本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


ネジの可能性を広げる [川端ネジ製作所]

川端謙二社長

川端謙二社長

会社名 川端ネジ製作所
代表者 川端謙二社長
業種 ネジ製造業
所在地 大阪府東大阪市衣摺4-9-11
電話 06-6728-7570

ネジメーカー集積地で独自の存在感

 川端ネジ製作所は工業用ミシン向けを中心とする精密ネジ・ナットのメーカー。拠点を置く大阪府東大阪市は、ネジメーカーの集積地として知られる。そのなかで、川端ネジは工業用ネジで品質力あるモノづくりを展開しつつ、ネジ頭に奇抜なデザインやカラフルな色を施す「アートネジ」を考案し、業界で独自の存在感を示している。
 川端謙二社長は父で創業者の川端清氏から90年に経営のバトンを引き継いだ。18歳から現場に入り、父や当時の職人からネジ製造のイロハを徹底してたたき込まれた。「バイト(刃物)の研ぎ方の少しの違いでネジの品質に大きな差が出る。同じ作業を繰り返して手で覚えていった」(川端社長)。現在、製造現場には4台のネジ専用機が稼働し、小ロット・多品種で受注生産している。
 ネジ職人として腕を磨く一方、川端社長は経営を任される前に、葛藤(かっとう)していた。「締結という機能だけでなく、もっとネジの可能性を広げられないか」。独自にネジのデザインを考案したり、異業種交流会の門をたたいた。横浜の異業種交流会が開くデザインの勉強会にも入り、月1回ペースで大阪から関東方面に通うことを約3年間続けた。
 朝から夕方までは工業用ネジの製造に従事し、その後、夜中近くまでネジの新しいデザインや試作品づくりに明けくれた。そして89年に「アートネジ」と名付けた“隠すネジから魅せるネジ”という新コンセプトを持つ商品を誕生させた。地元・東大阪の産業展などにアートネジを毎年、出展してPRを続けた。
 そのうち「おもしろいネジ屋がいる」と複数のマスコミにとりあげられ、知名度が高まっていった。アートネジはグッドデザイン賞も受賞し、インテリア用途などで少しずつ採用が始まった。漆塗りタイプやネジとナットを応用したカードホルダーなど商品バリエーションも広げていった。約20年で試作品を含め作ったアートネジは1000種類に及ぶ。04年には、デザインの本場であるイタリアミラノ展にアートネジを出展し、海外でも評判を得た。

工業用ネジの重視姿勢貫く

 工業用ネジは08年秋に発生した世界的な金融危機以後、09年9月時点までの受注環境は停滞気味だ。かつて工業用ネジは同社の事業柱だったが、現在の売上高構成比は工業用ネジ4割、アートネジ6割の比率となっている。ただ「工業用ネジの品質があるからアートネジは生きてくる。今後も工業用ネジは重視していく」(川端社長)と強調する。川端社長の長男が06年から同社に入り、工業用ネジの生産や営業に従事する。長女も企画・デザイン担当として、ホームページでアートネジの情報発信に務める。  「これからアートネジは月間20件の受注を目指していきたい。新規10件、リピーター10件の内訳だ」と、川端社長は当面の目標を語る。「まだまだネジには無限の可能性がある」。同社の挑戦魂に衰えはない。

川端ネジが製造するアートネジ

川端ネジが製造するアートネジ

Onepoint

愚直な経営姿勢が心を掴む

 川端ネジ製作所はマスコミに定期的に紹介されている。アートネジなどユニークな商品はあるものの、家族経営の典型的な町工場で、特別に情報発信を強化している訳ではない。ただ、小さいながらも愚直に頑張っている経営姿勢が取材者の心を掴み、結果としてPRが強化される好循環を作っている。景気低迷の影響は当然受けているが、川端社長の前向きで元気さを失わない姿勢は、同社の魅力を高めていることは間違いない。


掲載日:2009年10月 7日

大阪府 製造業

最近の記事


このページの先頭へ