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元気印中小企業


簡易発熱剤で国内外の特許を取得 [協同]

中島京子社長

中島京子社長

会社名 (株)協同
代表者 中島京子社長
業種 化成品事業
所在地 埼玉県入間市下藤沢1097-1
電話 04-2965-4221

原点は、阪神大震災

 協同は1998年12月に、東京都北区の赤羽から埼玉県入間市に社屋を移した。守屋勇治会長の病気療養のためだった。守屋会長は、社長職を現社長の中島京子氏に譲り、共同代表という形をとった。これを機に「従来の金属加工の仕事は外注先に任せ、後継者がやりやすい仕事を」(守屋会長)と、事業の方向転換を図った。これまで手掛けてきた事業のうち、化成品事業を残した。
 化成品事業を柱にして、化粧水、せっけんなど、さまざまな商品を出した。なかでも、阪神大震災の被災者対策にヒントを得た「モーリアンヒートパック」の売れ行きが好調だ。水を注ぐだけで簡易加熱剤が反応し、約90度Cの温度を15分間維持できる。アルミニウムの粉末と生石灰を混ぜた同製品に、少量の水を注ぐと、水和反応を起こし発熱する仕組みで、開発に10年の歳月を要した。
 「人体に害を与えない物質の中で何をアルミニウムの起爆剤にするかで、試行錯誤を繰り返した」(中島社長)という。アウトドアショップなどでは既に定番商品になりつつあり、発売以来、60万個を売り上げた。従来の発熱方式に比べ、10分の1の量の生石灰で温めることができる。

加熱機能付き弁当にも

 同製品の用途は災害時以外にも急速に広がった。現在では、ホテルや旅館、飲食店で卓上蒸し器などとして使われている。また、ヒートパックのノウハウを用いて、加熱機能付き弁当をつくりたいという業者が現れ、2005年6月に商品化した。弁当に付属しているヒモを引っ張ると、中にある水袋が破裂、ヒートパックと反応し、できたての味を堪能できる。使用後は、土壌の改良やセメントの再利用に使われ、環境にも優しい。
 これまでに日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランスで製造ノウハウの特許を取得した。販路開拓は、販売会社に委託し、アウトドアショップや防衛省、役所、大手企業の備蓄資材として納入が進んでいる。
 守屋会長自身も、さまざまなアイデアを形にし特許を取得してきた。ヒートパックは、少しずつ手を加え、特許の期限を延ばしている。中島社長は「設備投資に比重を置き、現在1ラインの設備を3ラインで対応したい。将来は、独自ブランドの販売会社をつくりたい」と、事業拡大を図る方針だ。

ヒートパックとレトルトご飯などをセットで販売

ヒートパックとレトルトご飯などをセットで販売

Onepoint

増える需要

 協同が発明した「モーリアンヒートパック」は、災害救助用途だけでも相当数ある。それだけでなく、アウトドアや釜飯弁当など異業種に水平展開しやすいため、需要が伸び続けている。守屋会長は今後も、化成品事業をベースに開発構想を実現していく構えで、それとともに同社の存在感が増してくるだろう。


掲載日:2010年6月29日

埼玉県製造業

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