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元気印中小企業


大気汚染防止のガス回収装置 [システムエンジサービス]

社能智博史長

能智博史社長

会社名 システムエンジサービス(株)
代表者 能智博史社長
業種 環境プラント関連設備の設計・製造業
所在地 千葉県美浜区中瀬1-7-1
電話 043-350-3730

独自の方式に高い評価

 システムエンジサービスの主力製品は、製油所や石油化学プラントなどで排出される揮発性有機化合物(VOC)などの有害ガスを回収し、再利用する装置。ガスの種類や設置場所に最適な装置の企画から設計、施工まで手がける。独自の方式による「安全・高性能・低価格」にこだわったコンパクトな装置は各業界から高い評価を受けており、国内では約100機の納入実績がある。海外でも中国、韓国、イランなどで実績を積んでおり、今後はアジア・中東全域への展開を構想中だ。
 一般的なガス回収装置では、活性炭にガスを吸着させる方式が広く用いられている。この方式ではガスを脱着する際に高温の水蒸気を使うため発火の危険性がある。特に高濃度のガソリンペーパー(蒸気)を脱着する際には危険性が高い。脱着後に液化した油と水を分離する装置など付帯設備も必要だ。
 これに対して同社の装置は、特殊加工した不燃性シリカゲルを主体にガスを常温吸着させ、その後真空ポンプで脱着して冷却し、回収する方式をとっている。常温吸着、真空脱着のため発火の危険性もなく、油水分離も必要ない。基本性能の面でも炭化水素ガス回収装置で99%以上という高い回収率を誇る。同様の方式は世界でもほとんど例がなく、国際的にも高い競争力を持つ。用途も広がっており製油所だけでなく化学工場や製薬会社、電子部品工場などへの納品が増えている。

少数精鋭主義の強み生かす

 経営面では少数精鋭主義を取り、装置の製作や販売はアウトソーシングしている。現在のメンバーは社長含め18人。「最小限の人数でいかに効率よく動くか」(能智博史社長)がテーマだ。
 能智社長は特別な用事がない限り早朝に出社し、その場にいる社員と仕事の進捗や問題点を話し合うようにしている。社長の机の前には椅子がひとつ置いてあり、社員はそこに座っていつでも社長と話すことが出来る。声をかけた社員を社長が待たせることはないという。また、顧客から問い合わせなどがあった際に誰でも答えられるように、全ての情報は顧客ファイルにまとめて共有。全員がCADを使えるため、ちょっとした図面の直しなどにもすぐに対応できる。こうしたきめ細かい仕組み作りが「少人数ならではのチームワークの良さ」(同)を引き出している。
 一方、装置の販売は実施権契約を結んだ複数の大手エンジニアリング会社が担い、装置の製作は国内4カ所、韓国1カ所、中国2カ所の合計7カ所の協力工場が行っている。特に韓国の工場の技術レベルは高く、1時間当たり8500立方メートルの処理量を持つ同社最大の回収装置を製作した実績を持つ。同工場は、今後は東南アジア全域と欧州向けの製造拠点として活用していく計画だ。

有機溶剤ガス回収装置

有機溶剤ガス回収装置

Onepoint

世界進出に準備は万全

 1990年の創業からちょうど20年。当初から独立経営にこだわり「特定の顧客に依存しない、手形を発行しない、本業以外で利益を上げない」(能智社長)という堅実経営を貫いてきた。今秋から本格的に海外進出を目指すが、実は数年前から中国人社員を登用するなど周到な準備を重ねている。これまで納品した装置がすべて順調に稼働していることで技術的な自信もついたという。世界規模で大気汚染対策が急務となる中、事業拡大に時代の追い風が吹いている。


掲載日:2009年9月 2日

千葉県環境製造業

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