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元気印中小企業


和楽器のレンタル事業を全国に拡大 [宇佐楽器店]

佐々木英雄社長

佐々木英雄社長

会社名 (株)宇佐楽器店
代表者 佐々木英雄社長
業種 サービス業
所在地 大分県宇佐市四日市28-2
電話 0978-32-1504

新教育指導要領の情報をキャッチ

 宇佐楽器店は、中学校や高校の授業で使う和楽器のレンタル事業を全国に拡大している。社員数はわずか8人と小さな企業規模ながら、和楽器のレンタルという独自事業で成長のきっかけをつかんだ。本業の楽器販売と並ぶ事業に育成する計画だ。
 同社は1968年の設立。大分県北部の宇佐市という小さな都市の商店街で、社名通り楽器やCDなどソフトの販売、音楽教室の運営などを事業としていた。典型的な小規模楽器店といえる。佐々木英雄社長の息子の佐々木孝取締役が新規事業を模索し、中学や高校で今後、和楽器を使った音楽の授業が始まるとの情報を得て、2000年に和楽器のレンタル事業に乗り出した。
 当初は学校への営業方法など分からず「悪戦苦闘の日々だった」(佐々木取締役)。しかし次第に口コミで評判が広がり、現在、九州内の中学、高校合わせて80校と契約し、和楽器の琴と三味線を有料で貸し出している。料金は1カ月間、1台当たり1万5750円。1校当たりの平均使用台数は15台で、平均使用期間は1カ月という。
 順調に導入が広がった背景には、文部科学省の新教育指導要領で、中学が02年度、高校は03年度から音楽の授業に和楽器など伝統音楽の指導を取り入れることになったことがある。ただ、日本の伝統文化に親しむことを目的とした指導といっても、音楽の先生が楽器の演奏方法を知らない。そこで同社は以前から付き合いがある和楽器の師匠へ依頼し、先生へ演奏を指導するサービスを取り入れた。

東京に配送センター開設

 「先生への指導は大変好評」(同)で、同様の悩みを抱えている未導入の他県でもレンタルと指導サービスの話をすると、良い反応が返って来るという。
 また学校の事情として、レンタルは初期費用が不要という利点がある。和楽器の授業といっても年間1カ月程度。費用は買い切りよりもレンタルの方が安くて済み、「わずか1カ月の使用のために買い切る学校は少ない」(同)。
 同社はこのほど、関東地区での事業開始に向けて、楽器の配送などを行う東京センターを東京都江東区に開設した。すでに複数校への導入が内定しているという。関東での事業が軌道に乗れば、関西などにも対象地域を広げ、早期に400校程度まで契約先を増やす方針。
 04年5月期の売上高1億円のうち、和楽器レンタルは1000万円とまだ少ない。ただ、楽器販売は少子高齢化で今後厳しい経営環境が予想されており、新事業にかける期待は大きい。「和楽器レンタルはまだ未開拓の県が多い」(同)と和楽器レンタル事業に力を入れて成長路線に乗せ、同社の第二の創業としたい考えだ。

レンタルした琴を使った授業風景

レンタルした琴を使った授業風景

Onepoint

「攻めの営業」のモデルに

 お客さんに楽器販売店舗へ来てもらう昔ながらの方式から、営業に出ていく方式へと考え方を180度転換して、成長のきっかけをつかんだといえる。和楽器レンタルは一つの手法でしかない。「待ちの営業」で経営が厳しければ、どんどん外に出ていく「攻めの営業」に転換すべきだろう。宇佐楽器店の路線転換、成長は、ほかの企業の参考にもなる例だ。


掲載日:2010年3月25日

サービス業大分県

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