本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


創業者の理念が脈々と生き続ける [藤堂工業]

藤堂利一社長

藤堂利一社長

会社名 藤堂工業(株)
代表者 藤堂利一社長
業種 機械器具製造業
所在地 富山県滑川市上島838
電話 076-475-1010

プレス加工と金型は車の両輪

 藤堂工業の主力製品は自動調心クラッチレリーズ軸受部品で、国内シェア60%を誇る。同部品は自動車のマニュアルトランスミッションに組み込まれる。金属や樹脂製のほか、プレス加工部品を5-7点アセンブリして製造する。現在、自動車の台数換算で月産50万台分を生産しており、部品は軸受けメーカーを通じて国内だけでなく欧米の自動車メーカーにも供給されている。
 藤堂工業では納入先のニーズに応えて信頼を獲得するために、さまざまな取り組みを行ってきた。その一つが金型の内製化にこだわってきたことだ。
 これは「プレス屋は自分たちで金型を作らないといけない」という創業者の考えがあったからで、1960年の創業当初より金型の内製化に取り組んできた。ノウハウの蓄積により、バリが発生しにくい金型を開発に成功したほか、汎用プレス機で高精度の部品を加工するプレス加工法「ネオ・ファインブランキング」など独自の生産方式を編み出してきた。
 同社では主に、自社工場で使うために金型を開発・製造しているが、外販も行っている。その役割を担うのが本社工場内にある金型の開発・製造拠点「先端技術センター(ATC)」だ。設計を担当する「デザインチーム」と金型を製造する「モールドチーム」の2チームで構成されている。現在は30人の社員が金型の開発、製造に従事し、「塑性加工のエキスパート集団」を目指している。

顧客第一主義を貫く

 ATCにはCADルームや放電加工室のほか、多くの工作機械も立ち並ぶ。金型の設計や製造、補修までを一貫して対応できる体制をとっている。「プレス屋でありながら同時に金型屋でもあることで、お互いの立場や悩みが理解できる」(岡田茂工場長)と強みを強調する。また、「値段では勝負しない。顧客が困っている点を解決し、製造現場が使いやすい金型を提供することが大切」(同)と話す。このスタンスがユーザーから評価され、安定した受注確保につながっている。
 08年4月期の売上高は34億円で過去最高を記録した。しかし、同年秋のリーマンショック以降、主力の自動車部品の受注量が落ち込み、生産量は一時期、ピーク時の30%程度になったという。しかし、もう一方の車輪の役割を果たしている、金型の受注量が落ちなかったため、業績の急激な悪化は避けられた。その後は自動車メーカーの在庫調整が進んだことから、部品生産も現在では80-90%近い量まで回復し、工場は再び活気を取り戻している。
 「時代の変化に対応できるように日ごろからアンテナを張り、自分たちは何をするべきかを考えてほしい」。櫻田喜春会長は、社員にこうはっぱをかける。時代の変化に対応しなければ生き残れないと痛感しているからで、今後も同社のモットーである『顧客第一主義』を貫きながら、社業の発展を目指す。

一貫生産体制を整えた藤堂工業の工場

一貫生産体制を整えた藤堂工業の工場

Onepoint

ピンチはチャンス

 藤堂工業でもリーマンショック以降、工場の稼働率は一時的に低下した。しかし、ピンチをチャンスに転換し、勤務時間を有効利用して社員教育に注力した。例えば、全社員が日本規格協会の品質管理検定(QC検定)で3級以上を取得することを目標に掲げた。日々、合格に向け、社内で勉強会を実施している。その甲斐あって、女性社員2人が2級に合格した。部品づくりはもちろん、金型の品質向上にもつながるこの取り組みは、さらなる成果を生み出しそうだ。


掲載日:2013年11月19日

富山県製造業

最近の記事


このページの先頭へ