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元気印中小企業


日本中の食卓に新しい食文化を [舟形マッシュルーム]

元気のひみつ
  • 地域との共生
  • 市場に頼らない販売スタイル
  • 徹底した品質管理と衛生管理

供給責任を果たしつつ成長

 「マッシュルームのおいしさをもっと知ってもらい、日本中の食卓で食べてほしい。日本におけるマッシュルームの需要はまだまだ伸びる余地がある」。舟形マッシュルームの長沢光芳社長は自ら“天才きのこ”と呼ぶマッシュルームの存在を一段と日本に浸透させようとしている。
 同社の設立は2001年10月。マッシュルームの生産が主力で加工品も手がける。設立時の生産規模は栽培面積約140平方メートルのハウスが12棟で年間140トンの生産計画だった。栽培の工程においては農薬不使用栽培を進めた。現在(13年3月時点)の生産規模は昨年秋に完成した新たな12棟を含めて栽培施設が計39棟となり、年間生産量約650トン体制を確立。従業員は約70人規模となった。長沢社長は「供給責任を果たしていく中で、ここまでやってきた」と堅実な成長を強調する。
 昨年秋に増設したのは栽培施設12棟のほか培地製造施設1棟。投資額は約2億5000万円。13年は年間生産規模650トン体制となり、国内シェアは約13%の見通し。生産規模は東北一、全国3位になるという。一層の安定供給に布石を打った形だ。同社の2013年3月期の売上高は約5億5000万円の見通し。当初計画より上方修正した。14年3月期は約6億円を目標としている。

年間通じて安定生産

 山形県北部の最上地域に拠点を置く舟形マッシュルーム。水と自然に恵まれた土地で、良質な水が舟形のマッシュルームを育んできた。生産はホワイトとブラウンで、ホワイトの比率が高い。同社が示すマッシュルームの才能とは、うま味成分の一つグアニル酸がシイタケより3倍以上、アミノ酸を含む量も豊富、生で食べられる点などをアピールする。2012年の月別出荷比率では業務用が40-50%、量販店向け32-45%、加工食品5-30%。年間通じて安定供給できるのが大きな特徴でもある。
 舟形マッシュルームの名を高めたのが直径5センチメートル以上のジャンボマッシュルームの存在だ。超スーパージャンボの大きさは直径13-15センチメートルと食べる以外でも見るだけで感動できる。ジャンボマッシュルーム開発のきっかけは取引先からの「大きなマッシュルームがほしい」との要望がきっかけ。長沢社長の子供が小学生の頃に手がけたマッシュルームがどれくらい大きくなるかという自由研究の試験データが実際の商品づくりにつながった。「たまたま偶然にもデータを得た後で要望があった」(長沢社長)という。マッシュルームの才能をいかに引き出すか。ジャンボマッシュルームの開発は創業以来マッシュルームの可能性に目を向けてきた一つの成果だった。常に挑戦する準備を怠らないのが同社の経営スタイルでもある。

市場に頼らない販売方法

 コンパクトな栽培施設による安定供給に力を入れている点で同社は取引先からの信頼性を高めている。栽培施設1棟の大きさは約140平方メートルから約170平方メートル。通年での安定出荷を念頭に置いた取り組みだ。生産は食品工場と同様な安全性を追求してきた。すでに農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の一つJGAP認証のほか、日本農林規格(JAS)認証を得ており、徹底した品質管理と衛生管理に力を入れている。細菌検査室も自社で備えるなど、今後は、HACCP認証の取得を視野に入れている。
 地域での未利用資源を活用した独自の培地づくりから植菌、収穫・出荷まで一貫して手がけ、収穫後の培地は地域の農家に販売する仕組みを構築。販売も市場の流通網に頼らない自社で取り組む「市場に頼らない販売スタイル」(長沢社長)が強みでもある。
 供給責任を果たしていく中で成長を遂げている舟形マッシュルーム。地域と自然との共生が会社の目指す一つの方向でもある。長沢社長は「人も大きな地域資源」という。人、水、気候、風土が重なり良質なマッシュルームが生まれる。今後はこれまで蓄積した地域との共生によるマッシュルームづくりのノウハウをサテライト方式で山形・舟形以外での展開にも力を入れる方針。マッシュルームを日本中の食卓に届けるのが同社の大きな願いである。

2012年に増設した栽培施設

2012年に増設した栽培施設


Onepoint

存在感を高める努力

 日本の食卓でマッシュルームの存在はまだ薄いといえる。食事の際に生でマッシュルームを食べるシーンもまだ定着はしていない。マッシュルームは欧米では存在感を持つという。ただ日本の食文化は多様な四季の食材を楽しむ中で成り立っている。多様な四季の食材の中でマッシュルームがいかに消費者に選ばれるか。長沢社長は「ストーリーを示していくことが重要になる」とし、マッシュルームの才能を各方面に発信している。舟形マッシュルームではハンバーグ、カレーなどの加工食品でマッシュルームの活躍の場を広げており、存在感を高める努力を続けている。

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企業データ

長沢光芳社長

長沢光芳社長

会社名 (有)舟形マッシュルーム
代表者 長沢光芳社長
業種 マッシュルーム生産販売
所在地 山形県最上郡舟形町長沢6831
電話 0233-32-8064

掲載日:2013年7月23日

山形県

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