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元気印中小企業


自動車用の再生部品“4つ目のR”で急成長 [アーネスト]

元気のひみつ
  • 扱い商品のラインアップの豊富さ
  • 品質向上に向けた人材の強化
  • 海外工場稼働によるコスト競争力

 アーネストは自動車向けの再生部品を手掛ける。製品はドライブシャフト、オルタネーター、スターターモーターなど計23品目前後。自動車解体業者などから調達した中古部品を分解、洗浄、消耗品交換、再塗装などによってよみがえらせ、ディーラーや整備工場向けに供給している。永塚政義社長は「環境負荷低減につながる製品を作り社会に貢献することが、我々の目標」と強調。3R(リデュース、リユース、リサイクル)に続く“4つ目のR”として「リマニュファクチャリング」の意義を説いている。
 アーネストの売り上げが大きく伸び始めたのは、2002年前後のこと。環境関連ニーズの高まりにより「(ビジネスが)時流に乗った」と永塚社長は振り返る。当時の売上高は8億円程度。これが、2012年5月期には30億円(連結)となった。

オンリーワンの扱い製品も

 とはいえ、ニーズの高まりだけで成長が約束されるわけではない。中古部品市場には競争相手も少なくない。同社が伸びたのには訳がある。強みはラインアップの豊富さ。「我々しか再生できない部品もある」と永塚社長は胸を張る。
 特に電子制御部品は同社の得意領域だ。「電動パワーステアリング、エンジンコンピューター、スロットルチャンバーなどは、業界内で当社しか手がけていない」(永塚社長)という。
 ポイントとなるのは人材の力。自動車と電子制御の両方の知識を備えた技術者を擁し、差別化につなげている。5年ほど前からは新卒採用もスタートし、人材重視の体制を強化した。このほか自動車や電子制御関連の実務経験者を対象としたスカウトにも力を入れている。
 部品再生の一連の工程では「使える部品とそうでない部品の選別がとりわけ重要」と永塚社長は話す。同社は1993年の設立以来、独自の選別ノウハウを蓄積してきた。「再生部品先進国の米国から多くを学び、それに日本人独特のきめ細かさなどをプラスした。今では米国の同業より品質は高い」(同)としている。
 とりわけ近年は一層の品質向上に向け力を注いでいる。各工程単位で検査を強化し、一部製品では保証期間を拡大。その結果として「ディーラーからの評価が高まり、実績につながっている」(同)と実感する。

海外生産から、市場開拓へ

 2007年3月にはベトナム・ハノイに工場を設置した。主に日本市場向けの少品種多量型製品を扱い、コスト競争力強化につなげている。
 2013年2月には需要増に対応するため、既存工場の隣接地でベトナム第2工場が稼働する予定だ。新工場は延べ床面積が約6600平方メートルで、既存工場の2倍以上となる。初期投資額は3億円前後。これにより、同国での生産能力は従来比約3倍に高まる見通しだ。現在約90人の従業員については「需要動向を見ながら、2工場合わせて最大で300人くらいまで増やしたい」(同)としている。
 順調に成長する同社だが、永塚社長は「今後国内の自動車保有台数が減り、マーケットが縮小する恐れがある」と気を引き締める。そのための対策は2つ。1つ目は品目の拡大だ。5年後には30品目、10年後には30-40品目に増やす方針。需要の低い製品の見直しなども進めながら、ニーズに即したラインアップを目指していく。
 2つ目の対策が海外市場の開拓だ。既に中東や欧州など向けで販売実績を持つが、現状で海外販売比率は5%程度。将来的にはこれを「40%前後まで引き上げる」(同)考えだ。
 永塚社長が特に注目するのが中国市場。「中国の自動車保有台数は、2015年に日本の倍近くになる。マーケットとして非常に魅力的」と見ている。2010年6月に資材調達拠点として上海に設けた現地法人「上海耿真汽車零部件貿易」を営業拠点としても活用。現地整備工場など向けに製品供給を始めている。今後は中国国内での生産も視野に入れながら、需要開拓を進めていく。最終的には、海外販売の半分近くを中国向けとする方針だ。
 永塚社長は「海外販売が勝ち残りのためのカギ」と改めて強調する。海外企業との競争が激しさを増している中、前述のベトナム工場の生産能力アップなどで量産効果を高め、さらなる競争力向上につなげる方針。2013年5月期の連結売上高は35億円前後の見通し。5年後にはこれを、「50億円にしたい」(同)としている。


オルタネーター製造ライン

オルタネーター製造ライン


Onepoint

ベトナム第2工場が重要ポイント

 着実に業績を伸ばしてきたアーネスト。人材の力が推進役となった。求めるのは、自動車や電子制御など幅広い知識を持つ技術者。社歴約10年の計測器メーカー出身者が教え役となり、人材育成を進めている。また今後は海外ビジネスがキーワード。アジア、中東、欧州、北米、アフリカなどをターゲットに据える。その意味でベトナム第2工場は重要だ。目指すのは世界各国向けの輸出拠点。同工場をいかに軌道に乗せるかが2013年の重点課題となる。

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企業データ

永塚政義社長

永塚政義社長

会社名 (株)アーネスト
代表者 永塚政義社長
業種 自動車再生部品製造・販売業
所在地 埼玉県吉川市会野谷1-173-1
電話 048-984-3818

掲載日:2012年12月27日

埼玉県製造業

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