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元気印中小企業


サーボプレス機で世界最大級の加圧能力を実現 [アミノ]

網野廣之社長

網野廣之社長

会社名 (株)アミノ
代表者 網野廣之社長
業種 製造業
所在地 静岡県富士宮市三園平555
電話 0544-27-03613

バブル崩壊後の売り上げ半減に耐え、技術開発

 プレス機の中でも、注目を集めているのが駆動源にサーボモーターを使用するサーボプレス機だ。このサーボプレス機で世界最大級という加圧能力2万5000キロニュートン(約2550トン)を実現したのがアミノ。「ここ10年間は技術開発に費やしてきた。いわば充電期間だった」(網野廣之社長)という。サーボプレス機のほか、独自の板金加工法を武器に攻めに転じようとしている。
 同社は1930年に創業。油圧プレス機メーカーとして飛躍したのは1960年代だった。自動車産業の盛り上がりを受け、金型メーカー向けにトライ用ダイスポッティングプレス機で販売を伸ばした。この分野で国内シェアトップに上り詰め、「ダイスポのアミノ」と呼ばれるまでになった。
 油圧プレス機にこだわり、確固たる地位を築いた同社だが、90年代半ばに転機が訪れる。バブル崩壊後、製造業の設備投資が削減され、94年度の売上高は、93年度のピークから一転、半減する。
 この時期、同業他社の多くが大幅なリストラに踏み切る中、余剰人員は開発部門にまわすことで、同社はリストラをしない方針を貫いた。「技術革新さえすれば生き残れる」(同)と考えたからだ。ここから10年間にわたる充電期間が始まった。
 技術革新の大きなテーマが、すでに開発に着手していたサーボプレス機だった。スライド動作を自由に調整できるため、油圧式や機械式に比べ省エネ、低振動、低騒音などが特徴だ。開発スピードを上げ、95年には業界他社に先駆けて販売実績を上げた。

他品種少量生産に対応し、独自の板金加工法も

 近年では、自動車の高張力鋼板など高強度素材を加工するため、高加圧タイプの需要が高まっている。しかし、サーボプレス機は加圧能力を上げることが難しかった。そんな中、同社は世界最大級の加圧能力を実現、一段と評価を高めた。2008年度はプレス機販売の80%をサーボプレス機が占めるまでになった。今後も力を入れ、「将来は100%を目指す」(同)と意気込む。
 一方、独自の板金加工法による部品加工や、その加工を実現する機械設備の販売にも力を入れる。「日本や米国など高度経済成長が終わった国では今後、多品種少量生産がますます進む」(同)と考え、それに対応するのが二つの加工法だ。
 一つは「対向液圧成形法」と呼ぶプレス技術。複雑形状でも、しわなどを抑えながら工程数削減が図れる。国内で手がける企業は少なく、「特に自動車業界向けを期待している」(同)。もう一つは製品試作向けの加工法「ダイレスNCフォーミング」だ。費用のかかる金型は使用せず、治具で支えながら加工する。これら新加工法の成果はすでに出始めており、多品種少量生産の時代にますます注目を浴びている

世界最大級のサーボプレス機

世界最大級のサーボプレス機

Onepoint

時代の先を見通す

 アミノが復活を遂げた要因は、時代の先を見通した技術開発にある。サーボプレス機で先手を打てたのは「プレス機は、工作機械などと比べ技術革新が遅れていた」(網野社長)ためで、これに着目したうえで環境の時代を見通し、サーボ化の流れをいち早くとらえた。さらにリストラをしなかったことで、開発力を維持できたことも大きな要因となった。


掲載日:2010年6月 8日

製造業静岡県

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