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元気印中小企業


安全な豆腐作りにこだわり [椿き家]

折笠廣司社長

折笠廣司社長

会社名 (株)椿き家
代表者 折笠廣司社長
業種 食品加工業
所在地 広島県三原市南方3-12-1
電話 0848-86-6666

大豆と水とにがりのみで製造

 冷奴(ひややっこ)、湯豆腐、ゴーヤチャンプル―。日本食に欠かせない豆腐。年間生産量は約146万トンという。日本の食卓に毎日のように並び、口にする食材だけに、品質にこだわる消費者は多い。豆腐メーカー椿き家(広島県三原市)の“こだわり”は、無添加製造を徹底すること。大豆と水、にがりだけで製造している。一般的には、これらの原料のほかに、食感や味、安定した品質を維持するために、品質改良剤などの添加物を入れる。添加物を入れることで、製造しやすくなり、大量生産が可能になるためだ。それもで、折笠廣司社長は「三つの原料以外は使わない」と言い切る。強固な信念の裏には、折笠社長自身が経験した辛(つら)い過去があった。
 北海道の農家に生まれた折笠社長は、自宅で使っていた農薬により、5歳のときに胃潰瘍(かいよう)を患った。症状が長く続き、20歳ごろまで同病と付き合わなくてはならなくなった。苦しい時期を過ごした経験から、「“食の安全”が生涯のテーマ」(折笠社長)となり、22歳のときに、ジャガイモやタマネギなどの野菜の無農薬生産を始めた。
 無農薬野菜の生産は事業として軌道に乗ったが、折笠社長の目は次第に加工食品に向いていった。「加工食品で、消費者が毎日口にする食べ物を『最も安全な食品』にして提供したい」(同)との思いが強くなっていった。明星学園(東京都三鷹市)の河原正希氏が無添加で豆腐をつくる特許を取得したことを知った折笠社長は一緒に研究を続け、無添加豆腐の商品化に成功した。豆腐は日本を代表する食材で、毎日食卓にのぼる。折笠社長の思いとピッタリ重なる食材だった。

アレルゲン低減化食品の実用化

 食中毒事件や品質表示の偽装などが相次いで表面化したことで、消費者の食の安全に対する意識は高まっている。製造業者側の意識も高まり対応を講じてはいるが、そのベクトルはクレームがつかず、腐らず、衛星管理のしっかりした食品を製造する方に向かっている。折笠社長は、この流れを「“食の安全”の本流ではない。逆に添加物が多用される恐れがある」(同)と危惧感を抱く。安全な食品を広く消費者に伝えるため、椿き家は、豆腐以外のおからや豆乳も無添加にこだわり製造している。食の安全への取り組みは、無添加製造だけではない。大豆アレルギーの人でも安心して食べられる豆腐や豆乳なども商品化した。
 約18年間、アレルギーに苦しむ人たちに目を向けた活動も続けている。同活動を支えているのが、アレルギー物質対策食品をインターネット販売する「まざーずはーと」(広島県三原市)だ。折笠社長が代表を務める。99年から、大豆・小麦・牛乳・卵・米にアレルギーがある人のために、低アレルゲン食品及び、アレルゲン除去食品をの供給を始めた。また、大学や病院の協力もあり、チャレンジ食や減感作療法としての食品供給も開始した。
 企業は利潤や雇用を生み出すことで、社会に貢献する。だが、折笠社長は「もうからなくても意義のある事業は存続するし、成り立つものだ」と自信を見せる。椿き家の商品が支持される理由は、利益重視ではなく、徹底的に「食の安全」にこだわった企業姿勢が背景にある。


日持ちする無添加豆腐などの製品群

日持ちする無添加豆腐などの製品群


Onepoint

卓越した製造技術も堅持

 無添加豆腐と聞くと、日持ちしない印象を受けるが、椿き家の商品は、豆腐で12日、おからで15日と他社と見劣りしない。その理由は徹底した衛生管理にある。水に浸した大豆をすりつぶす段階から完全商品となるまで、人手を介さずプラントで仕上げる。この方法であれば水に浸しながら、人が手で切ることもないため衛生的で長期間保存できるという。この製造法も独自技術で、添加物入りの豆腐に負けるような点はどこにもない。


掲載日:2011年8月30日

広島県食品加工業

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