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元気印中小企業


工場内環境機器の開拓者 [パイオニア風力機]

戸次英之社長

戸次英之社長

会社名 (株)パイオニア風力機
代表者 戸次英之社長
業種 環境機器製造業
所在地 愛知県名古屋市緑区浦里3-25
電話 052-892-6855

世の中にない製品開発に信念

 パイオニア風力機は社名の通り、開拓者として時代を先取りした商品を市場に投入し、持続的な成長を続けている。同社の看板製品であるエア吸着マットとエアシャワーは、工場などでゴミやホコリなどを取り除き、製品への異物混入を防ぐ。工場の作業環境を改善し高品質なモノづくりに貢献する同社の製品は、大手メーカーを中心に多くの企業が導入している。
 同社は工場向け集じん機メーカーとして1971年に設立された。日本が高度経済成長期に入り、公害問題が深刻化すると、工場内の空気を浄化する集じん機がヒットした。創業社長である戸次英之氏は送風機の設計などの経験を持つ技術者。「世の中にある製品を投入しても意味がない。高付加価値の製品をつくりたい」との信念が根底にある。
 80年には集じん機の技術を活用し、業界で初めてエアシャワーを発売した。同製品は工場の出入り口に設置し、エアを噴射して衣服に付いたホコリやゴミを除去する。入り口のドアを開けると、天井と左右の側面から高速のエアを噴射する「3方同時吹き出し」方式で、作業者の全身の異物を吹き飛ばす。
 同社のエアシャワーは高効率の送風機で大容量の風を高速で送ることができるのに加え、「10年使っても送風能力は落ちない」(戸次社長)という高い耐久性が持ち味。送風する羽根は、他の部品と接触する際に火花が散らないように特殊な加工を施す。「火花による事故が起きてはならない」(同)と安全面にも細心の注意を払う。
 05年にはエア吸着マットを発売した。同製品は工場や事務所などの建物に設置し、作業者の靴底に付着したホコリなどの異物をブラシでかき出して強力なエアで吸引する仕組み。マット上に人が通るときだけスイッチが入るため消費電力が少なく、付属の集じん機は高い吸引力に加え、作動音が静かなため、事務所の玄関にも設置できる。異物を回収する集じんユニットは取り出しやすく異物を容易に廃棄できる。

顧客ニーズを的確につかむ

 同社の製品は食品業界との取引が多い。08年に起きた中国の冷凍ギョーザ中毒事件など「食品に関する事件が起こるたびに当社の製品の販売が伸びる」(同)という。
 食の安心・安全に対する消費者の目が厳しくなる中、食品メーカー側も異物混入の防止策を強化しており、同社の製品が受け入れられている。「今後も食品の味と安心を守っていきたい」(同)と力を込める。さらに「同様の製品は市場にない」(同)と胸を張るエア吸着マットは、食品に加え、自動車関連メーカーの工場や原子力発電所などにも納入し、幅広い業界向けに着実に受注を伸ばしている。
 同社が他社に先駆けた製品を投入できる理由は、顧客のニーズを的確につかむためだ。ニーズの把握には展示会を活用する。「お客さんと接して生の声を聞くことが大事」(同)と力を込める。
 展示会の来場者のニーズを反映して開発した製品の一つが、09年に発売したフォークリフトのタイヤを洗浄するリフト車輪クリーナー。屋外でフォークリフトを使用後、屋内でも作業する際にタイヤに付着したゴミを除去する。発売後も顧客の評価は高い。展示会で収集したニーズなどを元に年に1個は新製品を出すため「新製品を楽しみに待つファンもいる」(同)という。
 今後は中国市場に攻勢をかける。2013年をめどに中国・寧波市でエア吸着マットの製造・販売を行う予定。現地企業のニーズに合わせて低価格機種を投入する。日本のみならず世界で自社製品を広め、事業拡大にまい進する。


靴底の異物を吸引するエア吸着マット

靴底の異物を吸引するエア吸着マット


Onepoint

常にチャレンジしてこそ成長

 「今、何を作って何を売るのかを考えることが大事」と語る戸次英之社長。メーカーにとって当然の姿勢だが、いざ実践するとなると難しい。工場内の環境を改善する機器をいち早く投入し、自ら市場を創出してきた社長の言葉には自信が垣間見える。今後は中国市場で自社製品の普及に努める。本格的な海外進出は初めてだが「常にチャレンジしてこそ成長につながる」(戸次社長)と迷いはない。開拓者として中国市場でも果敢に攻めの姿勢を貫く。


掲載日:2011年10月12日

愛知県環境製造業

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