したころは、安易な商品に見えた」という。
 ただ、フエキ糊がその後、公害や環境対策といった問題に対して、改良を余儀なくされ、万能薬だった保存料のホルマリンを抜くのに17年もの歳月を費やしたのは知られざる事実と言って良い。そこには「子どもたちが使うからには安心・安全なものを届けなければならない」という、社員らの熱い思いがあった。その甲斐あって今日、「幼稚園や保育所での採用率は70%近くに達している」(同)と言う通り、世代を超えてフエキ糊は使用されている。

新事業への参入

 「安心・安全」をトレードマークにしてきたキャラクター「フエキくん」は、1975年に誕生した。最初は販促品として登場、後頭部の一部分をカッターなどで切れば硬貨が入れられるように貯金箱の意味合いもあった。単なる販促品だったフエキくんが同社の看板を背負って立つとは思いもよらなかっただろう。
 こうした中、「フエキくん」にいつしか熱狂的なファンがつくようになった。その一人、キャラクタービジネスを手がけるエフォート(大阪市中央区)の古瀬雅英プランニングマネージャーはフエキくんとバッタリ再会。「懐かしさが一気にこみ上げた」勢いで不易糊工業に売り込みをかけ、07年10月には契約を交わした。こうして08年6月に新たにキャラクターライセンスのビジネスを開始し、フエキくんがボールペンやカバン、靴下、財布、Tシャツ、最近では大手お菓子メーカーのキャンディーや、プリンにもなって賑わいをみせ、文具の枠を超えて別ジャンルの製品に登場する機会が増えた。
 08年10月にはハンドクリームで化粧品事業に参入。それに伴いラインの整備を進めた。「フエキくん」を容器に採用した「フエキなかよしハンドクリーム」は、注文に生産が追いつかないほどのヒット商品となった。「でんぷんのりのメーカーが作っているだけあって安心して使える」「フエキくんが懐かしくて購入した」と購入者の声が寄せられているという。09年3月には化粧品の第2弾商品「フエキなかよしUVクリーム」を発売。その後着実にアイテムを増やし、薬用クリーム、シャンプーやリップクリームなども手がけている。

「フエキなかよしハンドクリーム」

「フエキなかよしハンドクリーム」

Onepoint

とどまる所を知らない開発意欲

 同社の製品開発意欲は、とどまる所を知らない。これまでに培ってきたでんぷんのりなどの高分子技術を応用して、3Dプリント向け水性インクジェットプリント専用レンチキュラーレンズシートを開発。2014年にはこの技術を応用した新製品も準備中だ。


掲載日:2013年12月13日

大阪府製造業

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