本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


コンデンサーの薄型化で世界一 [アイオムテクノロジー]

岩谷昭一会長

岩谷昭一会長

会社名 (株)アイオムテクノロジー
代表者 岩谷昭一会長
業種 開発業
所在地 新潟県新発田市藤塚浜3558−2
電話 0254-41-0682

微粒子の分散技術開発

 セラミックコンデンサーの世界市場規模は年間7000億-8000億円といわれ、電子機器の小型化に伴い年々20%程度伸びている。電気を蓄える必要性から、自動車には1台当たり数千個ものセラミックコンデンサーが使われている。
 セラミックコンデンサーは、より一層の薄型化に向けて村田製作所、TDKなどの大手企業がしのぎを削って競争している。髪の毛1本ほどの薄さの中に40枚のセラミックスを重ね合わせてつくるわけだから、最先端の技術が求められる。
 新潟県新発田市にあるベンチャー企業、アイオムテクノロジーは、薄型化競争で世界のトップを走っている。「少なくとも他社の2分の1」と岩谷昭一会長は胸を張る。
 社員10人程度のベンチャー企業が、並み居る大手企業を相手に世界一を実現できたのはなぜか-。岩谷会長は「薄くつくるために、一般的にはセラミックコンデンサーにチタン酸バリウムを塗布する技術が採用されている。これに対し我が社は、ナノメートル(1万分の1ミリメートル)粒子とマイクロメートル(1000分の1ミリメートル)粒子を高度に分散して薄くするという分散技術を開発した」と説明する。
 この分散技術によって1マイクロメートル当たりの破壊電圧が他社製より2・5倍も向上し、その分、世界で最も薄いコンデンサーが完成した。

産学連携で新商品も

 岩谷会長と技術陣10人は、オランダ・フィリップスの日本法人勤務を経てアイオムテクノロジーを設立。援助の手を差し伸べたナミックス(新潟市)の勧めによって新潟県新発田市に研究所を建設した。
 工場ではなく研究所にしたのは理由がある。同社は苦心して開発した製品を自社で製造しないファブレス企業だ。あらかじめ契約している顧客にすべて提供する。つまり開発会社に徹しているのだ。
 「技術の世界は3年もたてばガラリと変わる。この変化についていこうという人がいるが、ついていくようでは困る。自分で変化をつくり出さなきゃ」と岩谷会長は力説する。「開発者は学歴などいらない。頭が良くなくてもいい。必要なのは知的好奇心と、変化をつくり出す意欲だ」ともいう。セラミックコンデンサーの開発だけではなく、新規商品の開発にも着手しており、ほぼめどがたっている。新規商品は大学との産学連携の成果だという。

アイオムテクノロジーの研究所

アイオムテクノロジーの研究所

Onepoint

良好な人間関係あってこその成長

 アイオムテクノロジーの岩谷会長に、先端技術を競い合う業界で生き残るには何が重要かを聞くと、意外にも「泥くさい人間関係」との答えが返ってくる。「会社を設立できたのは応援してくれた人のおかげ。また、神奈川県から新潟県までついてきてくれた社員が10人もいたおかげで経営が軌道に乗った」という。「高い給料に引かれて退社する社員が多い会社には技術が残らない」と言い切る表情には、人間関係を大切にしてきた自負がみなぎっている。


掲載日:2010年5月25日

新潟県開発業

最近の記事


このページの先頭へ