本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


繁殖中!波形手すりを国内外に [クネット・ジャパン]

中村聡社長

中村聡社長

会社名 (株)クネット・ジャパン
代表者 中村聡社長
業種 波形手すり「クネット」の製造、販売
所在地 長崎県佐世保市福田町6-15
電話 0956-25-2678

 クネクネした手すりが町中で繁殖中−。“手すりは真っすぐ”との常識を破る手すり、その名は「クネット」。波形の理由は単に注目を集めるためではない。水平部に体重をかけて階段を下り、斜め部を取っ手のように引っ張りながら上ると、身体が安定して昇降しやすいのだ。
 手すりを製造、販売するのはクネット・ジャパン。「クネット」は、2009年3月に大阪府内で開業した阪神なんば線の新駅に採用されたほか、官公庁の階段や寺院、トイレなど設置数は5年間で4万カ所を超える。最近は国内最大手の住宅設備メーカーにトイレ用クネットをOEM(相手先ブランド)供給するなど販路も広がっている。長崎県を飛び出し、全国区に成長しつつあるクネット。09年3月期売上高は、前年度比1.6倍と大幅に伸びた。

販売代理店を拡充

 しかし昨今の不況は、成長を続けるクネットにも打撃となった。現在1カ月あたりの見積件数は3年前の4倍に増えているが「成約まで至らないケースが増えている」(中村社長)という。大型オフィスビルの建設計画変更により、クネットに比べて割安な直線の手すりに変更する企業も多い。中村社長は「付加価値に対してお金を払えない経済状況だ」とし、「地道にクネットの良さを訴えていくしかない」と今は我慢の時だと話す。
 国内市場は「団塊世代によるリフォーム需要に狙いを定める」(同)。そのため、現在43店舗の販売代理店を拡充する。今は首都圏や関西、福岡に集中しており「設計や施工まで一貫して対応できる特約店を各県2店舗ずつの100店舗まで増やしたい」(同)。最近は、ドラッグストアなど異業種から参入の要望があるというが、「単に売るだけでなく市場を自ら営業開拓する代理店が欲しい」(同)と条件を付けている。

海外生産も検討

 「手つかずの海外市場は魅力だ」とも語る中村社長。すでに国内商社を通じてシンガポールの空港に納入したほか、今後は中国・上海の動物園などにも導入予定だ。「特に欧州はクネットの機能性に加えて、クネクネのデザインがウケそう」(同)と期待している。欧州の調査会社と市場調査に着手した。中村社長は「豊富な販路を持ち、生産から施工まで一貫してできる現地企業とコラボレーションしたい」と先を見すえる。
 今後は施工法を改良するなど、既存の手すりに置き換えやすいよう工夫を重ねる予定だ。「握ってもらえれば、良さがわかります」。サンプルを握りながら話す中村社長の言葉からは、実績に裏付けられた自信が伝わってくる。

JR博多駅に設置された波形手すりの「クネット」/

JR博多駅に設置された波形手すりの「クネット」

Onepoint

バリアフリー新法が追い風に

 06年に施工された「バリアフリー新法」がクネットにとって追い風となった。同法は公共施設の手すりとして、高さが違う2段手すりだけでなく、クネットのような1本手すりを広く推奨。これを機に機能性が高いクネットは官公庁向けに拡大してきた。それでも「まだ気づかれないことが多い」と中村社長の悩みは尽きない。営業力が弱点の中小企業にとって、販売代理店の拡充による国内市場の足場固めが喫緊の課題だ。


掲載日:2009年12月16日

製造業長崎県

最近の記事


このページの先頭へ