本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


システム構築からサービスまで一貫提供する加工機メーカー [英田エンジニアリング]

元気のひみつ
  • 要望や仕様に応じた最適システムを提供
  • ITを活用し自動化・高性能化
  • サービス強化で差別化を図る

 複数に並んだローラーの間に鋼板を通して変形加工する冷間ロール成形機。英田エンジニアリングは1974年(昭和49年)の創業以来、成形機をメーンにさまざまな機械装置を企画・設計・製造してきた。現在は顧客の要望や仕様に応じて機械装置・周辺機器・プログラムを組み合わせ、最適なシステムに作り上げる役割までを担っている。

画像処理で製品の不具合を自動調整

 英田エンジニアリングの強みは、高速ビジョンとIT技術による冷感ロール成形ユニットの提案だ。これを具体化したのがインテリジェント冷間ロール成形機「BURS21」。成形部や駆動部、加工部など成形ロールユニットをモジュール化し、従来のワークラインも統一している。
 また上下軸間距離やタークスタンドの調整など成形条件をあらかじめ記憶できる。板厚やコイルの種類による最適な状態も記憶させ、タッチパネルの操作で呼び出すことが可能だ。フォーミングロールの交換を必要としない程度の段取り変更なら、キー操作だけで行うことができる。
 中心となるのは画像処理システム。冷間ロール成形は初期調整をいかに正確にしても、成形された製品には反りや曲がり、ねじれが発生してしまうケースがある。鋼板の機械的性質や成形温度、湿度などが影響するからだ。
 これを解決する方法として採用したのが高速ビジョンを使った画像処理システムだ。ラインプロジェクターで製品にレーザーを照射し、カメラで監視する。不具合のあるものは自動矯正する。従来は熟練作業者による高度な調整作業が不可欠だったが、同システムによりこれを自動化するとともに全品検査を可能にした。
 光切断法によりオンラインで製品画像を取得し、数値化する。これをデータベースに照合して矯正機にフィードバックし、製品形状やひずみを矯正する仕組み。このデータベースには同社が創業以来、冷間ロール成形機事業で培ったノウハウを数値化している。調整に要する時間は、従来に比べ90%程度短縮できるという。

リモートメンテナンスで停止時間を最少に

 顧客となるのは主に建材メーカーと弱電業界。いずれも工期・納期の厳守が求められるため、製造装置の長期停止は許されない。同社は、顧客が安心して装置を使えるよう「対話型リモートメンテナンスシステム」の提案にも力を注いでいる。顧客側の成形機に電気系トラブルが発生した際、電話回線を使ってメーカー側でラインの制御系を監視し修正を行う。従来のメンテナンス作業ではエンジニアが現場に出向く必要があり、緊急の対応が難しかった。
 同システムを利用すれば、タッチパネルにメッセージや画像を表示することで顧客と対話しトラブルの原因を確認できる。ラインの停止時間を最小限に抑えるとともに、メンテナンス費を70%程度削減できるという。今後は多様化する顧客ニーズを細かく把握し、通信環境の発展に合わせた付加価値の高いシステムに改良していく考えだ。
 海外の納入先企業から機械故障のクレームがあったこともある。納めた機械には対話型リモートメンテナンスシステムを搭載していなかったため現地に赴き対応した。結果的には英田エンジニアリング側の機器に起因するトラブルではなかった。しかし万殿貴志社長は「トラブルは当社に非がなくても、対応しだいでユーザーに不信感を抱かせる」とアフターサポートの重要性を強調する。「お客さまには利益を上げて頂きたい」(同)の理念で、いかなる状況でも対応できる体制づくりを進めている。
 一方、安全で使いやすく、作業環境の改善に役立つ成形機を作るということも同社の重要課題。「BURS21」は「美は機能に従う」というコンセプトで開発した。デザイン面と操作性を追求し、作業効率と安全性が向上している。工場全体の美化にも貢献し、2004年に「日本塑性加工学会技術開発賞」、2005年には「グッドデザイン賞中小企業庁長官特別賞」を受賞。使用者にやさしい製品の開発に取り組んでいる。
 万殿社長は「技術はドイツが最先端。コストは中国。日本が世界に誇れるのはサービスだ」と、モノづくりの現状を語る。今後の目標は、サービスを更に充実させること。またサービスを利用した製品や技術を開発し、新たなビジネスモデルを確立することに力を注ぐ方針だ。


デザインと操作性にこだわり開発された「BURS21」

デザインと操作性にこだわり開発された「BURS21」


Onepoint

顧客の外部化ニーズを取り込む

 成形機や周辺機器・装置の製造だけでなく、システムインテグレータの役割も担うのが英田エンジニアリングの強み。顧客の立場で製品開発やアフターサービスに取り組む姿勢がよく分かる。
 ユーザーニーズが複雑化・多様化する中で、成型機を購入して部材加工する企業にとっては、自前でエンジニアリング部門を抱えるメリットが少なくなっているという。エンジニアリング機能を外部に委託することで、効率的・効果的なシステムインテグレーションを実現することがグローバル競争に勝ち残るカギとなる。そういう意味で、インテグレータとしての英田エンジニアリング社会的役割は大きい。

関連リンク
  • 支援情報ヘッドライン
    ビジネスに役立つ無料セミナーなど公的機関による支援施策情報が毎日更新されます。
  • ビジネスQ&A
    経営者からのよくある質問に専門家が回答した事例集。

企業データ

万殿貴志社長

万殿貴志社長

会社名 (株)英田エンジニアリング
代表者 万殿貴志社長
業種 冷間ロール成形機、造管機などの企画設計・製造販売業
所在地 岡山県美作市三保原678
電話 0868-74-3637

掲載日:2013年3月28日

岡山県製造業

最近の記事


このページの先頭へ