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元気印中小企業


食品・産業用マイクロ波装置を展開 [日本ハイコム]

島田政彦会長

島田政彦会長

会社名 日本ハイコム(株)
代表者 島田政彦会長
業種 製造業
所在地 群馬県前橋市石倉町5-14-18
電話 027-253-8156

食品や製品の特性に合わせてオーダーメード設計

 日本ハイコムは食品向けマイクロ波装置を開発し、10数年前より販売してきた。既存製品が一般的だったマイクロ波装置市場に、オーダーメード製品で参入した。主力の自動車業界を中心としたエンジニアリング事業で培った生産技術を生かし、顧客の要望に沿った装置を提供している。
 開発の契機は、豆腐メーカーから新製品用殺菌装置の開発要求を受けたことだった。その後、解凍・乾燥・調理まで拡大し、納入実績を積んできた。昨年からは新たに産業用分野にも本格的に参入し、鋳型乾燥装置の販売も開始した。
 同社のマイクロ波装置は、電子レンジなどで使われるマグネトロンを使用してマイクロ波を照射し、食品中の水分分子など振動させ加熱する。食品の寸法や重量、誘電特性に合わせて、照射位置や照射量を調整することで、最適な条件を設定して加熱できる点が特徴だ。魚のすり身や切り身、冷凍パン生地、鶏肉などの食品の解凍に使用されている。
 従来の冷蔵庫や加湿解凍庫を使った解凍方式と比較した場合、マイクロ波解凍では解凍時に水分などがしみ出るドリップが少なく、また遊離アミノ酸の流出も減少するため、食品の旨み成分を損なわずに解凍することができる。処理スピードも従来は数時間程度かかっていたものを、数分-10分程度に短縮でき、短納期台頭や生産量の調整などが容易になる。

主力事業のノウハウ生かす

 幅広い用途で装置のオーダーメード展開ができたのには、主力のエンジニアリング事業の存在が大きい。国内外の自動車メーカーの工場や製造ラインの設計・製作を請負い、ソフトとハードの両面から技術を磨いてきた。蓄積されたノウハウが装置の開発を可能にした。
 産業用では昨年、鋳物商社やロストワックス製造メーカーと共同で鋳型乾燥装置を開発した。現在、ロストワックス鋳型の乾燥は恒温室で、温度・湿度を管理し長時間かけて乾燥する方式が主流となっている。発想を転換して開発を進め、実証実験用マイクロ波乾燥装置を国の補助金を使って製作し、鋳型が乾燥できることを確認した。以前より、マイクロ波を使って乾燥する試みはあったが、既存製品のマイクロ波装置をそのまま使用して検討されていたため、うまくはいかなかった。
 日本ハイコムはさまざまな分野でのノウハウを蓄積してきたことが奏功し、まったく新しいマイクロ波鋳型乾燥装置を開発した。「やっと日本ハイコムの名前が食品業界で認知されてきて、さまざまな分野から引き合いがくるようになってきた。マイクロ波鋳型乾燥装置はもっと食品業界に貢献できる。さらに産業用ニーズを装置に組み込み、業界の発展に貢献できれば」と、島田会長は語る。

食品向けマイクロ波加熱装置

食品向けマイクロ波加熱装置

Onepoint

エンジニアリングの蓄積技術生かす

 日本ハイコムは約20年間にわたり、自動車業界向けのエンジニアリング事業を展開してきた。「この蓄積技術があるからこそ、マイクロ波加熱装置の開発に成功した」と島田政彦社長は強調する。エンジニアリング事業は堅調で、余裕を持って研究開発を行える経営環境も整っている。今後は装置のプレゼンテーションの仕方などを含めた販売体制の強化が、飛躍のカギを握りそうだ。


掲載日:2011年5月17日

群馬県製造業

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