大手のロボ開発プロ次々と手がける [ロボリューション]
小西康晴社長
| 会社名 | (株)ロボリューション |
|---|---|
| 代表者 | 小西康晴社長 |
| 業種 | コンサルタント業 |
| 所在地 | 大阪府高石市高砂3-24 (生野金属株式会社内) |
| 電話 | 072-268-0777 |
経験をビジネスモデルに
村田製作所の「ムラタセイコちゃん開発プロジェクト」や大和ハウス工業の「住宅床下点検ロボット」など、ロボリューション(大阪府高石市)は大手企業のロボット開発プロジェクトのコンサルテーション(コンサル)を次々と手がけ、注目を集めている。
同社は、小西康晴社長が2006年6月にロボット開発・導入に関するコンサルを主業務に立ち上げたベンチャー。コンサルといっても一般的なそれとは異なり、システムインテグレータに加え、リサーチャーやプロジェクトマジメントなど複数の役割を兼ね備える。大和ハウスの住宅床下点検ロボット開発では、技術調査から要求仕様の取りまとめ、運用マニュアルの作成までを手がけた。
小西社長は起業する前年まで村田製作所の生産技術開発本部に在籍し、ロボット開発に携わってきた。入社直後に新規テーマの担当となり、関係部署からロボットを利用する上でのニーズを聞き出す業務や、取りまとめに奔走した。「全関係者との連携を図るため、社内広報としての役割を担いつつシステム設計から工法の確立まで幅広い職務をこなした。」と小西社長は振り返る。
この経験を生かし、そのままビジネスモデルにしたのがロボリューションだ。ロボット業界において、このように幅広い業務を任せられる企業は他にはなく、大企業でさえ同社に相談するようになっている。
プロデューサーとしての色合いを強める
最近は、同社特有のコンサル機能を進化させ、ビジネスプロデューサーを意識した取り組みを展開している。現在、ヘルスケア用品などの卸販売を手がける大手企業のロボット事業を担当している。事業モデルを含む長期戦略を提示できたことで、立ち上げから任された。
同社ではロボットビジネスを構築する際、「3つのデザイン階層」に整理、検討することを提案している。すなわち「(1)ビジネスデザイン」「(2)インダストリアルデザイン(外的デザイン)」「(3)エンジニアリングデザイン(内的デザイン)」だ。
(1)から(3)の順番で取り組むのが理想的なアプローチの1つとしている。ところが、「(開発志向が強い)ロボットビジネスの多くは、逆のアプローチになりがちで、事業化に至らないケースが意外に多い」(小西社長)という。このような例をウォッチしてきた結果、ビジネスデザインも手がけるプロデューサーの役割も必要だと判断した。
この企業から製品化されるのは来年以降を予定するが、「もともと販売力に定評のある企業なので、相当な販売台数が見込める」(同)と、自身が構築した事業モデルに自信をのぞかせる。
ロボットデザイン構築に必要な3つのデザイン階層
ロボットをつくらないロボットビジネスを提示
小西社長は、起業する直前までは技術者志向から抜け出せず、ロボットをつくることへのこだわりがあった。しかし、すでに優れた要素技術が豊富に存在することに気付き、要素技術メーカーとロボットを使いたいサービス事業者などとを結び付けてロボットを提案する、新しい形のコンサルを見出した。ロボットをつくらないことで資金的にリスクを伴うことがなく、堅実な経営に結び付けており、新たなロボットビジネスとして注目される。
掲載日:2010年12月15日

