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元気印中小企業


建設業のネオ・コンダクターを志向 [安成工務店]

安成信次社長

安成信次社長

会社名 (株)安成工務店
代表者 安成信次社長
業種 建設・土木業
所在地 山口県下関市綾羅木新町3-7-1
電話 0832-52-2419

高い企画・設計力がヒット生む

 施工物件の自社設計率は約90%。地方の工務店は設計まで手が回らないため、設計事務所に外注することが一般的と言われている。それだけに、90%という数字は安成工務店の企画・設計力の高さを物語っている。「企画開発提案型企業を目指してきた」(安成信次社長)。企画、設計、施工をトータルで提供できる体制を構築するため、従業員110人のうち25%を企画・設計部門に配置している。
 同社の屋台骨を支える企画・設計部隊が満を持して世に送り出したのが、小規模な宅地でも一戸建てが建てられるデザイナーズ戸建て「ユニキューブ」だ。通常、2階建てに必要な土地面積は、500平方メートル程度という。同社は宅地面積が狭く、活用が進んでいなかった160-200平方メートルの土地に、2階建て2棟の住宅を建設できる商品を考案した。目的物ありきの設計ではなく、現にある遊休地を有効活用するには、どのような構造が最適かという視点に立った設計方法が実を結んだ。
 加盟店方式を採り施工ノウハウを工務店に提供して、土地の有効利用の普及に努めている。加盟店は全国に広がり、今では250社が1700棟を手掛けるまでになっている。

厳しい外部環境を企画力で跳ね返す

 安成工務店は環境共生型の商品開発にも力を入れている。既存建物の構造を利用して太陽光エネルギーを床暖房や夏の採涼に使用する「OMソーラー」や、セルロースファイバーを使った断熱工事の手法を開発した。
 06年5月には、環境共生型住宅の集大成といえる「安岡エコタウン」(山口県下関市)の分譲を始めた。同タウンには、資源ゴミのリサイクルは住民自ら行うなどの「環境協定」がある。“環境に配慮した街づくり”を全面に押し出し、OMソーラーや断熱工法などの環境設計のほか、エクステリアや板塀、植栽に統一感を出し景観にも配慮した街づくりを進めている。各戸に「家とともに育っていく」という意味を込め、シンボルツリーを植樹するなどの提案も行っている。
 また、雨水を利用するシステムや、木質バイオマスを使った集中冷暖房システムも一部区域に導入した。2011年3月現在で、全39区画中19棟を分譲している(モデル分譲を含む)。
 安成社長は「地域に必要とされる新しい建設業ネオ・コンダクターになりたい」と夢を膨らませる。環境志向や地域主義といった考え方の基、「次世代を見据え、“環境コミュニティー”という視点を持った総合的なサービス産業を構築したい」(同)と将来像を描く。
 民主党政権の「コンクリートから人へ」の政策もあり公共事業費は削減され、地方の建設会社は厳しい状況に置かれている。早くから企画力と商品力を練り上げてきた同社は、“地方に生きる工務店・建設会社”のモデル的な存在となっている。

施工実績を伸ばしているユニキューブ

施工実績を伸ばしているユニキューブ


Onepoint

地域再生にも期待

 安成工務店が本社を構える山口県は、高齢化や人口の減少、福岡県などの大都市への人口流出という課題を抱えている。地元出身の安成社長は「人口減少は地域の活力を急速に失わせる要因となる」と警鐘を鳴らす。
 ただ、人口の減少や居住者の年齢構成の変化は、新たな街づくりを行うチャンスでもある。「そんな時に、イの一番に手伝いが出来るような会社でありたい」と安成社長は思いを語った。これまで培われてきた企画力や商品力は、近い将来に「地域再生」の場面でも大きな働きをするのではないだろうか。


掲載日:2011年9月13日

山口県建設・土木業

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