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元気印中小企業


明朗積算で相場より2−3割安 [アキュラホーム]

宮沢俊哉社長

宮沢俊哉社長

会社名 (株)アキュラホーム
代表者 宮沢俊哉社長
業種 製造業
所在地 東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル34階
電話 03-6302-5001

大手と肩を並べる工務店ネットワーク

 アキュラホームは、78年に当時19歳だった宮沢俊哉社長が住宅会社を設立したのが始まりだ。以来31年間、住宅業界の変革に挑戦してきた。
 住宅建設は組み立て業であり、建材の仕入れ値や人件費などの積算で販売価格が決まる。建材の価格は地域や時期によって違うため「多くの工務店は単価表すら持っておらず、積算のたびに工務店と交渉」(宮沢社長)する必要があるうえ、明確な算定根拠を示してもらえないケースも多い。
 業界の"どんぶり勘定"的な価格設定に疑問を感じた宮沢社長は、自ら材料費や労務費を徹底的に調べ、2万項目にも及ぶ単価表を作成。さらには商品開発や合理化、販売のノウハウをマニュアルやコンピューターソフトとしてパッケージ化し、工務店に販売してきた。これを導入した工務店は、約2500社に達している。導入すれば大手のハウスメーカーよりもほぼ2、3割安く住宅を提供できるという。
 また、このパッケージを導入した企業を中心とする工務店のネットワーク「アキュラネット」を11年前に組織し、05年度には「ジャーブネット」に名称変更した。今や大手ハウスメーカーと肩を並べるほどの販売実績を持つビルダー・工務店が加盟する全国ネットとなった。08年度の販売棟数は8782棟に上り、住宅建設のフランチャイズチェーン(FC)やボランタリーチェーン(VC)としては6年続けて全国で1位となった。08年度にはアキュラネット全体で累計7万棟を達成した。

緩やかな組織でベストプライス追求

 埼玉県のいちビルダーにすぎなかった同社が、大手ハウスメーカーに匹敵する事業規模の組織を作り上げた秘密は"どんぶり勘定"を排除して積算根拠を明確化したベストプライスの実現だけではない。緩やかな組織形態も活力源だ。
 現在、ジャーブネットの会員数はおよそ500社。アキュラホームの工務店向けパッケージを導入している企業の総数をはるかに下回っている。このことから分かるように、入会の強制はないし、入会金やローヤルティーなども一切求めない。建材を共同購入する際も参加を強要せず「安くて品質の良いものがほかにあれば、それを使ってもかまわない」(同)というほど自由度が高い。加盟社を過度に束縛しないため、メンバー各社は地域性などに即して事業展開でき、これが組織拡大につながっている。
 アキュラホームでは今後、工務店・ビルダーの営業戦略構築と技術革新を進めていく方針だ。「これまでの木造軸組工法にはコストや耐震性の面で限界があることを認め、良さは継承しつつ新しい技術を素早く取り入れていくことが重要」(同)と、新しいタイプの木造住宅づくりに挑んでいる。
 同社に将来の可能性を感じ、大手企業から転職してくる人も出てきた。大手に比べて営業力が弱いと思われがちな中堅・中小の住宅会社だが、地元に密着して継続的に営業できるという優位性もある。大手各社の業績が伸び悩む中で、アキュラホームはまだまだ右肩上がりの成長を続けそうだ。

09年7月のジャーブネット全国大会

09年7月のジャーブネット全国大会

Onepoint

求められる業界スタンダードづくり

 「川上(メーカー)からではなく、川下(工務店・ビルダー)からスタンダードをつくれる環境にしていきたい」という宮沢社長。住宅建設市場の約7割は中小工務店が占めるが、建材・資材メーカー大手に振り回されている。
 その中でアキュラネットの販売棟数は、今や大手に匹敵する規模になった。その影響力は大きい。工務店・ビルダー連合の先駆者として、業界標準を確立していくことが求められる。


掲載日:2010年4月27日

東京都製造業

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