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元気印中小企業


ガラス基板の大型化を高い技術力で下支え [旭興産]

上田文雄社長

上田文雄社長

会社名 旭興産(株)
代表者 上田文雄社長
業種 FPDや太陽電池などの製造装置、自動化システム、産業機械、プラントの建設・メンテナンス
所在地 山口県岩国市長野1815-7
電話 0827-38-3300

基板の大型化をチャンスに

 旭興産は1950年の創業。化学プラントの建設、配管、据付、メンテナンスを主業務にスタートした。石油精製や石油化学などのメーカー各社からの信頼も厚く、基幹事業の一つとなっている。現在、同社の好業績を支えているのがフラットパネルディスプレイ(FPD)と太陽電池などの製造装置関連分野。売り上げの6割を超えるまでに成長した。
 同社の強みは大型ガラス基板搬送に対応できる装置の設計と技術力だ。生産効率を高めるためガラス基板は年々大型化している。これまでにガラス基板供給・収納(ローダー・アンローダー)装置、箱詰め設備などのハンドリング(搬送)設備、真空処理設備、フィルムのハンドリング設備などで実績がある。
 最新の一辺が3メートルを超える第10世代の大型ガラス基板では、これまでのガラス基板が複数入った棚(カセット)を搬送する方法から、ガラス基板を1枚1枚搬送して加工する方法へ変わった。より技術、設計力が問われる。同社はこれを好機ととらえた。
 高速枚葉搬送システムとして、ワイヤカセットステーション、高速枚葉リフター、微傾斜エア浮上コンベアなど各種の装置を相次いで開発した。これによって09年1月期で売上高54億円と初めて50億円を上回った。
 これらの装置が評価され、経済産業省が発表した「2009年元気なモノ作り中小企業300社」で、日本のイノベーションを支えるモノづくり中小企業の選定を受けた。

人材こそ最大の資産

 最先端製造装置の基礎となったのが産業機械分野での製品開発。付加価値の高い製品が多く、粉体用ハイスピードミキサーの技術を応用したトナー・電子材料向けの粉体球形化装置などがそれ。組み立て、加工の自動化システムも手がけている。需給バランスの変化が激しく、数年ごとに好不況を繰り返すFPDなどに経営資源を集中させないためのリスク回避、多角化戦略の一環でもある。
 好調な業績の背景にあるのは、自社製品の設計・製作で育った人材。この高いレベルが最大資産となっている。例えば、FPD関連では、自動車の組み立てシステムのハンドリング技術を応用。大型化するガラス基板のハンドリング技術を自社開発することに成功した。現在では大型液晶(プラズマ)テレビ向け急需もあり、この自社技術は国内のみならず、台湾、韓国などの世界各地の顧客から高い評価を得ている。
 今後は「従来の液晶分野以外に、設備投資が期待できる太陽電池、リチウム電池などのエネルギー分野と、ナノテクノロジー分野など、素材製造設備に取り組む。とくに期待しているのが太陽電池分野。顧客のニーズに対応した製品を開発し、オンリーワン、ナンバーワンを目指したい」(上田文雄社長)という。

微傾斜エア浮上コンベア

微傾斜エア浮上コンベア

Onepoint

生産現場のニーズに挑戦

 FPDの大型化に欠かせないのが対応する搬送機。同社はブランド名「ALINE(アライン)」で市場に投入している。アラインはA-LINE(Aライン)、alinre(整列させる、一直線にする)の造語で「一歩でも前へ」「時代をリードする」という意味を含んでいる。先を見たものづくりを実直に、地道に続ける。生産現場のニーズに挑戦することが成長の推進力にもなっている。


掲載日:2009年9月 9日

広島県製造業

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