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元気印中小企業


技術開発力に裏付けられた世界の巨人 [鎌倉光機]

鎌倉一郎会長

鎌倉一郎会長

会社名 鎌倉光機(株)
代表者 鎌倉俊哉社長
業種 製造業
所在地 埼玉県蕨市塚越3−6−12
電話 048-442-3062

世界をつなぐ4拠点

 鎌倉光機は一般的にはあまり知られていないが、双眼鏡業界では"小さな巨人"だ。大手光学関連会社や主要カメラメーカーを取引先にしている。すべて相手先ブランド(OEM)生産で、国内だけでなく海外にも広く供給している。
 同社が世界的なメーカーになった理由のひとつには、開発・生産・販売の国際的な分業体制がある。米国や香港、中国に海外拠点を置くとともに、大手顧客をもつ米国ではアフターサービスや市場調査を行っている。また、安価な労働力もつ中国では生産を、香港では供給の窓口を、日本では技術開発や設計に専念するというように分担を図っている。この4拠点体制で「世界のニーズと合致した製品をスピーディに開発し、低コストで生産する」(鎌倉一郎会長)一貫体制を築いている。
 双眼鏡の命である光学性能を高めるため、技術開発では設計部門にCADを導入し、複雑で難しいレンズを短時間で設計できるようにした。ニーズの変化や多様化にも機敏に対応し、65年の広視野双眼鏡開発をはじめ、ファースト・フォーカス機構や電子回路搭載機、測距(単眼鏡、双眼鏡)の開発、フェーズコート、SHRの内製化などで業界をリードしてきた。なかでも、広視野双眼鏡の技術は、今や世界的なスタンダードとなっている。数多くの特許を保有するほか、デザイン性の面でも多数のグッドデザイン賞を受賞し、中小企業庁特別賞には2回選ばれた実績をもつ。最近では、双眼鏡だけでなく、レーザーを利用した周辺機器の開発・生産も好調に推移している。

中国の生産

 87年に米国サンディエゴに現地法人を設立したのを皮切りに、90年には香港に販社を、93年には中国広東省に量産工場を設立した。広東省の工場は順調に稼働しており、鎌倉光機の80~85%の生産を占めるまでになった。日本の品質と正確な納期で中国国内でも高い信頼を得ている。
 生産の大部分を海外に頼る同社にとって、為替変動リスクは常に付きまとう課題だ。中国国内での支払いは人民元となり人民元の値上がりは問題となるものの、同リスクを低下させるため、同社は香港ドルはドルにペッグし支払いの80%をドルにするなどして、リスクを回避している。

世界の双眼鏡メーカーにOEM供給

世界の双眼鏡メーカーにOEM供給

Onepoint

時代の先を読み、素早く対応

 開発、生産の各段階で効率を追求し、双眼鏡の一大メーカーとして世界規模で事業展開してきた鎌倉光機。世界市場の動向を見抜く"目"と高度な技術力に裏付けられたグローバル企業だ。
 中国での新工場建設を決めたばかりだが、鎌倉会長は「人手不足や賃金が上昇しつつある、中国も決して安住の地ではない」と時代を見通す。グローバルな目で時代の先を読み、素早く対応する中堅企業の成功モデルといえるだろう。


掲載日:2010年5月18日

埼玉県製造業

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