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元気印中小企業


【再興した企業事例】 地域で人手を借りて早期に業務再開[明興産業]

下土井康晴会長

下土井康晴会長

会社名 明興産業(株)
代表者 下土井康晴会長
業種 製造業
所在地 兵庫県神戸市長田区苅藻通1丁目31
電話 078-651-5271

取引先へ部品を供給するのがわが社の務め

 プラスチック加工を手がける明興産業は、神戸市の本社工場と神戸工場が1985年の阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた。同年1月17日の震災発生後、下土井康晴会長(当時社長)は、被害確認のためにすぐに出社。本社工場の建屋は倒壊を免れたが、事務所内の事務機器類や書類が散乱していた。
 「かばんの中に社員名簿と懐中電灯を持ち歩き、社員の安否確認を急いだ」(下土井会長)社員全員の無事が判明したのは、震災発生から4日後の21日だった。
 震災から3日目には取引先から「在庫はないか」との問い合わせが相次いだ。「部品を供給するのが我々の務め」(下土井会長)。19日に電気が通じていたため、最低限の操業はできると判断。避難所から従業員を呼び寄せ、21日から部分的に操業を再開した。

地域の助け合いが再興に寄与

 本社工場の建屋は一見無事に見えたが、工場は地震で天井がゆがみクレーンが動かず、地下の配管が寸断されるなど、半壊状態だった。大工に住み込みで補修してもらいながら、操業を続けた。
 電気は通ったものの、水道・ガスは数カ月間、使えなかった。工場で使う油圧機械の冷却には水が不可欠。そこで、丸亀工場(香川県丸亀市)の従業員に必要な物資と一緒に大量の水をトラックで運んでもらった。
 本社付近の道路が寸断され、自動車が通れないため、オートバイを活用。被害の少なかった西神工場(神戸市西区、その後閉鎖)で荷を下ろし、そこからオートバイで本社まで物資を運んだ。「他工場からの救援がなければ、復旧はさらに遅れていたはず」(下土井会長)という。
 出勤できない従業員に代わる労働力を確保できたことも大きい。本社の周辺では商店や飲食店が倒壊し、収入が途絶えた人も多かった。そうした人たちに声をかけ、元の仕事に戻れるまでの間、働いてもらった。「地域の人と助け合えたことも、業務を早期再開できた理由の1つだと思っている」(同)と振り返る。

 阪神大震災で受けた打撃から立ち上がり、活躍を始めた中小企業を顕彰する「ひょうごフェニックス賞」は、地域の産官で組織した阪神・淡路産業復興推進機構(HERO、2005年1月に解散)が制定したものだ。実際には早期の復興を遂げる事例が少なかった中、01年に第1号で明興産業が受賞している。


掲載日:2011年5月19日

兵庫県再興製造業

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