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元気印中小企業


技術とデザインでセキュリティーゲート市場を開拓 [日本ハルコン]

元気のひみつ
  • セキュリティーゲート専業として大手3社と渡り合う総合力
  • ハード、ソフトをすべて自社で手がける技術力
  • 無骨なイメージを一新したデザイン力

 日本ハルコンは長野県佐久市に本社があるセキュリティーゲートの専門メーカー。オフィスや官公庁の建物に入る時に、入退出の管理をするゲートの開発・製造・販売を手がけている。セキュリティーゲートは2001年9月に米国で起きた同時多発テロ以降、外資系企業を中心に日本でも導入が加速。現在では国内の民間企業や公共機関でも数多く導入されている。同社は技術とデザイン力を武器に大手と対等の勝負を市場で繰り広げている。

設計から販売まで手がける唯一の専業

 セキュリティーゲートの市場規模はシステムも含めると年間50億円程度といわれているが、日本ハルコンを含めた4社でほとんどのシェアを占める。だが、他の3社がセキュリティー機器全般を扱っている上場企業で全売上高100億円以上、従業員も数百人から数千人の陣容に対して、日本ハルコンは従業員27人、2012年5月期の売上高が約3億2000万円という規模。だがセキュリティーゲートの専業として業界からも一目置かれる。
 ゲートの形式は使用目的によって異なるが、フラップ式や引き戸式、金属の棒を押して入場する方式などのすべてのタイプを自社で設計し販売まで手がけるのは同社だけだ。民放キー局の本社やスタジオ、また科学館などにも同社製品が採用されており、これまでの納入実績は約2800通路にもなる。
 同社の強みは技術力。ゲート内部の機構から筐体、ゲートを制御するハードウエア、制御ソフトなどを設計をすべて自社で賄える体制を構築している。このため従業員27人のうち約半数が開発技術者という構成だ。現在も売上高の約20%を研究開発費に充てている。
 技術力とともに同社製品の特徴となっているのがデザイン性。07年に発売した「SFGシリーズ」はゲート側面にガラスを使用し、セキュリティーゲートの武骨なイメージを一新。ヒット商品となった。岡本源生社長は、ゲートが使われるオフィスビルのエントランスなどがデザインに力を入れ始めたことに注目。「機能が優れているのは当たり前。これからはゲートもデザインが重要になる」と見越して開発に取り組んだ。天板部分の幅は同種のゲートの中で最も細い10センチメートル。この中に複雑な機構を収納するなど、デザイン性を高めるためのさまざまな工夫を凝らし、発売した2007年にグッドデザイン賞も受賞している。

セキュリティーや利便性を高める付加機能も提供

 耐久性に優れるのも同社製品の特徴だ。繰り返し開閉試験、衝撃試験、環境ストレステストなどをクリアした製品を市場に投入しており、ユーザーからの信頼も厚い。これは創業当初手がけたスキー場のリフト券ゲートシステムで培ったノウハウが生きている。
 同社は09年に本社にショールームを開設した。従来のショールームが製品展示を主な目的としているのに対し、同社は「ラボラトリ(実験)ショールーム」と位置づける。納入前の実機試験に利用したり、システムとの接続を検証したりと実用的な機能を備えた。国内だけでなく香港や中国、韓国からもショールームを利用する関係者が後を絶たない。
 セキュリティーゲートの市場動向は年々変化している。一つはセキュリティーの認証レベルが高まっていること。従来はIDカードだけで入退場を許可して部署でも、パスワードや生体認証と組み合わせてチェックをより強化する動きも進んでいる。こうした需要に対応して8月に発売したのが、人の顔を認識して入場の許可・不許可を判断できる「顔認証ゲート」。顔の認識ポイント設定の工夫や照合速度の向上などにより認証速度は0.8-0.9秒程度と1秒を切り、従来の同様の顔認証ゲートシステムの半分に認証速度を短縮できた。
 人が近づくと1秒以内で判定。髪形を変えたり眼鏡をかけても正しく認識できる。顔の登録もこの装置でできるため、高度な入退室システムが不要。このシステムもIDカードやパスコードを併用することで、認証スピードや精度をさらに高められる。
 単に扉の開閉だけでなく、セキュリティーや利便性を高める付帯機能を提供できるのも同社の強みだ。岡本社長は「セキュリティーゲートにこだわりを持って、常にリサーチしている」と強調する。今後はヒット製品「SFGシリーズ」の後継となる、デザイン性にさらに優れたゲートを投入するほか、「セキュリティーゲートのノウハウを生かした新規分野への進出も検討したい」(岡本社長)と夢を描く。


日本ハルコンが開発しグッドデザイン賞を受賞したスリムゲート「SFGシリーズ」

日本ハルコンが開発しグッドデザイン賞を
受賞したスリムゲート「SFGシリーズ」


Onepoint

信頼が次にビジネスに直結

 岡本社長は「50歳で起業したい」という想いを抱き続け、自動改札機や発券機を手がける大手メーカーの研究開発センター長の役職から52歳で独立した。クリップ付きホルダーに入れたままでICカードのデータの読み書きができて、カード発行と回収を自動化するシステムを開発するなど、アイデアに富んだ製品開発も数多く手がける。過去に納入したセキュリティーゲートの信頼性が次ぎのビジネスにつながるという好循環を生み出し、業績の伸びを支えている。

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企業データ

岡本源生社長

岡本源生社長

会社名 日本ハルコン(株)
代表者 岡本源生社長
業種 セキュリティーゲートの開発・製造・販売業
所在地 長野県佐久市三河田403-5
電話 0267-63-1151

掲載日:2012年9月18日

製造業長野県

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