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元気印中小企業


マリンスポーツ用ウエットスーツの国内最大手 [モビーディック]

保田守社長

保田守社長

会社名 (株)モビーディック
代表者 保田守社長
業種 製造業
所在地 宮城県石巻市鹿又字嘉右衛門345
電話 0225-75-2880

高機能と短納期

 モビーディック(宮城県石巻市)は、スキューバダイビングやサーフィンなど各種マリンスポーツ用ウエットスーツの製造販売を手掛けている。国内ウエットスーツ業界では最大手で17%以上のマーケットシェアを誇る。
 自社製品である「モビーズ」は、主としてスキューバダイビング用スーツのブランドであるが「オーダーメードが主力」(保田守社長)で、顧客からの要望に合わせた商品開発を進めている。2003年には、衣服解剖学に精通した元大学教授と共同で、フィット感および運動性をより向上させたA・C・T(アクト=Anatomical Cutting Technology)技術を開発しウエットスーツを進化させた。
 また、たゆまぬ生産効率の改善活動を継続した結果、現在は発注から発送までの納期は業界最短で、「ダイビングウエットスーツは、日曜日にオーダーしていただければ、次の日曜日には海に行ける」(保田社長)のも顧客からすれば魅力だ。さらに、オンライン上のシミュレーションソフトを使って、自分でウエットスーツをデザインすることもできる。顧客が、注文する前に好みのウエットスーツをイメージしやすくするためだ。
 従来のシミュレーションソフトはイラスト調で表示するため、完成品とは多少の色の誤差が出る。しかし同社の使うソフトは、写真データをベースにしており、色の誤差が少なく、リアリティーの高いシミュレーションが可能となっている。このような一貫した顧客第一主義が、多くのモビーズ愛用者を生み出す要因になっている。
 ほかにサーフィンスーツ用ブランドとして「オニール」をスポーツショップ、サーフショップ向けに展開しているが、これは米社とのライセンス契約により自社で企画、製造、販売を行っている。サーフィンスーツはより運動機能を要求されるがA・C・T技術により高い運動性能を実現し、同市場でもトップクラスのマーケットシェアを占めている。

多様化

 マリンスポーツ業界は、少子化の影響や経済不振の影響などを受け2001年以降縮小傾向にある。そこで同社は解決策の一つとして、商品の多様化を進めている。「業界の中で互いに補完し合う」(同)戦略で、呼吸器や水深ゲージなどを扱う欧州の器材メーカーと業務提携。2006年3月から同メーカーの器材を日本で代理販売することで、販売アイテムを広げている。
 現在、モビーズの国内販売店は約1000店舗。そのうちの約半分の店舗でウエットスーツなどとともに販売している。
 また同時に、モビーズの海外での販売を、自社による直接販売から同メーカーの代理店に販売委託する形に切り替えた。モビーディックは、それまで自社の海外現地法人による直接販売方式を採り、イタリア、ドイツではトップのシェアを獲得したが、運営コストが高く採算性が悪かった。そこで、欧州だけでなく全世界に強力な販売ネットを持つ同メーカーとの提携により、海外市場での一層の販売拡大を図っている。
 2009年、2010年は不況の影響で市場が一層収縮したため、同社では2010年からウエットスーツ素材の端切れを活用したアクセサリーを開発し販売を開始した。これまで有料で廃棄していた素材を活用するため低コストで作ることが出来、一品手作りの希少性やデザインの良さも加わりジワリと人気が広まってきている。
 さらに同社の本社所在地(石巻市)は、牡鹿半島や北上川など水利に恵まれ、もともと漁業基地であると共に全国有数なスポーツフィッシングのメッカでもある。そこでこの地の利を生かしてスポーツフィッシング用ウエアの開発を進めており2011年の夏から「REARTH」(リアス)ブランドで販売を開始する。

「シールドマックスドライ」

「シールドマックスドライ」

Onepoint

新たな商品開発へ

 欧州の器材メーカーとの業務提携は、単に商品の幅を広げるためではない。米国や欧州といった海外市場では、ウエットスーツに求められる要素が国内と若干異なる。器材メーカーへ販売を委託することは、これまで顧客ニーズをしっかりとらえ、商品の開拓に専念してきたモビーディックにとって、新たな商品開発の可能性を意味する。


掲載日:2011年2月22日

宮城県製造業

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