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元気印中小企業


石こうからマグネまで、試作に特化し成長を持続 [ハシバモールド]

岡田真社長

岡田真社長

会社名 (株)ハシバモールド
代表者 岡田真社長
業種 精密石こう鋳造による試作品の受託加工業
所在地 東京都台東区橋場2-19-6
電話 03-3872-3151

リーマン後も成長

 タイヤ金型製造で培った精密石こう鋳造と機械加工技術を核に、試作品の受託加工を手がけるハシバモールド。石こう鋳造ではマグネシウム合金で肉厚0.8ミリメートルの精密部品から、アルミニウム合金で肉厚300ミリメートルの金型まで手がける高い技術力を持つ。また5軸マシニングセンター7台を中心に計12台の工作機械を駆使して切削や穴あけ、表面仕上げなどの2次加工から、3次元測定器や分析機を活用した検査工程まで一貫して担うことで短納期にも対応する。
 インバーターケースや放熱フィン、ヒートシンクなどの試作品や300個以下の少量生産品を自動車産業を中心に納めるほか、大手スポーツメーカー向けにゴム製品の金型なども手がける。2008年秋のリーマン・ショックから右肩上がりで伸びている売上高は、「2011年12月期も2桁成長を見込む」(岡田社長)など、国内市場が低迷する中でも顧客からの評価は高い。

タイヤ金型技術を活用

 石こう鋳造と機械加工を一貫して担い、付加価値を提供するハシバモールドの事業形態は、製造部門を担う橋場鉄工(同区、岡田社長)が中核事業に据えてきたタイヤ金型製造に由来する。
 タイヤ金型はタイヤが地面に接する部分「トレッド」を精密石こう鋳造で、タイヤ側面を切削などの機械加工で仕上げる。橋場鉄工は米国企業との技術提携などにより鋳造を含めたタイヤ金型の製造技術を確立。80年代のピーク時には国内外の大手タイヤメーカーから金型を受注し、従業員は現在の6倍以上の約150人、売上高は約50億円に達した。しかし、グローバル化や価格競争の影響で収益が悪化、09年に横浜ゴムにタイヤ金型の製造事業を譲渡した。一方で同社は02年にタイヤ金型で培った技術を核に試作品の受託加工事業に参入。09年の事業譲渡を機に、試作品や金型などの製造を受託する現在の事業形態を確立した。

環境、医療分野狙う

 ハシバモールドが今後の成長市場として期待するのは環境製品と医療機器市場。精密石こう技術の転写性や突然の設計変更に対応できる柔軟性を生かし、部品の軽量化に貢献できるマグネシウムを素材に生かした試作品や小ロット製品の受託加工に力を入れている。マグネシウムの比重はアルミニウムの3分の2程度と軽く、岡田社長は「部品の軽量化による燃費効率の改善など自動車産業を中心に需要が拡大する」と判断した。
 同社は茨城県小美玉市に営業所や製造拠点を持つ関係で、マグネシウムの需要開拓などを進める企業連携体「茨城マグネシウム工業会」に所属している。各社と連携して製品や用途開発などを進めるほか、展示会などへも積極的に出展し、新たな需要を掘り起こしている。
 一方、同社は石こう鋳造技術を生かし医療機器のカバーなどをマグネシウムで製造する受託事業も強化している。中小企業の成長分野への参入を支援する「いばらき成長産業振興協議会」を活用し、医療分野に精通したコーディネーターなどと連携。持ち運びが便利で耐久性が求められる医療機器向けに、アルミニウムなどから部品の軽量化に貢献するマグネシウムへの部材の切り替えなどを訴求する。
 医療機器は持ち運びが可能なX線デジタル撮影装置など、医療資源が不足する災害現場などので活用も見込める軽くて耐久性の高い製品への注目が高まっており、アルミニウムよりも軽いマグネシウム製部品への需要が高まると判断。同社が所属するいばらき成長産業振興協議会の健康・医療機器研究会と連携し、医療機器メーカーなどとの交流を図り営業展開を積極化する。


タイヤ金型製造で培った技術で精度の高い試作品を製造する

タイヤ金型製造で培った技術で精度の高い
試作品を製造する


Onepoint

時代の変化に柔軟に対応

 ハシバモールドはタイヤ金型で培った確かな技術を、試作品や小ロット製品の受託加工で生かす道を選択した。「他社と比べ単価は高くない」と岡田社長が指摘するように、グローバル競争を勝ち抜くため高付加価値を提供することで生き残りを図る。同社が今後の成長を見据えて次の一手に選んだのが、軽量化に貢献するマグネシウム製医療機器部品の受託加工。売上高に占める医療機器分野の割合を現状の数%から中期的に20%に引き上げ、自動車関連産業が大半を占める収益基盤の強化を図る。


掲載日:2011年11月 9日

加工東京都金型

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