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元気印中小企業


技術力と設備環境がアイデアをカタチに変える [大松精機]

元気のひみつ
  • 一貫生産体制ながら鋼材を一括購入し下請けと共生
  • 顧客の業界、規模の分散でリスクを管理
  • インドネシアに積極投資し能力増強

 大松精機は、精密加工を得意とする。高精度を求められる自動車やIT関連、電機、一般産業機械向けなど多様な分野に金属加工製品を納めている。常に加工法の改善や生産効率の向上に取り組み、品質改善を図っている。
 同社の強みは、24時間稼働の工場で材料から部品、製品までを一貫生産できる体制だ。品質の安定や生産コストの低減、短納期対応を可能にしている。
 創業時の事業はレーザー加工サービスに限定されていた。その後、多様化する顧客ニーズに対応するため曲げ加工や切断加工、塗装まで業容を拡大した。
 顧客一社における売上比率は多くても全体の10%程度。小口の顧客を多く持ち、経営を安定させている。また大手企業についても一業種に絞ることなく、多様な業種を手掛けることでリスク分散を図る。いろいろな加工案件に取り組むのは、作業者の技術力を向上させる狙いもある。
 しかし現在、国内の製造業は規模が縮小傾向にある。取引先からコスト削減を厳しく求められるなか、大松精機も苦しい立場に置かれている。松永光弘社長は「日本経済のエスカレーターは下っている。止まっていては駄目。駆け足で上らなければ会社は弱体化する」と前を向く。

インドネシアに進出

 「良品・安価・即納」がスローガン。良い材料にこだわり、安くて精度の良い製品づくりに取り組んでいる。そのための設備投資や技術力向上への投資は惜しまない。
 そこで着手したのがインドネシアへの工場進出だ。2012年9月に稼働した。現地での産業機械や建設機械向け金属加工部品の切断加工で、受注増に対応する。取引先が次々と海外生産に乗り出し、部品の現地調達を拡大している背景もある。
 プラズマ・溶断複合機やレーザー切断機、ブレーキプレスなどの生産設備を導入し、加工能力は月100-200トンを実現している。国内の本社工場では同600トンの加工能力があり、インドネシア工場の稼働で全体で約1.3倍の加工能力アップとなった。
 松永社長はインドネシア工場について「将来は月1000-2000トンの受注能力をめざす」と今後の方針を語る。13年には本社にも新工場の建設を検討している。すでに用地は取得しており、投資額は5-6億円を計画する。経済状況を見て慎重に判断するという。

持ちつ持たれつで信頼関係を構築

 同社は、材料の販売も行う。鋼材メーカーから素材を大量に直接購入し、取引先である下請け加工業者へ売り込む。しかし取引先も仕事が減り、新たな材料を購入することが難しくなっている。
 背景の一つには、大手企業が経営合理化により人員を削減していることがある。一人当たりの仕事量が増え“丸投げ”しても対応できる取引先に仕事を依頼する。製作工程ごとに発注先の企業を変えるのは手間がかかるからだ。こうした状況下では、規模の小さい下請け加工業者にまで仕事が回らない。
 松永社長は「当社が大手企業から仕事を受け、取引先へ加工を依頼することで取引先の仕事も増える。仕事を依頼されたのだから大松精機から材料を購入しようと思ってもらいたい」と、「持ちつ持たれつ」の関係構築を図っている。そのために社内の製品検査体制も強化している。社内には非破壊試験技術者の認証を取得している検査員を置いている。他にも、より多くの従業員が検査員資格を取得できるよう取り組んでいる。
 従業員の平均年齢は28歳。若い社員が多い。しかし年齢に関係なく、仕事への意識が高い者は積極的にチームリーダーなどに登用する。同社の社員教育は「責任感と良識のある人づくり」だ。
 松永社長は「若い従業員には、自分の幸せのために働いて欲しい」と語る。会社のため、家族のためではなく、まず自分の幸せのためにいきいきと働くことが大切。そうすることで結果的に家族や周囲の人も幸せになれると考えている。
 後ろ向きな気持ちで仕事をしていると、けがや事故につながる。そんなことから毎朝、作業基準の読み合わせと唱和を行い、社員の意識向上と意思統一を図っている。経済環境は厳しいが、後ろは向かず若い力で突き進む。


大型機械プラント向けなど多様な金属加工品を製造

大型機械プラント向けなどの金属加工品を製造


Onepoint

若手社員の育成と技術向上が成功のカギ

 自社のみならず取引先の利益向上にも目を向ける経営理念で、顧客からの信頼は厚い。国内のモノづくりが海外シフトへのスピードを速めるなか、同社も厳しい価格競争にさらされている。
 しかし同社の強みは“若さ”。若くても意識の高い従業員には積極的に現場を仕切らせる。仕事に対する責任感を養うことで人材を育成している。
 設備や技術力向上への投資は惜しまない。松永社長の「将来のある社員のためにも後ろは向かない」という強い思いが感じられる。

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企業データ

松永光弘社長

松永光弘社長

会社名 大松精機(株)
代表者 松永光弘社長
業種 精密金属加工業
所在地 岡山県倉敷市矢部232-1
電話 086-464-0707

掲載日:2012年10月 2日

岡山県製造業

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