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元気印中小企業


炭都・芦別市から世界へ [北日本精機]

小林英一社長

小林英一社長

会社名 北日本精機(株)
代表者 小林英一社長
業種 小径・精密ベアリング製造業
所在地 北海道芦別市上芦別26-23
電話 0124-22-1250

変化対応力を高める

 指先に乗った小さなベアリング(写真)。北日本精機は小径・精密ベアリングで約7割の世界シェアを持つグローバル企業だ。設立は69年。小径・精密ベアリングは自動車や電機、医療機器などの精密部品に使われているが生産ロットが小さく、採算面で大手メーカーが手を出しにくい分野。そこに成長性を見いだしてシェアを拡大した。夕張市などとともにかつて炭鉱で栄えた北海道芦別市を拠点に、世界約40カ国に製品を供給している。
 「当面、受注はピークの7割程度で推移するだろう」(小林英一社長)。金融危機で世界が同時不況に陥って1年が過ぎた。突然の津波のような景気後退によって同社の受注も大きく落ち込んだ。「一時、6割減まで落ち込んだが現在は3割程度に回復し、世界的な需要は戻りつつある」が先行きに慎重な姿勢を崩さない。
 「過去にも不況期はあったが、この10年で生産性が高まって経営体質が強くなった。変化対応力は十分に備わっている」。急激な景気後退のあおりで多くの企業が雇用調整に動いたが、同社は雇用を守りながら定期採用も継続、来春は15人程度を採用する予定だ。「品質と生産コストで存在価値のある企業は生き残る。総需要が3割減っても利益を出せる体質になっている」と話す。

仕事と生活の調和

 「北海道から世界への物流においてデメリットは一切ない。むしろ土地は安価でメリットがある」。同社は生産量の拡大に伴って本社周辺の工業用地を取得し、工場を増設。自動化ラインなど積極的な設備増強と徹底した合理化投資を実施した。現在、中国生産にひけをとらないレベルを維持するまでに生産性を高めている。
 同社の生産拠点は中国にもあるが、本社とマザー工場は北海道芦別市に置く。マーケットには決して近いとは言えない場所にこだわるのはなぜか。「質の高い生活環境と基盤があってこそ社員は安心、安全を得られる。そこで能力が発揮されて本当の競争力が生まれ、企業の発展と継続性が構築できる」との経営スタンスがその答えになっている。従業員の多くは本社、工場の近くに庭付きの一戸建て住宅を持ち、通勤時間はわずか5分足らずの人も多い。通勤地獄に苦しむ首都圏では考えられない恵まれた労働環境が整っている。
 会社も住宅取得の優遇制度を整えている。同社の用地取得や工場増設、定住人口の増加は域内消費を促し、疲弊する旧産炭地域の自治体財政にもプラスに働く。ワーク・ライフ・バランス−。名目ではなく実質賃金を重視し、従業員の能力をフルに引き出すことで成長する北日本精機の経営は、労使双方における新たな方向性を示しているのかも知れない。

北日本精機が誇る小径・精密ベアリング

北日本精機が誇る小径・精密ベアリング

Onepoint

道内モノづくり企業の代表選手

 企業の持続的な発展には「従業員の生活の質的発展が不可欠」という小林社長。閉山後に経済の活力を失った芦別市にとっても同社は欠かせない存在となっており、地域とともに歩み続ける。モノづくり産業の基盤が本州と比べてもろいとされる北海道の産業。北日本精機は世界中に市場を持つ、道内モノづくり企業の代表選手に育った。


掲載日:2009年10月21日

北海道製造業

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