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元気印中小企業


顧客の信頼にめっき品質で応える [駒ヶ根電化]

元気のひみつ
  • 自動車産業向け品質マネジメント規格を取得
  • 地元と共生、障害者雇用も積極的に
  • 5Sなど地道な改善活動で成果

 「顧客に与えてもらったチャンスを生かすことが大切。それには取引先と日頃から良好なつきあいを続けることがカギだ」と駒ヶ根電化の山下善廣社長は言い切る。同社は各種亜鉛めっき、ニッケル合金めっき、鉛フリーめっきなどを手がける。2012年6月には顧客からの要望に応え、自動車産業向け品質マネジメント規格「ISO/TS16949」の認証を取得した。
 10年6月から社内で学習会を開き、2年がかりで認証取得に取り組んだ。今後は不良予防を重視する同規格を取得したことで、コスト低減への対応力がある点を自動車関連メーカーに訴求して新規受注につなげていきたい考えだ。こうした、新たなチャレンジも顧客との信頼関係を反映した結果といえる。
 顧客との信頼を築くことは地道で大変な作業だ。山下社長は「顧客を工場に招いた際、入った瞬間の第一印象が大切」とし、5S活動に力を入れる。さらに、各職場には改善事例を掲示し「見える化」を徹底。改善事例は年に2回、全社で発表会を行う。取引先に講師を依頼し、一体となって改善活動を進める活動も行っている。

旧防衛庁の認定が転機

 駒ヶ根電化は46年に創業。当初は顕微鏡へのめっきが主業務だった。50年代中頃、大手バネメーカーとの取引を始めた。山下社長は「光学製品のめっきだけに特化し、新たな分野に挑戦しなかったら現在のような技術は残らなかっただろう」と振り返る。当時、バネへのめっきという比較的難しい技術に挑戦したことが、2輪車のショックアブソーバーの量産などを手がけるきっかけとなった。
 その後、三協精機製作所(現日本電産サンキョー)伊那事業所など地元で受注先の核となる企業を開拓した。大きな転機はバネメーカーからの依頼で、旧防衛庁(現防衛省)の認定工場の指定を受けたことだ。山下社長は「認定自体が企業業績を直接押し上げたわけではないが、品質管理の重要性が認識できた」と品質管理への取り組みのきっかけと位置づけている。
 80年代、地方では中小企業が集まり、共同受注で生き残ろうという組織が生まれたが、駒ケ根では「個々の企業が競争に耐えうる力を付けよう」という考え方のもと、商工会議所などが主導して勉強会「テクノネット駒ケ根」を立ち上げた。同組織には駒ヶ根電化も初年度から参加。山下社長は「行政の補助を受け経営講座や社員教育が受けられ、講座を通じて大学教授らとのパイプ作りにも役立った」と強調する。
 特にISO9002の認証取得に関して同組織の活動は有意義だった。旧防衛庁の指定工場になった当時から品質管理に強い関心は持っていたが「中小企業が単独でISOを取得するには負担が大きいと感じていた。『テクノネット駒ケ根』は地元企業と共同でISO取得に取り組める仕組みを構築してくれた」(同)。勉強会を通じて同社を含む、駒ケ根市内の5社が99年にISO認証取得を果たした。
 地域の信頼を得て、共生していくため、雇用と環境への対応は欠かせない重要な点だ。現在、社員は75人で、臨時採用の職員も合わせた115人のほとんどが地元採用。障害者雇用も積極的に行っており、障害者は障害者職業生活相談員の資格を持つ社員のサポートを受けながら業務をこなしている。

環境に配慮し設備の一部を地下に

 「環境問題に対しては先手を打って対応していく方針」(山下社長)で、07年に独自の排水処理システムを開発したほか、なるべく環境負荷のかからない薬品選定を行う取り組みを継続中だ。さらに万が一、災害などで薬品がめっき槽からこぼれても工場内にとどめるよう、めっき設備の地下移設を順次、進めている。めっき設備の地下移設は阪神淡路大震災が起こった際「対応を決めた」という。設備を設置する地下の基礎部分に強度を持たせ、平面度を保つことに費用がかかるため、設備更新時などに行っている。
 海外展開は環境・労働問題がネックになり、リスクが多いと判断。国内での生き残りに注力する。一歩先を行く品質・顧客からの信頼の向上を目指し、山下社長は「どのような技術を究めていかなければいけないのか情報収集は非常に大切。それには、日頃からアンテナを立てていることと取引先との濃密なつきあいが必要だ」と気を引き締める


工場を掘り下げ、めっきラインの地下移設を進める

工場を掘り下げめっきラインの地下移設を進める


Onepoint

車部品拡大の好機

 顧客や地域の信頼を大切にする姿勢と、さまざまな要望に対応できる技術力が強み。現在、受注している製品の約25%は自動車部品関連。山下社長は「今後も自動車の重要部品を扱うことがカギ」と考え、「ISO/TS16949」の認証取得は自動車関連メーカーからの注目度が上がり、受注拡大のチャンスととらえている。
 山下社長は駒ケ根商工会議所会頭も務める。自社の成長と地域経済の発展を担う手腕に一層の期待がかかる。

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企業データ

山下善廣社長

山下善廣社長

会社名 (株)駒ヶ根電化
代表者 山下善廣社長
業種 金属表面処理業
所在地 長野県駒ケ根市赤穂飯坂2-5-10
電話 0265-82-5161

掲載日:2013年3月15日

金属長野県

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