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元気印中小企業


交流駆動LEDで攻勢かける [Doライト]

元気のひみつ
  • LED照明市場で差別化できる交流技術
  • 節電効果に都会の大企業が関心
  • 地元の島根県から“お墨付き”得る

 Doライトは島根県内で自動車ディーラーや建材販売などを手広く営む影山和夫社長が、2010年に設立した発光ダイオード(LED)照明器具のベンチャー企業。同社の資本は影山社長が経営する島根中央ホンダ販売が全額出資しており、ある意味で異色のLED照明メーカーだ。製品は水銀灯代替の投光器や吊り下げタイプ、屋外用の防犯灯など大型機器を中心に手がけている。2012年8月から生産開始し、2013年4月には生産体制を拡充、本格的に打って出た。
 同社のLED製品の最大の特徴は交流で直接駆動すること。大半のLED照明器具は直流駆動であり、交流駆動は極めて珍しい。通常は交流電流を安定器で直流電流に変換して作動させる。これに対して交流タイプのメリットは、直流駆動には不可欠な安定器が不要なこと。安定器のトラブルによる照明器具の寿命短縮の恐れがなく、消費電力や部品コストの削減も可能になる。もちろん軽量化・小型化も図れる。安定器が原因となるノイズの発生もない。

独自の放熱機構で

 交流駆動のLED素子は韓国メーカーしか生産しておらず、同社も韓国製を採用している。交流の難しさは、チップの放熱機構にある。同社は独自の放熱機構を考案し製品化にこぎつけた。具体的には、純度の高いアルミにカーボンを塗布した放熱フィンに素子を取り付けモジュール化した。このモジュールは意匠権を取得している。製品は投光器タイプ、吊り下げタイプ、防犯灯タイプの3種に大別される。後発メーカーだけに大手が参入しない“すき間”を狙った商品群だ。投光器は水銀灯200-700ワット相当の屋外用大型照明。60-70%の節電効果が得られる。駐車場や看板灯、建物のライトアップなどの用途に対応する。
 また吊り下げタイプは屋内を想定しており、工場や倉庫、体育館、遊技場などの水銀灯に替わる用途を狙っている。これも60-70%の節電効果がある。さらに防犯灯は蛍光灯の防犯灯の代替需要を狙っており50-60%の節電効果がある。防犯灯は場所に応じた明るさの基準があるが、同社の防犯灯は推奨照度をクリアしている。全タイプとも4万時間の長寿命をうたっている。
 影山社長がLED照明事業を手がけたのは、韓国人エンジニアで同社の役員をつとめる河大鳳氏との出会いがきっかけだった。交流駆動タイプのモジュールのアイデアを持っていた河氏と影山社長が偶然出会い「経営者の直感で、この技術には可能性がある」(影山社長)とひらめき会社を立ち上げることになった。商号を変更した2012年4月が事実上のスタートで、短期間で量産までこぎつけた。
 とはいえ、世界的にも珍しい交流駆動タイプだけあって「顧客からなぜ交流なのかといった疑問から入られるとつらい」(高田敏朗取締役)と、認知度向上には苦労している。価格も直流と比べ高めになるだけになおさらだ。影山社長のルートを生かして自動車ディーラーやサッシメーカーを狙って営業展開しているが、それと並行して電力料金の値上がりが予定される大都市圏での営業活動を強化している。基本は直販で「大都市圏の大手企業が関心を持ってくれる」(同)と徐々に浸透しているようだ。ただ「あくまで交流の特徴を最大限訴えていきたい」と基本路線は変えない。
 またお膝元の島根県についても、今年1月に「新商品による新事業分野開拓事業者」に認定された。いわば県の“お墨付き”を得た格好で、優先的に採用される可能性が開けた。照明器具の販売だけでなく、モジュール供給も考えている。交流駆動の認知度を高めるための近道だからだ。

月産400台体制へ

 部品類などもすべて日本で設計し韓国で生産して自社で組み立てている。全社員10人ほどと小規模なので、現状では1日15台ほどの組み立てが限界だが、4月からは増員し月産400台に引き上げた。商品面でもハンディタイプの小型投光器や1キロワットタイプの大型投光器などを投入予定で順次拡充していく。
 影山社長は社会人野球の名選手で30歳で独立した。自動車に建材、LED照明とまったく異なる事業分野を手がけているのは「人との出会いが大きい」(影山社長)。LEDもその一つだが「自分の“顔”で商売するのは限界がある」と早期に組織体制を完成させる。将来は「当社のLED照明で世界に灯をともしたい」と、海外市場をも視野に入れている。

試験点灯中のLEDライト

試験点灯中のLEDライト


Onepoint

アライアンスが鍵に

 LED照明市場には大手から中堅・中小、ベンチャー企業まで多くの企業がひしめきあっている。そんな中で同社が最後発ながら参入したのはやはり差別化できる技術・商品を持っているからだ。ただ交流タイプの認知度はまだまだで、単独で市場を開拓するには限界がある。自社の営業努力や影山社長の豊富な人脈で一定の成果は得られるだろうが、一層飛躍するには同業種、異業種を含めた戦略的なアライアンス(協業)が一つの鍵を握っている。

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企業データ

影山和夫社長

影山和夫社長

会社名 Doライト(株)
代表者 影山和夫社長
業種 LED照明器具の製造・販売
所在地 島根県出雲市長浜町337-1
電話 0853-27-0371

掲載日:2013年10月23日

島根県

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