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元気印中小企業


高精度加工の原点はヒトにあり [ダイヤ精機]

元気のひみつ
  • 人材の確保と育成を最重視
  • 求人票やウェブで採用環境を整備
  • 若手を「気にかける」教育制度

 ダイヤ精機は自動車関連向けのゲージ、治具などの精密金属加工を得意としている。特に工場で作るすべての部品の基準となるマスターゲージの製作には、1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位の精度が求められる。これらの技術を維持し、発展させていくためには人材の確保や育成が非常に重要だ。

経験より熱意を重視

 諏訪貴子社長が採用で重視するのは、同社で働きたいという熱意。「自分の経験を生かしたいという人だと、自分がやったことがないことにぶつかった時にできない言い訳にすることがある。経験がなくてもチャレンジ精神を持ち『がんばります』という人がほしい」と求める条件を明確にしている。
 もう一つ大切にしていることは“人間力”。人間力のある人とはコミュニケーションが取れる人のことで「あいさつや人の話をきちんと聞く、質問ができる、人にかわいがられるなどの能力を持った人ならば成長が早い」とコミュニケーションが取れる人間の潜在能力を高く評価している。特にサービス業をやっていた人であれば「いろいろな世代の人間とつきあえるため、気後れすることがない」という。
 諏訪社長が社長に就任したのは2004年。父である保雄氏の急逝に伴って会社を継ぐことになった。この時、自分より年下の社員はわずか3人。「3年間は社内の基盤強化に努める」と人材確保と育成に力を注ぐことを決意した。だが「お金をかけずに優秀な人材を採用したいと思いハローワークに募集をかけたが、月に一人来るかどうか」という状況だった。そこで諏訪社長は一般人に混じりハローワークで自社の求人票を調べた。『自動車』などのキーワード検索で求職者の目に留まるように求人票を工夫したところ、少しずつ自社への面接希望者が増えてきた。
 さらに一般の人々がアクセスするウェブサイトのホームページ(HP)整備も欠かせない。就職は本人だけではなく親にとっても重要な問題だ。「自分の子供が就職しようとしている企業のHPがしっかりしていれば親が安心する。自分が働く職場の仲間や経営者の顔が分かれば、我々の会社を受けてもらいやすくなる」とイメージを重視する。

先輩、社長と「交換日記」

 一方、人材を確保してもすぐに辞められては企業にとって大きな損失だ。そのため人材を定着させる取り組みが必須となる。中小企業では従業員数が少ないため、同期入社の社員がいなくて相談できず辞めてしまうケースが少なくない。
 そこで同社は新入社員と年齢が近い若手社員を世話係にし、新入社員の指導や精神面でケアしている。入社してから1カ月間は新入社員と世話係、諏訪社長の3者間で日記を交換し、新入社員の疑問や不安を取り除くよう努めている。
 「ノートにはその人の性格が出る。ノートから得られるその人のくせからその人に合わせた教育方法を考え、オーダーメードの教育を行っている」と交換日記のメリットを強調する。さらに「他の社員に気にかけてもらうことが新入社員の安心につながっている」と働きやすい環境づくりに役立っている。
 入社1-3年の社員には、自分だけしかできない仕事について発表させる機会を設けている。「成功事例を発表させ、実績を残すことで自信をつけてもらう」ことが目的だ。若手社員は会社への貢献をアピールし、他の社員に認められる機会を得られる。「自分の代わりがいくらでもいると考えると仕事へのモチベーションが下がってしまう。『俺がいないとこの会社はやばい』と思ってほしい」と社員の会社への帰属意識を高める工夫を施している。
 現在は数年前に採用した社員が後輩社員を持つようになってきており、中間管理職を育てるための教育プログラムを開発中だ。


マイクロメートルレベルの精密加工を実現するには優秀な人材が不可欠

マイクロメートルレベルの精密加工を
実現するには優秀な人材が不可欠


Onepoint

モノづくりと教育を追求

 「新しい教育プログラムを始めてからほとんど人が辞めないので、社員自身もびっくりしている」(諏訪社長)。社長自ら考案した教育プログラムの効果は社内にもすっかり浸透した。それは若くして親の会社を継いだ中小企業トップが、現場と一体になれたことでもある。教育プログラムには完成形はなく、常に試行錯誤の繰り返しだ。「夢枕で父に『モノづくりに終わりはない』と言われ、次の日にダイヤ精機の社長に就任することを決意した。同じように教育にも終わりはない。モノづくりと教育を追求していきたい」(同)と意気込んでいる。

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企業データ

諏訪貴子社長

諏訪貴子社長

会社名 ダイヤ精機(株)
代表者 諏訪貴子社長
業種 精密金属加工業
所在地 東京都大田区千鳥2-40-15
電話 03-3758-3351

掲載日:2013年4月 3日

東京都金属

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