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元気印中小企業


粉体・粒体の供給技術にこだわる [ヨシカワ]

元気のひみつ
  • 30年以上、一つの分野に集中して技術を蓄積
  • 顧客が抱える問題を開発のスタートにする
  • 開発のチャンスとなるなら赤字覚悟で受注

 貯蔵している粉体や粒体をどのように次の工程に送るか―。その問いに供給装置の開発で応えている機械メーカーがヨシカワだ。取り付ける箇所はサイロやホッパーなど限定的だが粉体や流体を扱う業界は化学、食品、鉄鋼など幅広い。そのような特性を持つ製品を粉体の種類や供給に求めるニーズに対応して一品一様の製品を作っている。
 会社創立は1947年。電気工事やメッキ業でスタートした。その後にリヤカーや建設現場で使う一輪車などの運搬器具を製品化。「地域に貢献するために地域になかった物を作った」(吉川社長)という。
 粉粒体供給装置の研究開発に着手したのは78年。同装置の開発に意欲的だったプラント技術者との出会いがきっかけだ。飼料用に開発した1号機を納入した81年は粉粒体供給機メーカーとしてスタートした年とも言える。

供給物はさまざま

 装置が供給する物体はさまざまだ。乾燥して大きさが均一の比較的取り扱いやすい物だけでなく、大きさも形もバラバラな場合もある。例えば前者は医薬品材料、後者は配合飼料やリサイクル資源などだ。また水分を含んでいたり粘性を持っていたりで供給が困難なものに対応しなければならない場合もある。
 装置の基本機能は貯蔵した順に途切れることなく供給すること。サイロやホッパーは出口が狭くなっているのが一般的で詰まってしまうことがある。それに対応して出口を狭くすることなく、サイロやホッパーの直径に合わせて設置できるのが特徴の一つ。回転するプロペラで底部の周囲に出して供給する仕組みだ。
 決められた時間に決められた量を供給することも重要だ。装置が取り付けられるサイロやホッパーの容量は小さな物では数キログラムから大きな物では2000トン。求められる供給量は毎秒数グラムから毎時100トンという場合がある。1時間で1グラムを供給しなければならない場合さえある。1回で1グラムを出すのではなく少しずつ供給するのだ。
 供給する材料の成分を均一に安定させることも求められる。特に一粒の大きさや形、比重が違う物が混在している場合は小さい物や重い物が下の方に行きがち。その状態のままで供給するのは避けなければならない。そのため装置には成分のバランスを均一する機能を付加することができる。さらに複数種類の粉体を任意の割合に混合しながら供給できる製品もある。
 供給装置の機能はユーザーのコストに大きくかかわる。内容が不安定な供給物は廃棄しなければならない不良品になる可能性がある。また貯蔵物を最後まで供給しきることも必須だ。

25カ国に輸出

 製品カタログに基本的な機種を紹介しているが、細かい仕様を含めるとオーダーメードに近い。技術者は製品の使用環境や供給後の工程、ユーザーの要望をよく知らなければならない。具体的な開発要望は「お客さんが開発させてくれるようなもの」(同)として大歓迎。赤字が予想されても受注する場合もある。1号機は赤字でも2号機以降で収益を取り返すという発想だ。
 製品テストへの対応を充実させているのもユーザーの要望に応えた結果だ。社内には製品の仕様を決定するために計測器などを備えたテスト施設を整備している。供給装置を導入する企業は通常、従来の供給に課題を抱えている。その課題を解決できるか確認するためには実際に供給する物で装置を試すのが一番だからだ。
 さらに企業秘密を守るために供給物を社外に出せないという場合のために装置のレンタル制度がある。同制度は短期間だけ供給設備を使いたいという場合や長期間テストしたい場合にも対応している。
 輸出も行っており、25カ国での採用実績がある。販売代理店は米国、イスラエル、韓国、スイスにある。製品の約3割は海外で使用されているとみている。
 12年3月、看板製品の「サークルフィーダ」の出荷累計が7400台に達した。同製品は世界33カ国で商標登録しており、海外実績はさらに伸ばせそうだ。


粉体供給装置

粉体供給装置


Onepoint

供給装置に必要なものは世界共通

 吉川社長は開発要望に応えることへの思いが並々でない。赤字でも開発案件を受注するのには次に生かせるという確信があり、実際に2号機以降で収益を取り戻している。それは同社の製品が一品一様でありながらも共通するユーザーニーズが存在しており、それを開発でとらえるからだ。今後の拡大が期待される海外でも「必要とされることは世界共通」と語る通り、従来蓄積してきた技術のノウハウは海外展開でも生かされるだろう。

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企業データ

吉川修社長

吉川修社長

会社名 (株)ヨシカワ
代表者 吉川修社長
業種 粉粒体供給装置の製造販売業
所在地 鹿児島県薩摩川内市港町360-31
電話 0996-26-3388

掲載日:2013年3月19日

製造業鹿児島県

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