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元気印中小企業


超音波応用技術で飛躍 [本多電子]

本多洋介長

本多洋介社長

会社名 本多電子(株)
代表者 本多洋介社長
業種 超音波応用機器製造業
所在地 愛知県豊橋市大岩町小山塚20
電話 0532-41-2511

魚群探知機依存が倒産の危機招く

 本多電子は超音波応用機器メーカー。魚群探知機の製造で漁業分野からスタートした同社は、これまでに洗浄機で産業機器分野、医療診断装置で医療機器分野、センサー類で計測機器分野をそれぞれ開拓。超音波技術を核に、新分野開拓に挑み続けている。
 そんな積極的な姿勢を見せる同社だが、80年代半ばまでは魚群探知機一本やりだった。小型軽量なのが特徴で、特に米国で評価が高かった。76年から5年連続で全米海洋電子協会の「小型魚探最優秀賞」を獲得するほどで、米国レジャーフィッシング市場の拡大とともに売れた。80年代に入ると、売上高の80%近くを米国向けが占めるようになった。
 だが、85年のプラザ合意以降の円高進行により輸出が激減。さらにニューヨーク株式市場が大暴落した87年の「ブラックマンデー」が追い打ちをかけた。魚群探知機一本やり、米国依存の体質が会社倒産の危機を招く結果となり、変革を求められた。
 船舶の無線機やエンジン部品への進出も検討したが、創業以来のコア技術である超音波にこだわり続け、魚群探知機の専門メーカーから超音波応用機器の総合メーカーへ転身することを決断した。新分野開拓に積極的に取り組む同社のルーツはここにある。

医療、洗浄を足がかりに環境・エネ分野へ

 現在の売り上げ構成は魚群探知機29%、超音波医療診断装置26%、超音波洗浄機29%、その他超音波応用機器16%となっている。中でも超音波医療診断装置は、安価で小型な点が評価され、東南アジアや中東市場で販売が伸びている。
 同社は80年に超音波応用機器の心臓部に当たる圧電セラミックスの振動子の内製化を開始。これが「さまざまな超音波応用機器を開発する際の強みになった」(本多洋介社長)。従来通りの外注のままだと、「新製品の開発、試作用に特注品を頼むとコストがかかり過ぎるため、市販品しか使えない」(小林和人取締役)という課題があったが、内製化で「新製品開発がスムーズになった」(同)という。
 産学連携や異業種交流を積極的に進めているのも同社の特徴だ。研究開発で得た超音波技術を外部にアピールし、新製品開発、新分野開拓につなげている。そうした中で、東北大学、豊橋技術科学大学との共同研究では、超音波音速顕微鏡「HUM-1000」という今後の有望製品も誕生した。生体の組織構造の硬さを画像で表示、診断材料とするもので、医療分野だけでなく、工業分野でも用途を見込んでいる。
 現在は、超音波でダイオキシンなど有害物質を分解する技術や、石油からガソリンや灯油を精製する製品の開発を進めている。「環境、エネルギー分野で超音波応用機器の市場を拡大したい」(本多社長)としており、今後も新分野開拓に挑む姿勢を崩さない。

東南アジアや中東で販売が伸びている超音波医療診断装置

東南アジアや中東で販売が伸びている
超音波医療診断装置

Onepoint

超音波にこだわり、多角化に成功

 ピンチを迎えたとき、コア技術を捨てるほどの大幅な方針転換を行うのは勇気がいることだが、コア技術にこだわり続けることもまた勇気のいることだ。同社は80年代後半に痛手を負ったが、それまで培ってきたコア技術にこだわった。超音波の技術開発に特化し、新製品、新分野開拓を進めてきたことが、中堅規模の同社が大企業と互角に戦っている現在の姿につながっている。


掲載日:2009年9月 4日

愛知県製造業

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