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元気印中小企業


北海道発 光触媒による環境技術 [ホクエイ]

光触媒脱臭機のフィルターとUVランプ

光触媒脱臭機のフィルターと
UVランプ

会社名 (株)ホクエイ
代表者 七戸強社長
業種 金属製品製造業
所在地 札幌市東区北丘珠2条3-2-30
電話 011-781-5111

 2008年7月。「環境」が主要テーマとなった主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の開催で世界の表舞台に立った北海道。期間中、世界に向けてたくさんのニュースが発信された北の大地で、創業50年を超える老舗モノづくり企業が環境事業へのアプローチを強めている。

モノづくりの総合力が強み

 灯油ホームタンクなどの住宅関連機器、農業機械製造が主力のホクエイ。本社工場には北海道内では珍しい1500トン油圧プレスなど工作機械が数多く並ぶ。少量多品種の板金加工を得意にする。需要期の冬場まではホームタンクをメーンに冬場は農業機械や工作機械メーカーからの受注加工に力を入れて、工場稼働率を高めながら収益力を維持する。設計、開発、生産まですべてのプロセスを自社で完結する「総合力」が強みだ。
 「キャッシュフロー経営を重視している」(七戸強社長)だけに財務基盤も盤石。格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の中堅・中小企業向け「日本SME格付け」をいち早く取得。債務の履行能力の高さなど、経営の信頼性と透明性を確保する。

「環境」に向く羅針盤の針

 同社は次代を見据えて「環境」をキーワードに一手を打っている。これまで自社ブランドの環境機器はなかったが、「新たな事業である環境分野で何ができるか」(七戸社長)を問い続ける中で出会ったのが光触媒による環境浄化技術だ。「手探りで始まった挑戦」は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究が研究開発に拍車をかけた。07年にスタートした「光触媒産業創成プロジェクト」への参画で公的機関や大学、大手企業などと組んだことが「大きな自信になった」と今後に手応えをつかんだ。
 環境製品の第1弾となったのが07年に発売した光触媒式脱臭装置。プロジェクトのメンバーである盛和工業(横浜市都筑区)製の光触媒フィルターを使った装置は、酸化チタンを塗ったフィルターに紫外線(UV)ランプを照射して悪臭物質を分解、殺菌する仕組み。すでに道内、本州の病院などに納入する。
 脱臭装置に続く次の矢も放つ。本社工場にある試験室を本丸に、大型の揮発性有機化合物(VOC)除去装置の開発に着手している。塗装や印刷工業などの溶剤、病院などで使われる揮発したホルマリンは環境に悪影響を与えずにどう放出するかが課題。UVを吸収することで触媒機能を働かせる光触媒技術で有害物質の分解、除去の作業プロセスにおいて燃焼工程の必要がなくなるため、装置は省エネルギーで二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できるという。
 実用化を目指して進められているVOC除去除去装置の開発。今後は人員とともにマーケティング、営業領域を強化し「2010年度には環境事業の売上高を10億円程度に育てたい」と話す。

実用化を目指して専用実験室で進む<br>大型VOC除去装置

実用化を目指して専用実験室で進む
大型VOC除去装置

Onepoint

次を担う一手

 もともと「モノづくりの力」が弱いとされる北海道。そんな中で大手工作機械メーカーなどから加工依頼が舞い込む同社は、キラリと光る存在だ。北国の暮らしには欠かせない灯油ホームタンクなど住宅関連機器が主力だが、住宅着工件数の減少や少子高齢化、オール電化住宅の普及で「ゆくゆくパイが小さくなることが明確」(七戸社長)になっている。新たな一手となる環境事業は同社の「これから」を担う位置づけだけに、今後に注目が集まる。


掲載日:2010年2月24日

北海道環境製造業

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