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元気印中小企業


知財活用と海外展開で時代を切り開く [日本メタルガスケット]

中原林人社長

植田耕作会長

会社名 日本メタルガスケット(株)
代表者 植田耕作会長
業種 自動車部品製造業
所在地 埼玉県熊谷市三ケ尻3308
電話 048-532-0911

知財を生かして成長軌道へ

 日本メタルガスケットは、1980年創業の金属製ガスケットメーカー。06年には、中小企業研究センター賞の全国表彰、埼玉県ベンチャー企業優良製品コンテストの最優秀賞などを相次いで受賞した成長企業だ。技術力に富んだ埼玉県屈指のモノづくり企業として存在感を強めている。
 同社の発展を下支えする要因には、早くから取り組んできた知的財産戦略がある。創業4年後に初の特許を取得して以来、国内外で毎年10件程度のペースで特許を出願し、現在では取得した特許・実用新案は、250以上にものぼる。
 知的財産を生かした技術提携や独占販売契約を積極的に展開しており、特許関連の収入だけで年間1億円を超える。植田耕作会長は「中小企業が開発した技術を守り抜くためには特許が必要。それを生かすことは当初から念頭にあった」という。
 もちろん、根底には自社の開発力および製品に対する自信があった。開発した金属製シリンダーヘッドガスケットには、熱伝導性の高い金属素材を採用した。従来の石綿(アスベスト)製ソフトガスケットでは、石綿自体に発がん性物質が含まれており人体に有害なことに加え、エンジンの高性能化への対応にも限界があった。熱伝導性の高い金属素材を使用したことで、石綿がもつ課題を克服しただけでなく、耐熱性、耐圧性などに優れている利点がある。同製品を開発したことで、「創業当初こそ苦労した」(植田会長)一時期を乗り越え、大手メーカーが技術力を認めるまでになった。

一歩先を見据えた国際展開

 同社は海外展開にも注力している。93年に台湾で、97年には中国・上海で現地企業と合弁会社を相次いで設立した。さらに、01年には単独で現地法人を立ち上げた。「日系企業の海外生産シフトを読み、一歩先を見据えて国際展開に乗り出した」(同)と海外戦略の方針を語る。
 これにとどまらず、06年には韓国で現地企業と合併会社を設立した。タイでも単独資本の会社を07年に立ち上げ、日系メーカーなどへ納入している。今年度には韓国の現代自動車・起亜自動車へ200万台以上のシリンダーヘッドガスケットを納入する予定だ。
 今後は、インドへの進出も計画している。エンジンの高性能化が進むのに伴い、拡大が見込まれる金属製ガスケット需要を一気に取り込む方針だ。また海外メーカーとの提携も視野に、今以上の国際展開を加速する構えだ。
 日本メタルガスケットは、特許などの知的財産の活用と、一歩先を見据えた海外展開により時代を切り開いてきた。その勢いはいまだに衰えを知らず、この先も更なる成長が期待できそうだ。

アスベスト製ソフトガスケットの問題点を克服

アスベスト製ソフトガスケットの
問題点を克服

Onepoint

特許活用したビジネス戦略の好例

 中小企業の中には、技術は優れているにもかかわらず、眠ったままになり生かされていない場合が散見される。近年、知財戦略が注目され始め、各企業に特許出願などへの意識が高まってきている。だが、まだ十分に生かし切れていないとの指摘は根強い。こうした中で、日本メタルガスケットは、特許を活用したビジネス戦略の成功事例といえる。ただ、あえて特許を取得し技術を公開することを好まず、隠しておくという選択肢も残されていることも意識すべきだ。


掲載日:2011年8月 9日

埼玉県製造業

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