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元気印中小企業


ホテル業界に新風を吹き込む [ホロニック]

長田一郎社長

長田一郎社長

会社名 (株)ホロニック
代表者 長田一郎社長
業種 ホテルの再生・運営、宴会、レストラン事業
所在地 神戸市東灘区向洋町中6-9神戸ファッションマート10階
電話 078-858-6908

「地域密着型」のホテルを展開

 ホロニックは、ホテルをはじめ婚礼を中心とした宴会やレストランの運営を行うベンチャー企業。現在、全国で4カ所のホテルと1カ所のレストランなどを運営する。1998年に設立し、婚礼事業からスタート。その後飲食店などの店舗再生事業を経て、ホテルの婚礼事業を受託したのを機に、ホテル自体の運営に乗り出した。
 同社が手がけるのは地域密着型の「コミュニティーホテル」。中小規模で、レストランや婚礼部門を備えた複合的な施設だ。人の日常生活を充実させることを事業にできないかと考えてきた長田一郎社長は、「日常の延長という感覚で、繰り返し来てもらえるような施設にしたい」と、この領域にこだわってきた。
 運営形態は、既存のホテルや施設を買い取って改装し開業する「開発型」と、商標を変えずに運営を引き継ぐ「再生型」の2種類に分かれる。開発型の代表例が、神戸市の海沿いにある「ホテルセトレ」と兵庫県姫路市の山中に構える「セトレハイランドヴィラ」だ。景観のよさに加え、エステティックサロンや映画館などの施設が充実しており、宿泊以外の目的で何度も訪れる顧客も多いようだ。

収益を高める「仕組み」作り

 同社は品質管理の国際規格「ISO9001」を4拠点で取得している。ホテル業界では珍しい取り組みという。その中で経営戦略の手法として、バランススコアカードを導入し、経営者の理念や考え方を数値化して個人レベルに落とし込んでいる。新しい企画や人件費、原価管理などの増収施策について各拠点が毎年4月に立案し、期日を決めて実現させるようにしている。週に一度本社で開く会議で進ちょく状況を確認し各拠点に反映させている。09年の施策数は172件、うち約48%をすでに実行した。
 こういった取り組みでホテルセトレは、再生前にはほとんど利益の出ていなかった案件を、08年度には営業利益率19・4%まで伸ばした。そこで、これまで培ったノウハウを生かし、ホテルや飲食店を運営する事業者向けにコンサルティングや経営体制の導入支援を行うコンテンツ事業を10月から始めた。
 新卒採用説明会の手法もユニークだ。03年から内定者が企画して開催しており、学生に近い立場での内容が好評を得ている。08年の応募者は3000人にのぼり、9人が採用されたという。

新しい産業体をつくり出す

 「ホテルという産業自体の生産性向上を通して、自社の業界での地位も上げたい。新しいジャンルを作りたい」と意気込む長田社長。そのための仕掛けを次々と打ち出している。大学との共同研究で産学連携を進めるほか、自社のホテル向けの食材を供給する農業法人の設立やファンド事業などを計画している。フランチャイズチェーン(FC)化にも取り組み、2021年度にホテル運営で50店舗の出店、300億円の売り上げ達成を目指す。

ホロニックが運営する「ホテルセトレ」/

ホロニックが運営する「ホテルセトレ」

Onepoint

自社の立ち位置を明確に

 ホテルという業界を「人に頼る部分が多く、仕組みがきちんと作られていない」と冷静に分析している長田社長。だからこそ、経営面やホテルのサービス体制に関する独自の仕組み作りをいち早く行ってきた。
 同じ業界の中でも旅館やリゾートホテルという形態にはあえて踏み込まず、コミュニティーホテルという分野に特化したホロニック。顧客や市場、自社の立ち位置なども明確にしたうえでそれに見合った投資や運営などの計画を立てることで、堅実なビジネスに結びつけている。


掲載日:2009年11月25日

サービス業兵庫県

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