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元気印中小企業


最新設備と生産管理システムを活用し競争力を強化 [倉敷レーザー]

元気のひみつ
  • 最新設備による質の高いモノづくり
  • システム化による効率的な生産体制
  • 現状維持にとどまらない経営姿勢

 「現状維持は衰退に等しいと考えている」。難波敢社長は常に前を向く。倉敷レーザーは産業機械や建設機械、半導体製造装置向けの精密板金加工を得意とする。同社の強みは、見積もりから生産、納品までを一元管理する生産管理システムだ。高品質・短納期など効率化された生産体制を整えている。

IT生かし競争力を強化

 テーマは「世界に通用する品質とスピードの追求」だ。1983年の会社設立以来、顧客ニーズへの柔軟な対応や、納期の短縮に取り組んできた。同社の特徴は、ITを積極的に活用して事業を展開していることだ。見積もりからCAD製作、生産、納品までを一元管理する生産管理システムを自社で構築している。また、独自開発した自動化装置を導入し、レーザー加工機の24時間無人運転も可能にしている。

 顧客から引き合いがあれば、まず営業担当者が社内の受注センターへ見積もりを依頼する。受注センターは、取引先から受け取った図面を中国にあるプログラムセンターへ依頼し、CADデータに変換する。このCADデータをもとに材料や作業内容に応じた見積もりを算出する。

 受注後はCADデータをもとに、工場で利用するレーザー加工や曲げ加工、溶接加工用のデータを作成し、加工部品の製作を行う。作業者の経験や勘に頼ることなく、常に品質の高い製品を安定的に生産できる。生産管理システムを活用することでコストダウンを図り、競争力を強化している。こうした取り組みは高く評価され、09年に「おかやまIT経営力大賞」を受賞。10年には経済産業省の「中小企業IT経営力大賞2010 IT経営実践認定企業」にも選ばれている。

新市場の開拓と技術力向上に注力

 06年には東洋工機(愛知県弥富市)、三菱商事との共同出資により、中国・上海に現地法人「倉敷菱東金属制品制造(上海)」を設立。現地での多品種少量の精密板金加工の需要増に対応してきた。

 高出力レーザー加工機や高精度プレスブレーキ、溶接ロボットなどを設置し、24時間無人運転ができる体制を構築している。最近では出力3キロワットのレーザー加工機を新たに導入。レーザー設備の出力を向上することで加工スピードを上げ、より厚みのある素材の加工にも対応する。

 半導体製造装置や建築関連部品、機械部品など多様な分野を手がけ、中国に進出している日本の大手企業や中国企業からの受注拡大に取り組む。家電メーカー向けの電子機器や産業機械関連部品の需要が伸びているという。難波社長は「中国ではビジネス形態やコストなど難しい面もあるが、人間関係を構築できれば壁は乗り越えられる」と自信をのぞかせる。

 本社工場の加工能力の増強にも余念がない。YAGレーザー加工機など最新設備の増設や営業・設計要員の増員など、攻めの経営姿勢を崩さない。円安・株高を背景に景況感が上向くなか、国内での部品加工の需要増を見込み、生産と営業の両面で体制を拡充している。品質と生産効率を向上させるには継続的な設備更新が不可欠。一昨年から昨年にかけては、4億円以上の設備投資を行ったという。難波社長は「知恵を絞って常にチャレンジしないといけない。何事においても変化することが重要だ」と語る。

 顧客から受け取る加工品の図面は、毎月1万5000種類以上と膨大だ。これに対応するため、中国・北京にもプログラムセンターを設置。図面を作業用のCADデータに変換する業務を日中共同で行っている。このプログラムセンターを積極的に活用し、生産効率を上げることで納期短縮と価格低減を実現している。

 今後は原価管理の質と技術力をさらに高めていく方針。YAG溶接を中心にあらゆる技術の向上を図り、今まで以上のオートメーション化に取り組む考えだ。難波社長は「現場の作業者が扱いにくいもの、作業者によって品質が変わってしまうものではシステムとは言えない。現場に則したシステム化を推進し、競争力のある会社にしたい」と意気込みを語っている。

ITを活用し生産・業務を効率化する本社

ITを活用し生産・業務を効率化する本社


Onepoint

顧客満足を高める体制づくり

 現状に甘えることなく、常に成長のために取り組むというのが難波社長の経営理念。他社との差別化を図り、競争力を高める経営手法で事業を拡大してきた。その中心が徹底した生産効率化。ITを駆使したシステムの構築や最新設備導入への投資を惜しまず、顧客の要求に素早く対応できる。この“強さ”こそが「原価を割る仕事は絶対にやらない」というポリシーを実現可能にしているのだろう。中国での今後の動向にも注目していきたい。

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企業データ

難波敢社長

難波敢社長

会社名 (株)倉敷レーザー
代表者 難波敢社長
業種 レーザー加工、精密板金加工
所在地 岡山県倉敷市船穂町船穂2095番地8
電話 086-552-5855

掲載日:2013年11月19日

岡山県

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