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元気印中小企業


卵殻を白線材・チョーク・壁材に [グリーンテクノ21]

下浩史社長

下浩史社長

会社名 (株)グリーンテクノ21
代表者 下浩史社長
業種 製造業
所在地 佐賀市鍋島町大字蛎久1539−1
電話 0952-30-0702

高い安全性

 食品メーカーに液卵を供給する割卵業者は全国に約120社あり、そこから年間約20万トンともいわれる卵の殻が廃棄されている。一部は農業用の土壌改良材として利用されているが、その多くは焼却・埋め立て処分されるのが現状だ。
 グリーンテクノ21は、環境や健康に配慮した製品を開発するベンチャー企業。起業のきっかけは、下浩史社長が廃棄用にに積み上げられた卵殻を偶然目にしたことだった。「なんとかリサイクルできないか」と考え、2003年から卵の殻を原料にした製品の開発に取り組んでいる。
 開発は卵殻の粉砕からスタートした。粉体が何に似ているかという発想から、グラウンド用白線材「ガイアフィールドライン」や、野球の投手が使う滑り止め「ガイアロジンバッグ」を製品化していった。
 供給は自社ブランドにこだわらない。特にロジンバッグはOEM(相手先ブランド)供給が多い。黒板用のチョークや調湿機能を持つ壁材も完成させた。
 製品に共通する特徴は「安全性」。従来の白線材は消石灰が多く用いられており、目や口に入った場合の人体への悪影響や、水と反応して起きる発熱の危険性が指摘されている。卵殻の粉砕を使用することで、安全性の問題を解決した。
 また、卵殻は土壌改良材になることが示す通り、芝生に使用しても芝生に悪影響がでないのが売りだ。実際に使用して使用部分の芝生の生育が良くなった例もある。

値下げで販売に弾み

 白線材は特に安全性が注目された。子供の安全を気遣う幼稚園や保育園の注目度は高く、「思った以上の反響がある」(下社長)という。白線材はさまざまな場所で使われているが、幼児は消石灰が人体に悪影響を及ぼすことを知っているわけもなく、体に触れる可能性が大きい。安全性を重要視する施設での関心度は高い。
 2005年9月に千葉県内に粉砕工場を持ち、製造コストを削減して価格を下げたことが拡販に弾みをつけた。市場に出回る白線材と比べて価格は遜色(そんしょく)がなくなった。以来、スポーツ用品店や教材取扱業者、建材店など白線材を扱う業者への売り込みを活発化している。
 佐賀県などの支援策へ積極的に申請したり、異業種交流に積極的に参加したことが認知度を高めた。2003年度に佐賀県のトライアル発注事業に選定されたことで、製品の取扱業者だけでなく、一般の利用者の声を聞いて商品改良することができた。トライアル発注事業で県立高校1校から採用されたたほか、現在では佐賀県内の小学校、中学校、高校の合計20校が使用している。佐賀県以外では千葉、大阪、横浜、埼玉などに広がっている。
 開発意欲も旺盛で、グラウンド用塗料や研磨剤などの製品化を検討している。下社長は「一歩進んだモノを開発したい」と話している。

グラウンド用白線材と黒板用チョーク

グラウンド用白線材と黒板用チョーク

Onepoint

コストダウン努力が奏功

 製品化しただけでは満足しなかった。リサイクル製品、環境に優しい製品、安全な商品であれば、製造に手間がかかる分、価格が高くても良いとは思わず、コストダウンに取り組んだ。事業や製品は多くの注目を集めたが、すぐに受注に結びつくことは少なかった。価格競争力をつけたことが、事業や製品への注目を注文に変えた最も大きな原動力になった。


掲載日:2011年6月28日

佐賀県環境製造業

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