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元気印中小企業


半導体・液晶関連の検査装置で飛躍 [櫻井精技]

櫻井一郎社長

櫻井一郎社長

会社名 櫻井精技(株)
代表者 櫻井一郎社長
業種 デバイス製造装置および検査装置の開発、製造、販売業
所在地 熊本県八代市岡町谷川135番地
電話 0965-39-0911

産学官連携の研究を積極活用

 櫻井精技はエレクトロニクス工場向けの自動機メーカー。2011年4月期の売上高は約80億円で、前年度比320%増となった。リーマンショック後の落ち込んだ売上高からV字回復し、今伸び盛りの中小企業だ。生産品目別の売上高に占める割合は、プリント基盤製造装置が40%、半導体の前工程検査装置が20%、液晶ディスプレー組み立て装置が20%、そのほかのエレクトロニクス工場向けが20%となっている。これらの3分の2がOEM(相手先ブランド)生産だ。
 同社は造船業からスタートした。現在の会社を設立したのは1965年9月のこと。当初はプレス板金と溶接を主体とし、その後、金型を内製化するようになった。転機を迎えたのは機械加工を行うようになってからだ。旧九州松下電器FA事業部の自動機部品加工を始めた。そこから「わが社は九松さんに育ててもらった」と櫻井一郎社長は感謝する。
 九松から学んだのは自動機の製造技術である。そのほか生産技術は熊本県工業技術センターに、開発技術は産業技術総合研究所や熊本大学に教えてもらった。
 また、この10年、国が認定する研究開発事業の産学連携共同研究事業、地域新生コンソーシアム研究開発事業、地域結集型共同研究事業に切れ目なく参加してきた。その成果を製造技術に応用した。製品を開発して売るまでの過程で、マーケティングと販売は自前で力を付けたが、「そのほかは九松さんをはじめ、みなさんにお世話になった」(櫻井社長)という。

新組立工場を2011年5月稼働

 検査装置などの自動機に必要な組み込みソフトは自社開発するところに特徴がある。発注先から見ると「情報は漏れないし、寄せ集めの技術ではないので改良したければすぐにできる」(同)とメリットを強調する。
 2012年4月期の売り上げは、約100億円を見込む。従業員は380人。今後は「業績が順調なので、今の路線でいく」(同)という。
 櫻井精技は、スマートフォン(多機能携帯端末)向け装置が伸びていることを受け、新たに組み立て工場を新設する。建屋面積は5万4000平方メートルで、総投資額は数十億円となる。液晶が小型化するスマートフォン向けに対応することで、新しい需要を取り込み、経営の安定化につなげる。

櫻井精技の本社

櫻井精技の本社

Onepoint

九州を代表する研究開発型企業

 櫻井精技は、九州の代表的な開発研究型企業の一つ。また櫻井一郎社長の経営手腕に注目する人は多い。造船業からプレス板金加工、金型製作、機械加工と地道に技術を積み重ね、半導体・液晶関連の検査装置を手掛けてから社業は一気に花開いた。
 熊本地域は国内で有数の半導体・液晶関連産業の集積地。その多くが進出企業だが、櫻井精技はそのニーズをうまくとらえた。また自治体や試験研究機関は、この分野の新事業、技術開発を最優先でバックアップする。櫻井社長はその流れやチャンスを見逃さない。その目がある限り、櫻井精技が伸びる可能性は、まだまだありそうだ。


掲載日:2011年6月21日

熊本県製造業

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