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元気印中小企業


耕運爪好調。環境事業も着々と成長 [太陽]

久松朋水社長

久松朋水社長

会社名 (株)太陽
代表者 久松朋水社長
業種 耕運爪、農業用省力機械、環境製品製造業
所在地 高知市布師田3950
電話 088-846-1230

多様なニーズに応えた耕運爪で成長

 太陽は大手農業機械メーカーの耕うん機に取り付ける耕運爪でトップクラスのシェア約40%を占める。約90年前に高知県の伝統工芸品の土佐打刃物を扱う金物店から出発。中国の青竜刀をヒントに考案した「ナタ爪」のヒットにより製造販売を本格的に始め「ワンタッチ爪」など地域や作物によって異なるニーズに応え2000種類以上の爪をそろえ、関連所有特許件数は300件以上取得する。
 また多品種少量生産を効率的に行うため社内外のシステム化にいち早く取り組んだり、全国に販売網やサービス体制を広げ、品質・価格・納期面で信頼を得てアフター市場に強みを持ち成長してきた。6月には中部営業所(滋賀県栗東市)の物流拠点を拡充。関西や中部地域を始め全国の営業拠点を生かし、顧客サービス向上にも一層力を入れている。
 日本の農業活性化は世界的な人口増加や異常気象、水不足、環境問題を踏まえ重要課題ととらえられ、久松朋水社長も「(当社としても)農業へのかかわりを大事にしたい」と強調する。そのため農機部品の耕運爪だけでなく、農業の省力化を手助けする製品開発にも着手し、野菜類の袋詰め機などを手がける。「野菜一つにしても袋詰め方法は異なる。きめ細かいニーズに応えていく」(久松社長)考えだ。

21世紀の切り札として欠かせない環境事業

 一方、21世紀は限りある資源を有効活用する循環型社会と位置づけられるなか、同社は環境事業に進出。循環型社会の実現をキーワードに96年に水濾過装置ベンチャー企業と提携したのをきっかけに同装置の製造販売を始めた。開発には生産技術の優秀なスタッフを集結させ社内外に同事業に対する意気込みを示した。
 それから太陽エコシステムシリーズを相次ぎ投入。廃液処理装置や工場や事業所の廃液を10分の1から20分の1程度減容し、廃棄物処理費を大幅削減できる廃液処理装置、金属熱処理業者の燃料コスト削減や作業環境改善につながる消煙装置、マルチ燃料対応ボイラ、廃油混合燃料製造装置、廃油廃液清掃装置、改質燃料製造装置などのシリーズ化で製造販売する。
 環境製品は展示会を通じ積極的にアピール。そこから顧客が抱える問題を抽出し「廃油・廃液の有効活用」、「燃料コスト削減」、「作業環境の改善」、「廃棄物処理コスト削減」の4つの大きなニーズをつかんだ。
 工場の廃液は産廃業者に高いお金を払い処分を依頼するのが大半で、有効活用する手段に悩んでいる。2008年10月以降の世界不況で企業は人件費削減を中心にコスト削減に取り組んできたが、さらにムダがないか徹底的に見直しを進めており、4つのニーズを解決できる太陽の環境製品に各社関心を寄せている。
 年間の廃液産廃処分費に1000万円かけていた工場は10分の1に減容すると900万円のコスト削減。加えて廃棄物を出さず、ゼロエミション化や省資源化につながるのがメリット。太陽は導入先にメリットを理解してもらうため提案営業に力を入れている。前田章英環境事業部長は「企業担当者も環境意識が高まっている。こちらが各社の現状の問題を引き出し、有効なシステム提案をしていきたい」という。
 09年夏には工具や工作機械販売の商社など数社と販売代理店契約を締結。愛知県刈谷市に刈谷駐在所を設け、販売代理店の営業サポート体制を整えた。2010年度以降は環境製品の売り上げが大きく伸びると期待されている。

ECO廃液処理装置

ECO廃液処理装置

Onepoint

販売代理店の活用と環境意識の高まりをどう生かすか

 世界的不況下の中、農機分野は堅調で同社の耕運爪製造も2交代制による稼働が続く。競合他社との争いは熾烈だがアフター市場を強みに持ち、きめ細かい顧客ニーズに応えてきた約90年間の実績が同社の原動力となっている。一方、環境事業は耕運爪と同様に多様なニーズに応じる形で製品群を増やしてきた。今後は顧客の環境意識の高まりやムダの一層削減の追い風、販売代理店の拡充を受け、売り上げ大幅拡大が見込める。それには密接な関係づくりを進める販売代理店への支援体制が重要なカギとなる。


掲載日:2009年10月14日

環境製造業高知県

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