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元気印中小企業


パンと米の2大事業で主食ビジネスを深耕 [サンフレッセ]

元気のひみつ
  • オーダーメードの冷凍パン生地という独自性
  • 関西に進出し初年度から黒字
  • きめ細かいサービスで顧客の信頼獲得

 サンフレッセ(埼玉県伊奈町)は、業務用冷凍パン生地と米飯を手がける。「“主食ビジネスの深耕”が経営コンセプト」と富澤三継社長は強調する。売り上げの約75%を占めるパン生地は本社工場、米飯は川口工場(同県川口市)で製造している。
 パン生地の供給先は、スーパーのインストアベーカリーや飲食店、ホテルなど。各店舗では発酵させて焼くだけで製品が完成する仕組みで、店側にとっては高い技術がなくてもおいしいパンを作れるのがメリットだ。また、作る速度も高まるので「売れ筋の製品をスムーズに補充できるのも利点」(富澤社長)としている。

オーダーメード型でパン生地を供給

 特徴は、オーダーメード型で受注して生地を開発・販売していること。「大手はあまりオーダー対応していない」(同)という。顧客のニーズに基づいて次々と商品を開発、提案しており、富澤社長は「フットワークの軽さとニーズ把握の的確さが強み」と胸を張る。
 開発部門は主な最終ユーザーとなる女性中心の構成だ。月1回、営業部門と共同で新製品会議を開き、毎回20-30種の新アイデアについて意見を交わす。その中で採用となったアイデアを、顧客に提案する。
 10年ほど前にこうしたビジネスモデルを確立して以来、徐々に顧客の信頼を獲得してきた。その結果、2012年3月期には過去最高の売上高51億円を達成。「13年3月期も記録更新できる」(同)と見ている。
 「信頼を得るには安全・安心への配慮が不可欠」と富澤社長は付け加える。同社は毎年、AIB(米国製パン研究所)フードセーフティー指導・監査システムの監査を受けており、今年2月には最高評価の『Superior』を獲得した。「安全・安心に関しては、ソフトとハードの両面で万全の体制を整えている」(同)という。
 目標は16年3月期の売上高を60億円とすること。「“エクセレント”と呼べるレベルの企業にしたい」と富澤社長は意気込む。そのために力を入れているのが、近畿以西エリアの開拓だ。4月には大阪市淀川区に営業所を新設。3年後の同エリアでの売上高として、現状比2倍の4億円前後を目指している。新営業所にはオーブンなど各種パン製造機器を導入。テストキッチンの機能を持たせ、顧客がオリジナル製品を企画する際などにプレゼンテーションする場としている。「初年度から利益が出ている」(同)と滑り出しは順調な様子だ。

転機は97年の大投資

 同社は52年10月に、川口市でパンメーカーとして設立。その後、80年前後から冷凍生地を手がけるようになった。97年には現本社工場を新設し、川口市、横浜市、東京都立川市に当時あったパン工場3カ所を集約。3工場の老朽化に対応するとともに、生産効率を大幅に高めた。大規模な投資となったわけだが、「成功すると確信していた」と富澤社長は振り返る。そのころ、“焼きたてパンブーム”に伴い、スーパー各社がインストアベーカリーを次々と出店。富澤社長は、そうした流れによる需要増を鋭く察知し、工場新設を決断した。「現本社工場がなければ、今のビジネスモデルはない。移転が会社の転機になった」(同)と話す。
 課題は、5年以内に今の経営陣全員が定年を迎えることだ。これを受け、今年度初めて、社内で経営管理者セミナーを開いた。対象は係長以上の社員で、主なテーマはマネジメント。外部から講師を招き、その著書をテキストとして試験を実施した。社員に自覚を持たせ、意識改革につなげるのが目的。「来年度はマーケティングをテーマとして開催したい」(同)という。
 同時に、災害リスクへの対応として、パン事業の事業継続計画(BCP)を今年度策定した。従業員避難から操業再開までのスキームを確立。約140ページの冊子に明文化した。将来はパン事業以外への対象拡大も検討する。
 今年は会社設立60周年となる節目の年。10月には、60周年記念パーティーを開いた。感謝の印として、パートを含む全従業員に記念品を贈呈。「皆喜んでくれた」と富澤社長は笑顔で話す。
 一方、目標とする16年3月期の売り上げ達成については、今のビジネスだけでは難しいのが現実。このため「近いうちに新事業を立ち上げたい」(同)としている。


冷凍パン生地製造風景

冷凍パン生地製造風景


Onepoint

決断力とチャレンジ精神で成功

 業務用冷凍パン生地をオーダーメード型で供給する独自のビジネスモデルで、着実に成長してきたサンフレッセ。近年は、店舗での製造手順を記したレシピを添えて顧客へ納入するなど、きめ細かいサービスで信頼獲得につなげている。ターニングポイントは、97の現本社工場新設。好機に対して大規模投資をためらわなかった富澤社長の決断力とチャレンジ精神が、今の成功を導いた。現在新規事業の検討も進める富澤社長の前向き姿勢が、同社の最大の強みかもしれない。

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企業データ

富澤三継社長

富澤三継社長

会社名 (株)サンフレッセ
代表者 富澤三継社長
業種 冷凍パン生地や学校給食向け米飯などの製造・販売業
所在地 埼玉県伊奈町西小針7-11
電話 048-729-1133

掲載日:2012年11月 2日

埼玉県製造業食品

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