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元気印中小企業


木製パネルや屋根トラス工法で住宅施工を変える [ランバーテック]

元気のひみつ
  • 在来工法の問題点に切り込む
  • 独自の視点で顧客ニーズを見極め
  • スピード感を重視し社員教育に力

 ランバーテックは、工務店や建築供給業者などに木製パネルをはじめとしたツーバイフォー(2×4)住宅向け構造材を供給している。主な営業エリアは関東地方と東北地方。カナダから輸入した材木などを自社工場で加工し、顧客に納めている。「パネル生産量なら関東で5本の指に入る」と斉藤一男社長は強調する。同社の構造材を用いた建物は月200棟程度完工している。

需要急増、生産能力が不足

 木製パネルは、木材の切断や組み立てといった作業を建築現場でしなくていいのがメリットだ。建築職人の減少により需要が高まっているという。この需要を取り込むことで同社は近年、着実に成長してきた。2012年3月期の売上高は前期比約12%増の33億円に伸びた。
 需要増に対して、まだ生産能力が足りない状況にある。このため生産力増強を急ピッチで進めている。2013年度は古河製造・流通センター(茨城県古河市)で人員配置の見直しや設備増強などを実行し、パネル生産量を1.3-1.4倍に高める方針。売上高全体に対するパネルの比率についても「現状の約5割を、6割程度に引き上げる」(斉藤社長)としている。

方向性を一緒に 社員は新卒から育成

 斉藤社長が重視するのは業務のスピード感だ。競争力を高めるために「顧客や社会のニーズに素早く対応し、それに沿ったものを提案することが大切」と話す。そして、そのために心掛けているのが「従業員をできるだけ同じ方向に向かせること」(同)。目指す方向を統一することで、スピード感が生まれるわけだ。
 それだけに従業員の採用、教育に関するこだわりが強い。中途採用はほとんどせず、原則として正社員は新卒に限定。社会人として一から全て自社で教え込むことで仕事に対する意識などを一本化するのが狙いだ。一度に採用する新卒者は4-6人程度。「採用時は能力より素直さや考え方など人間性を重んじている。知識や技術は会社に入ってから身に付けてもらえば良い」と斉藤社長は断言する。
 社員教育では、社内勉強会を週1、2回欠かさず開いている。外部から講師を招くこともある。時には中堅以上の幹部社員を社外の勉強会に派遣するなど、さまざまな方法で従業員にビジネスについて学ばせる機会を設けている。

社長はプラント技術者、当初は営業に苦しむ

 斉藤社長は1991年に同社を立ち上げるまで、プラント事業を手がける企業にエンジニアとして勤務していた。携わっていたのは設計や品質管理など。「今の仕事からすると全くの異業種。しかし実家が材木屋だったので、大工の仕事を見る機会はあった」という。
 その当時、在来工法の現場では、予算不足のために梁(はり)の寸法などを切り詰めるケースも珍しくなかった。斉藤社長はこうした実情に「値段の問題で構造部分が変わるのはおかしい」と疑問を感じ、設計者が描いた構造図通りに施工する2×4工法に着目。それが同社設立につながった。
 創業当初は「認知度が足りず営業面で苦労した」と振り返る。競争相手は大手の商社など。苦戦を強いられるのは当然だった。だが結果的には「我々のような企業が他になかったのが成功要因」と斉藤社長は分析する。中小・零細工務店の細かいニーズに対応する大手ができない営業活動を展開することで徐々に顧客を獲得していった。
 実績がなかったので「新しい挑戦もしやすかった」と斉藤社長は付け加える。前述の木製パネルについても2000年前後の早い時点に取り扱いを開始。他に先駆けて専用の設備を充実し、今やパネル生産力が大きな強みとなっている。

屋根トラス方式に注力

 いま同社がパネルと併せて普及促進に力を入れているのが、外壁が屋根を支える屋根トラス方式だ。内壁や柱を固定する必要がないので「居住者のライフステージに合わせて間仕切りを変えられるのがポイント」と斉藤社長は強調する。三角形を基本にして部材を組むトラス方式を屋根に採用することで圧力を分散。これによって外壁だけで屋根を支えられる仕組みだ。
 現在、同社の屋根トラスを採用した住宅は月30-40棟完工している。このほか畜舎向けとしても年15棟分ほど出荷するなど事業拡大は順調。柱や内壁の設置に制約がない利点は畜舎のような大型建築物で生かされる。「学校、倉庫、工場などさまざまな方面に展開したい」(同)考えだ。


屋根トラス方式

外壁が屋根を支える屋根トラス方式。
内壁や柱を固定する必要がない


Onepoint

チャレンジ精神が成功要因

 在来工法の常識に疑問を感じ創業した斉藤社長。「異分野の技術屋だったからこそ、在来工法の問題点に気付いた」と振り返る。こうした未知の領域を恐れないチャレンジ精神が成功要因の一つ。パネルやトラスなどを積極的に採り入れ、差別化につなげてきた。
 業界では定尺材からプレカット材や木製パネルへのシフトが進行している。2013年3月期は定尺材需要減少により売上高約31億円と減収の見込み。需要が伸びているパネルの供給力を高め、2014年3月期は売上高36億円を目指すと意気込む。

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企業データ

斉藤一男社長

斉藤一男社長

会社名 (株)ランバーテック
代表者 斉藤一男社長
業種 木造建築物用構造材の製造・販売業
所在地 埼玉県蕨市塚越6-6-13
電話 048-433-0333

掲載日:2013年3月15日

埼玉県製造業

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