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元気印中小企業


旭川家具ブランドを支える中心企業 [カンディハウス]

渡辺直行社長

渡辺直行社長

会社名 (株)カンディハウス
代表者 渡辺直行社長
業種 家具製造販売業
所在地 北海道旭川市永山町6
電話 0166-47-1188

独自の流通システムを構築

 北海道産木材の集積地である旭川市は、婚礼タンスを中心とする家具の産地として有名だった。しかし、住宅様式の急激な変化により1980年代後半から需要が急減。バブル崩壊が拍車をかけ、90年代後半には地場の家具メーカーが次々と倒産していった。
 カンディハウスは、そんな時代の変化を先読みし、デザイン性を重視した脚(あし)モノと呼ばれる椅子(いす)やテーブルの開発と生産により業容を拡大してきた。現在では、新しい旭川家具ブランドを支える中心企業に成長している。
 創業者の長原實会長は、かつて旭川市が行っていた青年技術者海外派遣制度を使い、1963年に28歳でドイツに渡った。4年間、家具の本場で技術を学び、木工技術の指導者を経て「家具の流通改革と業界イノベーションを進めること」(長原会長)を旗印に、仲間とともにインテリアセンター(現カンディハウス)を起業した。
 インテリアセンターという旧社名からも分かるとおり、婚礼タンスに代表される「家具」から「インテリア(装飾家具)」への転換を図り、デザイン性も重視するモノづくりを続けてきた。
 流通改革という点では、独自の流通システムの構築にこだわった。自前の支店網と独自ブランドによる店舗・ショールーム展開を進め、現在のショールームは国内直営が7カ所、関連会社の運営が4カ所。海外でも2カ所に設置している。

ドイツに現地法人、中国展開の試金石に

 独自ブランドの育成に力を注ぎ、現在の社名でもある「カンディハウス」を立ち上げた。「ブランドを一枚岩にする」(渡辺直行社長)ことが、05年に行った社名変更の狙いだった。インテリアセンターという社名が果たした歴史的な役割は一段落し、新たにブランド浸透とデザインの拡充を図る段階に入ってきた。
 新時代を象徴するのが海外戦略だ。80年代に拠点を設けた米サンフランシスコに続き、05年1月にはドイツに現地法人を設置した。デザイン家具の本場である欧州でデザインと製品力を試し始めた。「欧州でブランドを浸透させ、その力で中国という大市場に展開する」(長原会長)という深謀な戦略を秘めた作戦でもある。2010年で7年連続の出展となったドイツの「ケルン国際家具見本市」をはじめ、中国や韓国など海外の展示会にも積極的に出展し、ブランドの知名度向上を図っている。現在は、世界12カ国でブランドを展開している。
 家具づくりのコンセプトはデザインから生産まですべて自社で行うこと。手作業が主体となる工房型ではなく、機械による大量生産でもない。CNCマシンをはじめとする加工機による効率生産と、微妙なデザインを生み出す職人技を融合させた少量高品質の生産体制が特徴となっている。木材を削り出して製作する方法ではなく、スライスした木材を何層も接着し作り出された成形合板を効果的に使う設計を行うことで、木材資源を浪費しない技術も磨いている。

先進加工機と職人手仕事の融合

先進加工機と職人手仕事の融合

Onepoint

技能とデザイン力の進化がカギ

 「旭川家具」は地域ブランドとして道内外に広く定着している。カンディハウスは、その近代化と世界への発信を進める中核企業の役割を担ってきた。独自の流通網構築にこだわってきたがゆえに、高級品市場をにらんだ事業展開が宿命づけられている。ブランド力のベースは蓄積された技能とデザイン力にあり、これをいかに進化させるかが今後の経営のポイントだろう。


掲載日:2011年7月19日

北海道製造業

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